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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『狂気の山脈』映画化の挫折から、『パシフィック・リム』が生まれた!」

2018/05/30 07:00 投稿

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岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/05/30

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2018/05/13配信「あなたの隣人はなぜガンダムをあんなに見るのか?『パシフィック・リム』から「巨大ロボット学」を語る」の内容をご紹介します。
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2018/05/13の内容一覧

『狂気の山脈』映画化プロジェクト

 映画版『狂気の山脈にて』の製作プロジェクトは、とにかくすごかったんですよ。
 まず、プロデューサーがジェームズ・キャメロン。主演がトム・クルーズ。これらが、もう、全部決まってたんですよね。
 その上、主演トム・クルーズでプロデューサーキャメロンだから、も金もちゃんと集まってたんですよ。本当に制作に入る直前まで行ったんですけども。

 しかし、ここで問題が起こります。
 まず、「デル・トロ監督がやりたいイメージを、そのまんまの形で実現するとなると、間違いなくR指定になる」というふうに言われました。つまり、18歳以下は見れないような映画になってしまう。
 おまけに、制作費が1億5千万ドルも掛かる。1億5千万ドルを掛けたR指定の映画なんてありえないわけですよ(笑)。
 それで、ユニバーサルスタジオと散々揉めに揉めて、数ヶ月間、「本当に作るか、延期するか、辞めるか?」という話し合いが続いて、デル・トロ監督はとことん疲れていました。
 結果、「スケジュールだけを決めよう。いついつまでにどうするか決まらなかったら、もうやらない」というふうに言ったんです。
 まあ、デル・トロ監督としては、実は「それでもやるんじゃないか?」と心の中で思ってたそうです。なので、「とりあえずスケジュールだけ決めてくれ」と言ったんですね。

 ところが、運命の日。2013年3月4日の金曜日だそうです。
 これ、なんでわざわざ金曜日と言ったのかというと、そこからの週末のデル・トロ監督の心の動きがなかなか切ないからなんです。
 2013年の3月4日金曜日に、ついにユニバーサルスタジオから「じゃあ、もう『狂気の山脈にて』はやらない」という決定が届いたんですよね。
 金曜日というのは、「これから週末、何しようか?」って、アメリカに住んでいる人は考えるんですよ。それと同じく、週末が楽しみだったデル・トロ監督は、その報を聞いてメチャクチャ落ち込みます。
 「この週末、もう本当にメチャクチャ落ち込んで、マジで自殺を考えた」と言っています。なぜって、何年も準備して、人生のすべてを掛けて、このものすごく変な「人類が発生する何億年も前の怪物同士が戦う話」を映画にしようとしてていたのに、それがダメになったんですから。
 それが3月4日の出来事です。

 ところが、その翌日の3月5日の土曜日。デル・トロ監督がまだ落ち込んでいるところに、レジェンダリーフィルムの重役たちがやってきて、こんなことを言ったんです。
 「デル・トロさん、手が空いたそうですね。『パシフィック・リム』の監督をやりませんか?」と(笑)。
 それを聞いたデル・トロ監督は、「いい加減にしろ!」と。「俺は人生で最大級に落ち込んでいるというのに、なんで、このロボットと大怪獣が戦う映画の話を持ってくるんだ! 確かに、俺もプロデューサーをやると言ったけども!」って追い返したんですけど。
 その後、土曜日曜と過ごしてるうちに、「こんなに落ち込んでたら、マジで俺は死んでしまう」と思って、この『パシフィック・リム』について、真面目に考えようかと思い始めたそうです。
 本人の言葉によれば、「死にたくなるような落ち込み半分。盛り上がり半分で、大変、落ち着かない土曜日曜を過ごした」そうです(笑)。

 そんなこんな、「もう死んじゃいたい!」という落ち込み半分と、「あれ? でも、この『パシフィック・リム』って案外良いんじゃないの?」っていう盛り上がり半分で土日を過ごしたデル・トロ監督は、ついに3月7日の月曜日、朝一番にレジェンダリーフィルムに行って、「監督、やります」ってサインしちゃったそうです。
 これでもう、ゴーサインが出て、ここから後のデル・トロ監督は、とにかくノリノリで、「『狂気の山脈にて』でやろうとしていたことを、この中に入れてやる!」と言っていたそうです。
 こうして、ギレルモ・デル・トロ監督は、予算200億円の、巨大怪獣と巨大ロボットが戦う映画を作ることになりました。

 まず、デル・トロ監督がこれから作り出そうとする巨大怪獣のイメージとして持ってきたのが、これです。
(パネルを見せる》
 これは、スペインの画家のフランシス・デ・ゴヤという人の作品だとされていた絵です。まあ、10年くらい前に美術館が鑑定した結果、「ゴヤの弟子の作品だ」とわかったんですけども。『巨人』という名の絵画作品なんですね。
 こういうふうに、下には人が住んでる村落があり、その地平線の向こうには、雲よりも遥かにデカい人間がいて、何かと戦っている。これ、完全にファイティングポーズを取ってますよね。
 もともとは『狂気の山脈にて』で、人類の知らない旧支配者とク・リトル・リトルの戦いの歴史を描こうとしていたデル・トロ監督は、それと同じようにして怪獣と巨大ロボットを描きたいというふうに言い出したんですよ。

(続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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