今年7月28日のコラムの最後に下記の記述をしました。
~引用~
それら割安銘柄の中から、いずれはニュースになりそうなもの、TOBなどのテーマとして取り上げられ易いものを連想するというのも面白い作業です。
例えば売却などの俎上に乗った会社が主要株主になっている万年割安会社とか。まだニュースとして流れていないので目立ちませんが、いずれはM&Aなどの対象となる候補と思われます。石川臨太郎さんが書いていたレポートの中で見つけました。
~引用終わり~
当時400円台半ばをウロウロしていたものが予想より早く動き出し、書いてから既に30%も値上がりました。何らかのM&Aに絡む話が出てくる可能性が高い銘柄と期待していますが、割安株物色の一環なのでしょうか?
年初からの円高局面でも余り業績を落としていませんでしたから、その辺りも評価されているのか?
書いておきながら自分では買っていないのが残念ですが(苦笑)、久しぶりに気分は良いです(^^)
最近では2年ほど前に買っていたIT銘柄が急騰したので半分を売って、ここ1年以上に渡って売られ続けていた株主優待銘柄を新たに買ってみたりなどしています。円高デメリット銘柄と見られて売られていたのでしょうが、その割には今年からの円高局面でも余り業績が落ちていないことを確認できましたので。
今年に入って失敗しているものとしては、来年から航空機向けの新素材の需要が見込めるとの見立てと安くなったからとの判断で買った銘柄が、何とその後に2割以上も下げて参ってます。ちょっと早過ぎたかなと(^^;)。
まあこの会社は来年からは間違いなく業績回復をしてくると期待していますので頑張って持ち続けようと思っています。
全体としては、東証一部は日銀のETF買いに支えられているために指数は持ち直しているものの時価総額の伸びが追い付きません。つまり指数採用銘柄は買われ、それ以外が売られている(投資家の株離れの)構図と考えられます。
先日の日銀会合ではTOPIX型を増やす方針が示され時価総額が大きい銀行株が買われましたが、どちらかと言えばマイナス金利の深堀りに期待して売っていたショート筋のカバーが多かったようです。
これらの点を顧慮すると投資家離れによって必要以上に売られている(下げている)銘柄が多い訳ですから、中長期投資の観点からは中小型銘柄なら当面はJASDAQ市場の銘柄も物色対象として面白いのではないかと考えている次第です。
もちろん、当面は指数採用の品薄株やTOPIXで日銀購入に影響され易い銘柄などの方が上がり易いのかも知れませんが、政策的な側面からばかり見ていては投資がつまらなくなります。
お金があれば、買い占めた後に解散して投資回収してしまいたいと感じる万年割安会社が沢山あります。ここ数日はそれらの割安株にも資金が少しずつ戻りつつあるようにもみえますが、まだまだ短期資金が中心です。
まず投資家への還元率の悪い会社が止むを得ず還元しなければならない仕組みの導入。配当の二重課税の問題、キャピタルゲイン課税や控除方法などの見直し、有価証券取引税の再検討、投資家の為になる(投資を活発化させる)NISAの仕組み、悪質な投資家や金融業者への罰則の強化、形式が優先する当局指導の見直し等々・・・、掛け声や事前規制のような建前的なポーズばかりでは無く、本質的な投資家の為の市場整備が進まないことにはこの国の市場は活性化しません。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。