2月の時点よりも円高が進行しているにも関わらず日経平均は2月安値を下回ることなく、株式相場は円高への抵抗力がついてきたようです。

 2月12日の安値から2か月が経過しようとしていますが、そのことが意味することは円高の影響を受けない銘柄探しが活発なことです。
 結果として、マザーズ市場を中心にした新興市場に資金が流入し、創薬ベンチャーやフィンテック銘柄、IoT関連、AI関連銘柄への物色気運が高まっています。


 マザーズ指数は先週末1049.63をつけ、既に2013年5月の高値である1083.24を射程圏に捉えています。

 そのリード役となっている創薬ベンチャーの先駆企業、そーせいグループ(4565)は4月6日の安値13380円から20860円まで急騰を演じており、その時価総額は3200億円を突破。マザーズ指数上昇への寄与度を
高めています。


 マザーズ指数ばかりだけではなく、JASDAQや東証2部などの内需系銘柄にも先週末はようやく物色気運が高まりつつあります。

 為替が円安となってメリットを受けたきた輸出関連の大型銘柄も伊勢志摩サミットを控えて日本の経済政策への期待感もあり為替の円高局面が反転する可能性を感じる投資家には魅力的な水準になってきたと感じられるのかも知れません。


 昨年末から2月12日にかけての全面安相場と今回の相場は明らかに異なり、二極化はしていますが、ムードは明るい。明るい兆しが見えつつあると言っても良いのではないでしょうか。


 輸出関連大型銘柄や金融株が含まれる日経平均はファーストリテイリングの影響を受けやすく、株式指数としては相場の方向性を明確に示しているとは言い難いのですが、その真逆にあるマザーズ指数の方が、個人投資家の物色の意欲を示しているようです。

 ここからの相場展開は3月本決算の見通しが示される5月中旬から株主総会シーズンまで内需系銘柄がリード役となって個別材料株の乱舞が続くと期待されます。
 株価面ではテーマ株が主役となりますが、決算内容を反映した中小型株の活躍にも期待が寄せられます。


(炎)


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