岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/01/11
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今日は岡田斗司夫のゼミ室通信をお届けします。
DMMオンラインサロンの岡田斗司夫ゼミ室では月に1回オフ会があり、ここで質問や相談を受け付けています。
今回は東京で行われた公式オフ会より、参加者の方の質問に答えます。
【質問】なぜ安彦さんは高畑さんになれなかった?
安彦良和さんについて伺いたいです。
安彦さんは左翼的な思想を持っているとインタビューや動画を見て思いました。アニメ界最大の左翼は高畑勲さんだと思うんですけど、なぜ安彦さんは高畑さんになれなかったんでしょうか?
【岡田斗司夫の回答】安彦さんは絵描きだから
安彦さんは絵描きだからじゃないですかね。
高畑さんは絵を描かないじゃないですか。
あときわだって違うのは、怠け者だということです。
もうこれ、近くにいる人は全員証言してるんですけど、高畑さんは仕事をしない。
『アルプスの少女ハイジ』のコンテを描いてる時に、宮崎駿が怒鳴り込んで
「俺はレイアウト担当で、お前がコンテを描いてくれないと進まない。なんでコンテを描かないんだ」
と言い出すと、ファーストシーンを口で言う、と。
宮崎駿ががまんできなくて描いたら、次のシーンを言い出すと(笑)
結局描かされてしまう(笑)
そういうエピソードがあるんですけど。
これが高畑勲の本質であって、共産主義思想というのが骨身についてるので、みんながやる気になって燃え上がってるものの舵をとることはできるんです。
でもやる気のない人を焚きつけて、自分が中心のクリエイターになる。イコール、誰も描いてくれないなら俺が漫画描こうなどという、安彦さんや宮崎さんの立場では全然ないんですね。
そうでなくて完全な監督、演出家だから、俳優や声優、作画の人間がやる気に燃えて、自分の力以上のものを出すと高畑勲がやることは「まだ足りない」と言い続けることなんですね。
そうするとみんな限界を超えてがんばる。
この限界を超えてがんばることによって、なにか不思議な力がでてくるという。
はた迷惑な(笑)
安彦さんが思ってる基本的な善良的な共産主義思想と、高畑さんがおそらくもっている東京大学仏文科を出てる、悪意のある共産主義思想は全く別のものです。
民衆を信じないのが高畑勲の共産主義であって、民衆を信じるのが安彦良和だと思います。
革命家が大衆に裏切られる話を書くと、安彦さんはなかなかいいメロドラマを作ってくれるんですよ。
でも高畑さんは「革命家が大衆に裏切られるのは当たり前じゃないか」と思ってるから、そういうメロドラマを描くことに興味がない。
じゃあ何を描くことに興味があるのか?
さっぱりわからない。
『かぐや姫の物語』何をしたかったのかさっぱりわからない。
俺『かぐや姫の物語』と『ブレードランナー2049』すべて意味がわからない(笑)
卓越した技術でわけわからんことやりやがって!と思ってます(笑)
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