岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/04/07
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2015/06/07配信「ホラー映画のミカタとモナーコインはなぜ流行らないのか?」の内容をご紹介します。
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2015/06/07の内容一覧
- 本日のお題
- SF者を癒やす『トゥモローランド』と前田敦子がうまい『イニシエーション・ラブ』
- 幽霊が漢字変換する『着信あり』と新しさのある『ノロイ』
- 2時間楽しい映画『シェアハウス・ウイズ・ヴァンパイア』
- 須山さんと対談「モナーコインの仕組み」
- 対談「モナーコインで得になることは?」
- 質疑/自炊/バカボン/男は彼女ができると幸せに?/AKB選挙
- 質疑/オタクの濃さと「彼女」/一番怖い映画は?
- おやつタイムと質疑/ドッジボールは暴力?/オタクと「幸せな結婚」
- 質疑/24時間テレビは365日テレビに?/新社名カドカワ株式会社にモヤモヤ/AV男優になる方法
- 人の人生を変える「カリスマ」
- カリスマのなり方とは?
- 世界のシナリオが見えていて、おせっかいな人間がカリスマ
- 次回告知と質疑/好きなジョジョ/好きなコント/好きなポテチ
人の人生を変える「カリスマ」
ある出版社から「カリスマの経済学」っていうのを依頼されたんだけど、何でそんな仕事を引き受けたのか? っていうと、出版社のその担当のお兄ちゃんなんだけど、そいつが24歳の、新人編集者なんだ。
(中略)
彼に話を聞いてみると、カリスマとは自分が会うだけで自分の人生とか運命が変わっちゃうような人、同時に変わっちゃうおかげで、いろんな新しい出会いとかがあって、新たな人生が広がるような人っていうふうに言うんだ。
で、それはアメリカのビジネス書とかでよくある「メンター」ってやつだよね。
(中略)
僕があの、創作系の講義とか、大学でも専門学校でもいいけどもやると、学生のほとんどがすごいシンデレラ願望持ってるんだよね。いずれ自分の才能は編集者であったりプロデューサーであったり誰かに見いだされて、その人がこういうふうにしろって言って描いたら、自分でもこんなことができるとは思えないということがバーッとできる様になってていうのが。やっぱりみんな持ってるからだから、そのメンター、カリスマを必要としてる人っていうのはすごく多いのはわかる。
じゃあ逆に、カリスマはどんないいことがあるのってその24歳の子に聞いたら、カリスマの側は人の人生を動かすことができる。つまり、自分の周りにいろんな人が寄ってきて、その人に話をしてあげるとその人の生き様がバーッと変わって、その結果また新しい出会いがあって、つながりが生まれる。
だからね、やっぱり24歳の男の子だから、僕は繋がり世代と呼んでるんだけども、何か新しい世界が広がるっていうこと、これまでに出会えなかった人と出会えて、出会えるだけじゃなくてその人たちとの新しいつながりも出来て、これまでの自分の人生のつながりっていうのもそこの中にあって、まるでこれまでの自分の人生が伏線の様にここから新しいつながりとも上手くリンクして行って、自分独自の世界が出来るという。
なんかそれにすごい憧れがあるんだよね。
(中略)
僕が思うカリスマっていうのは、編集者の人が言ってるように、人の人生に影響を与える。だから、こういうふうにするんだっていうんじゃなくて、自分自身を含めて、自分自身にカリスマ性があるとしてだよ、もうこんな本書くんだからしょうがないじゃん、そこのところ、呑んでくれるしか。
思うのは、津波が来るとするじゃん。津波がうわーっと来てる時に津波だみんな逃げろっていう時に、人の人生に影響を与えようとかどうとか考えないでしょ。そうじゃなくて、津波が来てるのは自分にとって自明の理である、お前がまだ見えないのはしょうがない、お前津波が来てるのに気がついてないんだから、とりあえず俺を信じるしかないんだ、あっちへ逃げろっていうふうに言ってるんだ。
カリスマ性のある人間って、僕、全員こういう人間だと思う。その人にしか見えない世界観というのがあるんだよ。その人にとっては自明の理の何かがやってきてるんだ。それは僕にとっては評価経済かもわかんないし、ホリエモンにとっては宇宙時代かもわかんないし、ジョブズにとってはシンプルでフーリッシュな世界かもわかんない。何かがやってきてる。
その中で、こういうふうにしたほうがいいに決まってるという方向性がはっきりとあって、それを言ってるに過ぎないんだ。べつに誰かが自分をコントロールしてるから言ってるんではなくて、言わざるを得ないし、口を噤んでることが罪だから、わざわざ声に出して言って、何言ってんだとか、なんかまたそれで騙そうとしてるとか儲け主義だというふうに言われたら、まあそんなふうに受け取るかもしれないけど、お前にはあの津波が見えないからなというふうに諦めながらも次の人に話すという、このやり方なんだ。
(中略)
勝間和代もホリエモンも僕もそうなんだけど、根本にある善良性っていうのがとんでもなく頭が悪いんだよ。
橘玲みたいに頭が良かったら絶対に人の人生をあれこれしようと言わない、思わないんだよな。それは人の人生でしょ。私はツールとか方法論とかだけを指示しますというような、自分のガイドラインがあるんだけど。
そのおせっかいな人間というのがカリスマ性があるよね。だからたぶんカリスマ性がある人間っていうのは他の人間から見たら威圧的に見えるだろうし、おっかなく見えるだろうし、他人の人生あれこれ言ってるふうに見えると。
それは何であいつはあんなにプライド高いんだ、自信があるんだって言ったら、そうではなくて世界シナリオが見えてるんだ。で、シナリオライターって言ったんだけど、世界シナリオに合わせて、その相手のシナリオがその場で即興で書けちゃうからなんだよね。
お前はこのシナリオ上でこの役をしろというような配役まで決めちゃうんだ。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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