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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「発達障害者が能力全開で働ける職場って?」

2019/06/27 07:00 投稿

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岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/06/27

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2019/06/16配信「『攻殻機動隊』講座・第2話徹底解説(後半)」の内容をご紹介します。
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2019/06/16の内容一覧


発達障害者が能力全開で働く職場

 あと、前回の放送の補足があります。
 前回は『ひとの気持が聴こえたら』という、アスペルガー症候群の方の話だったんですけど、それに関連して「発達障害者ONLYの職場で能力全開で働く人たちのこと」っていうTogetterのまとめを見つけました。

 その中から、引用する形でいくつか読んでいきたいと思います。


今の職場、オフィスの全員が発達障害者。いじめがなく、やたら仕事の進みが早く、余計な詮索や馴れ合いがない秘訣を観察していて気づいた。
まず、それぞれの長所と短所を全員が相互に把握しており、長所は存分に活用し、短所は補える誰かが補う仕組みになっている。

怪しい挙動により誰かが言いがかりをつけられても、ズバズバ物を言うアスペルガー上司が、いつも矢面に立つ。
例えば、「君のところのスタッフ、おかしいよ」、「おかしいこととは? 具体的になにか、ご迷惑をかけましたか?」、「とにかく声が大きいから困るよ」、「困るのはどなたですか?」という形で。


 上司が反論してくれるそうです。上司も発達障害なわけですね。


スタッフは私も含めて、みんな1人で普通の会社にいたらなんとなくハブられるタイプ。「なにあの人、またブツブツ言ってる」などと笑われるのは必至。
仕事に集中しすぎて、立ち居振る舞いにまで意識が及ばない。及ばないから異質になる。異質なものは変な目で見られる。

「◯◯さん、どこそこから電話だよ」と言われても、〇〇さんが返事をしない。
すると、周りの人間が「いや◯◯さんは仕事に集中してるから」と言う。
すると、電話を受けた人も「ああ、もしもし、あとで折り返します」と返す。
このやりとりが五秒以内で完結する。
集中したら聞こえない体質、困ると身体を揺する体質など、みんなわかっているので補い合える。誰も誰かをからかわない。

からかわないけども、本当のことは言う。
「机を片付けなさい、ADHD!」とか、「出かけるぞ、落ち着けチック」とか。


 この「チック」というのは、顔がピクピク緊張するとする人ですね。


最初は耳を疑ったが、みんな特徴的な症状が出ると、それを口にして指摘する。
そうすることで、「ああ、これは散らかっている状態なのか」とか、「ああ今、俺、頭を揺すってたんだ」といった事実を客観視できる。

全員発達障害により、どこか認識がおかしい。妄想に取り付かれていたり、見えない敵と戦っていたりして、「は?」と思う発言をすることがある。
そんな時の対処はただひとつ。「妄想出てるよ」と指摘する。すると、納得いかなくとも、それが合図でその主張は止む。

特筆すべきは、ありがちなムダのなさ。
基本的にみんな他人に興味がないから、噂話・悪口・憶測など、人間の話が皆無だ。「結婚は?」、「子どもは?」、「実家はどこ?」、「どこの大学出たの?」そんなの誰も聞かないし、知らない。
交わされるのは、仕事に必要な会話のみ。なにも困っていない。
この間、この部署で飲み会があった。「歓迎会のため夕方◯時に居酒屋◯◯」と共有され、全員がその時間に間に合うように、それぞれ単独で会社を出て歩き、互いに近くを歩いてても話さない。
着くと「とりあえずビール」とかではなく、全員が頼みたい飲み物とつまみを一つずつ頼む。料理のシェアなんかしない。


 なぜ、こんな部署が出来たのかというと、これ、ある新聞社の話なんだそうです。


優れたエンジニアがいい記事を作るという事実に誰かが気づき、人事に関して、多少人間的に欠落していても、優れたエンジニアだけで編集記者陣を構成しようということになりました。
これが30年前のこと。以来、採用面接で挙動不審でも、実力重視で人を採ることになりました。
一人、また一人と発達障害持ちが入社すると、あまりにも集中して、特定のジャンルでバケモノのような知識を豊富を誇る彼らの中で、普通の人はもう適応できなくなりました。
健常者が劣等感を持って、辞職していくという逆転現象が起こったそうです。

これはある淘汰ではありますが、排他的でもあるため、手放しでほめられたことではありません。
ただ、他人に関心がない発達障害は、辞めますという人を留意しない。
「辞めたい」と言うと、「ああ、そうなの」と、辞めるがままにしていたら、最後は発達障害者だけが残ってしまったという経緯。

発達障害に詳しい現在の編集長が就任してからは、他のスタッフの特性が明文化されるようになったそうです。
例えば、吃音、貧乏揺すり、異常なこだわりの強さ、収集癖、謎の儀式、クセ。編集長は観察し、全員の特徴を把握しました。
そして各自の得意分野に応じて仕事を割り振り、苦手なこと、例えば、お茶汲み、応対、接客、アポ取り、計算、掃除などは、すべて「やるな!」と命じました。
さらに「好きな記事だけ書け。書きたくないことはそう言え」と。記者陣は全員が歓喜して、かくして『趣味=仕事』空間が完成しました。


 ということで、もう理想の職場ですよね、本当に。僕もね、気持ちはわかるんですよ。こういう職場だったらくつろげると思うんですけども。
 だけど、やっぱり本物のアスペルガーじゃないから、「そこはすごく楽だろうな」と思いながらも、同時に「そこにいると落ち着かないだろうな」というのもわかっちゃうんですよね。

 でも、やっぱり、自分自身でも複雑な気分になっちゃうのは、「こういう家庭もアリなんだったら、僕ももう一回結婚できるかな?」って思っちゃうんですよ。

 以前、結婚してた時、僕、家に妻がいて子供もいた時って、しょっちゅう自分の部屋に逃げ込んでたんですよね。家族から離れたかったんですよ。
 というのは、「もう、誰か他人と一緒にいることが嫌でしょうがない」ということが、だいたい普通の状態なんですよね。だから、すぐに自分の部屋に逃げ込んで誰にも会わないようにする。
 そうしていると、自分で勝手に寂しくなって、家族に会いに行く。で、気が済んだらまた自分の部屋に引きこもるという。
 もう本当に家庭内引きこもり……引きこもりじゃないですよね。もう「タッチ&ゴー」なんですけど(笑)。そういう「会いたい時にだけ顔を出す」ということをしてたんです。

 そういう自分であるということを、実は外面がいいようにしてたので、会社とか家庭の外ではバレないようにしてたんですけど。
 なんかね、そういう自分もちょっと思い出してしまいました。

(続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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