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公立中学校という選択:区立から難関大学へ その4

2016/04/15 13:24 投稿

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~我が家は中学受験をしないことを決めました 続編~


1年前、中学受験をしないことを決めた我が家。

江戸川区で4人の男児を女房と共に育てている。通塾はむしろ子どもの好奇心の芽を摘む可能性があるし、小学生にとっては勉強よりも友達と遊ぶことが一番だ。


我が家の4人の息子たちは、全員が区立保育園、区立小学校に進んだ。そして、
全員が中学受験をしないこと、塾に通わないことを決めて、区立中学校という選択をした。


2年前のコラムで強調したのは、子どもは親だけではなく地域社会によっても育まれることだった。区立中学が属する地域社会。地域は玉石混合、多種多様。
そこで強い心、創造性、感受性等を育む試みだ。

区立のよさは、健常者と障害者とが一緒に学び、一緒に育つこと。
いじめや不登校をクラス全体で解決していくことであった。(2年前の主張)

http://www.okuchika.net/?eid=4789


■学校の先生をサポートする


我が家の方針は、子どもの前では、

「学校や先生はいつも正しい」

というスタンスだ。

先生をサポートする親でありたいし、先生をサポートする子どもであってほしい。
クラスをまとめ上げ、問題児たちを束ねる力量を培ってほしい。
先生から学級委員に打診があれは受ける覚悟を持つ。
部活で部長に推されたら、迷わないで受ける。


■中学校の内申点は努力で上げることができる


都立高校に行くときに、内申点が一定以上必要になる。
通知表の理想はオール5だ。

内申書対策は定期テストで満点をとること。

少なくとも90点を超える。
余裕をもって計画的にテスト勉強をすればよい。
内容は義務教育。最低限の教養に過ぎない。

試験範囲は前もって発表される。
一科目につき、数ページだから暗記可能な分量だ。


■二兎を追え。英検と漢検


義務教育の内容を超えた学力を身に着けるために利用できるのが、
英検、漢検、数検などの検定試験だ。1級まである。
検定は中学校で受けることができる。
これをペースメーカーにすればよい。

難関高校に受かるためには、中学校2年生で準2級を取得する。

逆に、準2級を漢検、英検、数検で中2までにとるペースでなければ、
先の難関高校へ余裕をもって受かることは無理である。
そういう意味で、検定試験は高校受験のペースメーカーとして活用する。

検定試験も基本は単語や漢字を覚えることで先の3000語を覚える反復練習の要領で空き時間に単語や漢字をどんどん覚えること。
数学検定は学校で受けられないことが多い。
その場合は、月刊誌「高校への数学」(東京出版1000円)を中学3年生から定期購読し4月から自学する。
高数を自学できるレベルでなければ難関校は受からない。


■意思に反して塾に行かせるな


「塾に行きたい」と子どもが懇願するまで、塾には行かせなくてよし。
我が家は方針で、習い事は本人が覚悟を決めてやると決意したときだけ認める。

これまで認められた習い事は、長男のドラムと野球、二男の野球、四男のサッカー等。

原則一人一つ。最大で2つまで。

覚悟がないと習い事は続かない。塾も同様。

本人が行きたいと訴えてきたら、そのときに行かせればよい。


■嫌ならやめる


子どもに言ってはいけない一言は、「勉強しなさい」。

高校を受験すると決めるのは本人なのだから、子どもが弱音を吐いたときは、
嫌ならいつでも受験勉強なんてやめればよいと突き放せばよい。


■意識があればお金はいらない。意識がなければお金が無駄。


勉強することにお金は必要ない。
たとえば、受験サプリは無料だ。

国や区が助成する無料で教えてくれる「タダ塾」もある。

勉強をしたい場合、必要なのは「勉強するぞ」という覚悟だ。
お金は不要。
それが勉強の本質だ。


自学自習という段階に到達した子どもにとって、
もう、受験は大した問題ではない。

たかが受験だ。

何十年と生きるその後の人生をいかに生きるかの方が重要だ。
なにかやりたいと思ったとき、それがスタートラインだ。
遅すぎるということはない。


親は受け身。
子どもに本当にやりたいことが自然とでてくるまで我慢強く待つしかない。

このことがわかると、子育ては精神的にぐっと楽になる。


■結局は子の意識


今回も難しくて厳しい内容だ。
意識を高くもち、平均点ではなく理想点をとれと。
それができれば苦労はしない。

多くの公立高校生は、センター試験で6-7割しかとれない。
とても残念だ。


今回のコラムを書くにあたって、わたしは、それはどうしてだろうか、
と考えた。

最初の中学一年生のときの心構えや意識の低さもある。
平均点とって喜んでいる姿が一例だ。

甘さもある。やると決めたらやればよかろうに。
試験9割以下なら義務教育の内容の9割も習得していないことになる。
どうして褒められようか。


このコラムの主題は子どもの覚悟の有無。
覚悟があり、その覚悟は継続するのか。


人は弱い。強い意志は継続しない。それが現実だ。


意識の高い子にはお金は必要ない。自分で勉強するからだ。

意識の低い子はお金をつぎ込んでも何も起こらない。

勉強するにしても、しないことを決めても、どちらの場合も、子育てには原則、お金は不要である。


子に覚悟がない場合、現実を受け入れないのはむしろ親だろう。
子の意識も低いのに、勉強はしてほしいし、よい大学にも行ってほしい。
だから、安心を購入しようとして、ペースメーカーとして、
高いアドバイス料を「自称プロ」たちに払ってしまう。


「ライザップ」というダイエットに何十万も払うサービスがある。

痩せたければ食べずに運動すればよい。
体重を管理して、運動すれば誰の助けなしにできるはずだ。


同様に、子どもが大学に行くためには、主要科目を自ら習得すればよい。

たまに、高額の塾が、合格保証なるものをつけるが、
払うのは親でやるのは子どもだから、上手くいくわけがない。

大手の塾は生徒を成績順にクラス分けする。
一番できるクラスが難関大学に受かるのは当たり前だ。


(続く)


日本株ファンドマネージャ
山本 潤

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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