有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=「どこまで日本株がリバウンドするかを冷静に見極める」=
(有料メルマガ第366回・2016/2/2配信号)
※注 2016年2月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
過去に経験してきたことや、数多くの投資関連の本を読んできて、相場というのは『怖い思いをしなければ儲けられない』ということを学んできました。
最近のコラムで触れてきたように、東日本大震災で福島第一原発が水蒸気爆発したときは日本の先行きにとても恐怖しました。
【中略】
株式投資を30年近く続けてきて、いままで一度もレバレッジをかけた無理な投資をしたことがないので、追い込まれて身動きが取れなくなるということはありませんが、それでも資産残高がみるみる溶けるように減っていくのは、気持ちが悪いし、精神的に苦痛を受けるものです。
普通の度胸しか持っていないような私のような投資家には、この恐れや不安は必要不可欠なものだと大事にしています。
しかし東日本大震災の後でも、ちゃんと日本株は大きく反発してくれました。朝のこない夜はないということを忘れてはいけないとも感じています。
【中略】
投資環境が極端に悪化して光(=需要)がなかったら株価はつかず、少ししかない(=需要が小さい)と小さな影(=株価)にしかなりません。
株ではなく、大きなビルや橋、巨大な池や山など厳然として存在するリアルなものでも、太陽の光がとどかない夜に嵐が起きて月の光さえなければ、暗黒の中で人の目でとらえることはできません。
真っ暗闇の中で、巨大なビルが見えなくてもビルが存在しないと思う人はいないと思います。
でも株価が小さいと、企業の価値も小さくなった、株価がつかないと価値がない=消えてなくなったと勘違いする人は多そうな気がします。
もちろん株をキャッシュに替えるためには、いまついている株価、すなわち買いたい投資家の買いたい価格(=需要)で手放すしかありません。
しかし嵐の中で手放さなければならない理由がない以上、持ち続ければ良いいだけです。株価と企業の価値は同じだという勘違いをしないことが大事です。
株のトレードというのは株価(または儲け)をとらえるための狩のようなものです。だから株価を追いかけて大きな影を狩って、キャッシュに替える必要があります。
しかし企業の価値に投資して買い持ちするという投資スタイルなら、需要が消えた大嵐に持ち株を手放すのはバカらしい愚かな行為です。
企業に投資するスタイルなら企業のファンダメンタルズを調べて、自分で把握しておくくことが必要だと考えて実践しています。だから、日本の株式市場を吹き荒れるこの嵐はチャンスだと考えることにしています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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また、コラムでは、「今年も残り3ヶ月程度を残すばかりとなりました。いまだに業績が良い企業の株が下げ続けるような厳しい状況がつづいています。9月 は3月についで配当や優待の権利を得られる月ですが、配当や優待ばかりを意識しないで、企業のファンダメンタルズを確認したうえで投資をしたいと努力して います。」と題し、バランスシート分析など、財務内容の調査と、事業内容に安心感のある企業を選定した上で、投資判断する重要性を説いています。
さらに、バリュー銘柄が停滞する環境下で、若干の短期トレードで射幸心を満たすような試みも、実体験と併せて取り上げています。
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