岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/05/12
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2015/03/29配信「岡田VSリクルート!役に立つプレゼン術!!」の内容をご紹介します。
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2015/03/29の内容一覧
- 873とピーター・パーカー
- 今週なに食べた?
- 変な家電と、靴片一方だけ売ってる天王寺の露店
- 1週間、何やってた?
- お勧めマンガ『ネオ寄生獣』の嬉しさ
- 名作マンガ『栄光なき天才たち』
- アポロ計画成功のためのマーケティングとは?
- 報ステ問題と「本を読む」という体験
- 岡田斗司夫流プレゼンと岡田斗司夫が感動したリクルートのプレゼン
- 質疑/報道ステーションの口論とメディア規制
- 質疑/超会議に出る? /ヒカキン/『暗殺教室』はヒドい/飛行機墜落事故とコストカット
- 質疑/30過ぎて大学行く? /理想の朝ごはん/SIROBAKOについて/母が余命三ヶ月だけどなにも感じない
- 見た映画/『暗殺教室』/『イントゥ・ザ・ウッズ』/『ディス・イズ・ジ・エンド』/『スーパーバッド 童貞ウォーズ』
- 質疑/2ちゃんねる見る? /北陸新幹線ガラガラ/幸福の科学/エイプリルフール/坂上忍やヒロミのMCが面白くない
- おやつタイム/カスタードキョロちゃん/ロッテキャラメル革命/ソースマヨ味の柿の種
アポロ計画成功のためのマーケティングとは?
これ、すごいです。
けっこう評判になってる本ではあるんですけど、『月をマーケティングする』というやつで、アポロ計画というのはじつはマーケティングの勝利だったんだって話ですね。
アポロ計画というのは、ケネディ大統領が、まぁアラン・シェパードが、アメリカ人として初めて宇宙空間に弾道飛行した時に、まだ衛星軌道にも乗ってないんですよ。ソ連がガガーリン打ち上げて何周も何周も回っているそのあとで、アメリカ人がようやっと月に行く時に弾道飛行。
弾道飛行っていうのは何かというと、地球の周りをぐるぐる回って落ちてこない状態が、これが初めて衛星になったというか宇宙空間に行ったことになると思うんですけども、弾道飛行っていうのはそうじゃなくて、あとで落ちてくるような、高い山なりのカーブで飛んだってやつですね。
あの『コアファイター脱出せよ』という『ガンダム』の回覚えてますか。
あの回で、アムロくんがコアファイターに乗って連邦軍のジャブローにまで直接行こうとした回がありましたよね、ロケットブースターつけてダーン、弾道飛行だって言って。あれがアラン・シェパードが最初にやったやつなんですよね。
その時に、アメリカ中が沸き立って、それまでスプートニク・ショック、ガガーリン・ショックっていうのがあって、アメリカ国民が自信なくしてて、第2次大戦に勝ってヨーロッパ復興に力を与えた=ヨーロッパから貧乏人たちが逃げていってプロテスタントの国、いわゆるヨーロッパのカトリック教会ではないプロテスタントの国として約束の地で、アメリカで田舎者と罵られながらも力をつけてきたアメリカが、やっと第1次大戦、第2次大戦でヨーロッパに対して力をふるって、世間を地球を見返したようなわけですよね。一流国としてなったと。
世界の超大国としてソビエト対アメリカという構図になったと思ったんですけど、一気に宇宙開発でソビエトに遅れをとってしまったと。自信なくしたところにアラン・シェパードが宇宙空間に弾道飛行という、行ったわけですよね。
それでうわーっと盛り上がって、ケネディ大統領がインディスディケード、つまりディケードっていうのは、センチュリーの一つ下で──センチュリーというのは百年のことですね、21世紀と20世紀というのはセンチュリーというんですけど──ディケードっていうのはそれを10年単位で区切った言葉なんですけど、インディスディケード、この10年のうちにアメリカ人を月に行ってそれを帰してくるっていうふうに演説した。それのお陰でアポロ計画というのは始まったんです。
後になってNASAが発足する時にこれの録音を何度も聞いて、月に行って帰ってくるっていうのを聞いてみんながっくりする。
月に行くだけだったら何とかなるかもわかんないけど、帰ってくるまで言ってるよ。もし帰ってくると言ってなければ、たとえばアメリカ人でもう死んでもいいっていうような勇敢なやつを何人か募って行かせるだけ行かせて、あとは物資、酸素とか食料とか水を次から次へと打ち上げて月面に落していって、何年か現地で待っててもらえれば、帰るロケットを作って打ち上げるっていう計画もあった。本当にあったんですよね、それ。
それを出来ないと。
ケネディ大統領、「月に行って帰す」って言っちゃってるよというふうなことで、1969年の7月にやっとアポロ11号が、本当69年だからギリですよね。ギリで約束果たした。
そのアポロ計画自体が、もうすっごい予算使ったんですね。
一説によるとベトナム戦争並みに金を使ったと。戦争並に金を使ったんです。これだけの予算があれば、江藤巌さんという科学評論家が言ってるんですけど、あの当時のアメリカであれば、これだけの本気で金を使えば、癌の撲滅も出来たかもしれないし、核融合も可能だったかもしれないと。
それぐらい集中的に金と人材を使ってやった計画なんです。それはじつはマーケティングの力じゃなければ出来なかったと。10年間、アメリカ国民を問答無用であの宇宙計画にはいくら金をつぎ込んでもいいというふうに納税者たちを納得させたからこそ。
これ、思い出して下さい。アポロ計画を立ち上げたのは、ケネディ大統領なんですけど、同時に彼がやったのが国民公民権運動ですね。つまり白人と黒人との間にある格差をなくしちゃおうということなんです。この格差をなくすのにどれだけの国力がかかったかということと、あとは黒人たちの権利主張がそこから本格的に始まったと。白人並みの権利が認められるということはイコール白人有権者並みの世論に対する力を持ち始めたということなんですね。
となると、当然のことながら黒人たち、いわゆるアフリカ系のアメリカ人というのはその時にものすごい貧乏を強いられているわけですから、収入の格差もありますから。じゃあ俺たちはこんなに税金なんで払わなきゃいけないんだ、税金を払う根拠を出せってなふうなことで税金を払わないという話にもなったんですね。
なので、ベトナム戦争にもアメリカは予算をやりくりするのにすごい苦戦した。しかし、アポロ11号に至るまで、NASAは1回も予算が少なくて苦労したということなんか事実上なかったんですね。それはもちろんフォン・ブラウンが誰にしても火星へ行くロケットがないとか、宇宙ステーション作れないと言うんですけども、アポロ計画自体は本当に潤沢な予算が10年間のあいだ回り続けた。
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