英国の国民投票ではシルバーポピュリズムを感じられた方も多かったのではないでしょうか。離脱か残留かどちらが良かったのかは時を経ねば本当のところは分かりませんが、少なくとも確実に時代は変化しています。
今回の改正で有権者年齢が下がり、若者が幾らかでも政治に興味を持つことにより新しい血が流れ込むことで、徐々にでも良い方向への流れが生まれるよう我々世代も気持ちを新たにしなければいけないのでしょう。
さて、前回のコラムで以下のように書きました。
『懸念点としては為替の乱高下がいつまで続くのかが不明であることです。まずは為替が落ち着かないことには市場全体がリスク回避の状態から抜け出せませ ん。貿易収支などの各種指標や米国選挙の動向を踏まえると10月前後にはある程度の方向性が見えてくる、つまりこの7~9月を過ぎれば円高への過度の不安 要素は解消に向かう時期に入ると考えています。あと2~3カ月は安全運転で行くかなと(^^)』
・・・と言った具合にノンビリ構えていたら、英国国民投票ではEU離脱派が勝り、先週金曜日から為替も株式も乱高下しています。
「離脱の可能性は低いだろうけど、まだマーケットは落ち着かない・・・」と考えて書いたのが上記の文章です。世の中と言うのは本当に分からないもので、取りあえずは昨年秋以降にポジションを増やさずにいて助かったと言うのが本音です(汗)。
一瞬ですが円ドルも100円を割りましたので少しは達成感も出てくるはずと期待していますが、過去に例の無いイベントですし、イギリスのEU離脱処理の進み方なども不透明ですから、下がったとは言え無理な投資は避けねばいけません。
米国の利上げ時期も見え辛くなくなりました。このような状況下での利上げは難しく、並行して日本も欧州も足元の金利動向などからは、いよいよ成長の無い世界へ入りつつあるようにも感じます。低迷が懸念されている新興国も中国をはじめとして一層不透明感が増しました。
国内株式市場についてはこの為替水準なら予想EPSで1,000円前後と見積もって、当面はPER15倍=日経平均株価15,000円を中心に上下 1,000円くらいと見るか?または公的資金の保有によりインデックスが嵩上げされている前提でもう少し上のレンジを目処とするか・・・のどちらかな?な どと思料しています。
日本については景気の下振れ懸念も出てきていますし、選挙も近いので何らかの政策が出てくる可能性がありますから、今後はそれほどネガティブに見る必要も無いのでしょう。
暫くは予断を許しませんし、当面は昨年のような円安へ戻る可能性は低くなったとの前提で投資検討をするのでしょうが、いつまでも悪材料ばかりに目が向き 下げ続けることも無いはずです。今の円ドルは実効為替レートで見てもいいレベルに来ていますし、個人的な感覚では少々行き過ぎかなとも感じます。
無理はいけませんが、視点を替えれば新たな局面の到来であり、この円高時(不安局面)を利用して外貨投資などを増やす時期が近づいているかも?株式も売られ過ぎの銘柄は少し追加してみる機会?・・・などと考えている次第です。
ピンチはチャンスでもありますから(^^)
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)
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