岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/10/16
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2013/11/04配信「『劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語』を金払って観たから言いたいこと言うよ!」の内容をご紹介します。
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2013/11/04の内容一覧
- 本日のお題
- 山本太郎問題と「皇室問題を話すのに向いたニコ生」
- 魔女っ子アニメ『まどマギ』の論理的なシナリオとヘンテコな美術
- 『まどマギ』の正しい鑑賞法
- アンケート「どれぐらいまで『まどマギ』見ている?」
- アニメを採点するときの5つの要素
- 休憩&告知
- 『黒子のバスケ』問題、ファンは編集部にハガキを出そう
- 成長を否定する魔女っ子アニメ
- 4つに分類される萌え作品
- ピュアすぎてほとんど白痴の女の子を「見下げて泣く」ファン
- 『まどマギ』劇場版の採点
- 『まどマギ』が一番近いのは『ベルセルク』
- 悪魔祓いとアニメファンの代表としてのほむら
- 「独占的な愛が闇になる」という『まどマギ』の独自性
- 悪魔である作者、魔女であるファン、ハッピーエンドかどうか
- 次回告知
アニメを採点するときの5つの要素
『まどか☆マギカ』の採点。
まぁ大体一番最初のテレビ版が、僕が思うアニメの100点満点でいうと何点ぐらいなのかなんですけども、まぁ僕はアニメを語る時の基準っていうのを決めてまして、まぁ要素5つで考えてます。
1つ目は、「パッケージ」です。
つまり、制限とか枠の中で、どれだけ満たされているのか、ですね。
たとえば、平日の夕方にやるんだったら、家族向けとしてちゃんと楽しめるか、です。
どんなに過激で、もの凄い内容であっても、家族向けに楽しめなかったら、減点します。
これが深夜だから、おそらく深夜で見るものとして、考えました。
2番目、「古くなりにくさ」「普遍性」ってやつですね。
つまり、こっから10年20年経ったあとで、このアニメがどれぐらいテーマっていうのを、その時代でも持っているのか。
これ難しいんですよ。
つまり、ヒットする作品であればある程、普遍性っていうのは持ちにくいですけども、その中でもどれぐらい普遍性っていうのを持っているか。
3番目は「映像のセンス」です。
まぁ映像っていうのは音も含まれるんですけども、アニメの動きとかキャラクターの演技、声優さんの演技とかも含んで、映像のセンスがどれぐらいいいか、ですね。
で4番目ですね。
ちょっとこれ僕の独自の尺度なんですけど、「社会性」。社会への良い影響力っていうのが、どれぐらいあるのか、です。社会に、ネガティブな影響力を与えながら作品を作るっていうのは、じつは簡単なんですね。
え~と、僕が思うに。
それはもう、じつに、なんだろうな、さっき批判がガンガンガンガン出たような、山本太郎的なやり方っていうふうに言ってもいいし、あとは『黒子のバスケ』に対する抗議活動っていうふうに言ってもいいんですけども、最終的に作品っていうのは、僕はメジャーな作品であればある程、義務があると思っているんですね。
巨大な力には巨大な義務があるっていうふうに思っているので、ヒットする作品には、それだけの足枷が僕はどうしてもあって当たり前だと思っている。
そこらへんの足枷を奪って、作家の好きにやらせればいいんだ、っていう採点法もあるでしょうけども、僕はそういうふうには考えません。
ので、社会への良い影響力っていうのはどれぐらい持っているのか。
じつはね、『まどか☆マギカ』ってかなり真面目な作品だから、良い影響力っていうのを、持っているんですけども。
で、5つ目ですね。「ビジネスとしての成功度」ですね。
売れてるか否か、っていうものもありますし、それによって、どれぐらいアニメっていうのが売れるのかっていうのを、社会に認知させたのか、とか。
色んな影響力っていうのも、加味して、5つのものを、それぞれ20点満点で採点しました。
で、これで考えると、よいしょ、う~んと、色んなテレビ作品があるんですけども、まず、テレビ版の『ガンダム』ですね。
テレビ版の『ガンダム』は、割と点高いです。92点。
ですね。はい。
あ、ここ書いてないな。
ちょっと今カードを作ります。
これ切って作るんですけども。チョキチョキ……。
ファンの方にはちょっと申し訳ないんですけども、テレビ版の『ハルヒ』はちょっと点低いです。
まぁこれは本当に僕の独善的な数字なので、あんまり気にしないで下さい。
テレビ版の『ハルヒ』は、63点です。
で、これあの、昔僕が言った数字と違うんですよ。
僕昔、テレビ版の『ガンダム』って95点って言ってたんですよ。昔は。
『ハルヒ』は昔、80点かな、と思ったんですけども、さっき言った、5段階を20点満点で正確に評価したら、まぁこれぐらいの点数になっちゃいました。はい。
で、『エヴァンゲリオン』のテレビ版は、『ガンダム』よりは悪いけど『ハルヒ』よりはちょい良いぐらいですね。今の僕は、これを、87点というふうにしてます。
ファンの方、すみません。
で、僕が大好きな『ガンバの冒険』ですね。
『ガンバの冒険』は『エヴァ』より低く、これも意外でした。
前のざっくりした100点満点でいうと何点かなぁと思ったら、『エヴァ』と同じぐらいか、『エヴァ』より上だったんですけども、『ガンバ』85点でしたね。
はい。
で、テレビ版の、『まどマギ』っていうのは、えー……。
このへんかなぁ。
80点ぐらいです。僕にしてみれば。
で、なんでかっていうと、あー違う、やっぱり、パッケージ、制限された枠の中でどれだけ満たされているのかは割と高いんですけども、普遍性がちょっとキツいかなっていうのと、あと社会への影響度っていうのが、まぁかなり良いとは言いながらも、10点程度ですね。
20点満点で10点程度というふうに採点しました。
で、ビジネスの成功度がやっぱりあるので、これを割と上のほうに付けてくると、じつはこれって大半のアニメは、僕にしてみればですねココ(50点以下)なんですよ。
だから、80超えるのってかなり凄いと思って下さい。
あの『ハルヒ』って僕、ニコ生で語った時に見た人いると思うんですけど、かなり評価してるんですね。
で、それでもこの採点法の厳しい基準でいくと、63にしかならなかったんですけども。
だから『エヴァ』とか『ガンダム』はちょっと高すぎるんですね。
『まどマギ』は80点ぐらいです。
テレビ版『まどマギ』は80点ぐらいです。
で、いちおう僕のこの採点法の考え方って、80以上と、60以上と、40以上になるんですけども、40以上は「好きな人は見ろ」です。
で60以上は「見ろ」です。
で80以上は「死んでも見ろ」ですね(笑い)、はい。
だから60点以上だったら、問答無用で見ろと。
お前アニメファンなんだろと。
で、今日一時間、時間あるんだろと。
じゃあもうとりあえず見ろよっていうのが60点以上です。
この世の中に60点以上のものなんか、ほとんどないですから(笑)
80点以上はもう「死んでも見ろ!」です(笑)
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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