今日から8月。暑さの中、繰り広げられた東京都知事選は想定通り小池候補の勝利で終わりました。そのさなかに打ち出された28兆円もの大型予算を伴う経 済対策は、株式相場には早くも織り込み済みのムードが漂い、日銀の政策決定会合で打ち出された政策が年間6兆円のETF買付けだけに留まったことや米国の 金利引き上げ見送りが、再び円高に向かわせ、市場心理を冷やしてしまいそうなムードとなっています。
やや期待外れの感がある株式相場の動向ながら、第1四半期決算の発表が始まり、内容が悪い銘柄へのネガティブな意見がある一方で、富士通(6702)のように第1四半期の発表でコンセンサスの見通しを上回った銘柄にはポジティブな見方がなされるようになってきました。
富士通以外にも、システナ(2317)やTIS(3626)、安川情報システム(2354)などIT系の銘柄には強い銘柄も見られます。
7月21日に明らかになった自民党政務調査会の経済対策の内容を吟味するとこうした銘柄が買われるのもうなずけます。IoTやAI、自動運転などの次世 代システム開発が注目されていることの裏腹でもあり、こうしたシステム系の銘柄が今後循環的に物色の対象になるだろうと推察することができます。
130兆円と言われる年金積立金管理運用機構(GPIF)が2014年度末に保有していた2037銘柄が公表されたようですが、大きな資金だけに時価総額の大きな企業の株式を中心に運用しているようですが、果たして今後運用成果が上がるのか注目したいところです。
億の近道の読者の皆さんはGPIFの運用とは全く異なっているかと思いますが、キャピタルゲイン中心にした成長株投資や配当利回りの高いを基本とされているものと推察しております。
英国のEUからの離脱によるブリグジットショックを経てリスクオフの動きが見られる昨今の株式相場ですが、8月3日の新組閣後あたりから、また徐々にリスクオフからリスクテイク局面に向かうものと期待したいと思います。
(炎)
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