岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/05/17
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2017/04/30配信「深掘り映画解説『アンタッチャブル』&『ブルースブラザーズ』」の内容をご紹介します。
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2017/04/30の内容一覧
- 前説
- スターウォーズのモノポリー
- 海洋堂センムのお誕生会
- 宇野常寛がニコ生超会議に激怒
- 山賀にあって庵野にないもの
- ジョージ・ロイ・ヒル監督の感覚
- ティッカーテープ
- シカゴ・トイ・ショー
- 『ブレードランナー』のミニカーを買った理由
- シカゴの街並みの良さ
- 核シェルターが売れている
- ブラックミュージックを一般化させた映画『ブルース・ブラザーズ』
- ジョリエット刑務所の内部の話
- Uボートの実物展示
- ホットドッグの話
- アル・カポネの最盛期は20代
ブラックミュージックを一般化させた映画『ブルース・ブラザーズ』
『ブルース・ブラザース』もシカゴ映画なんだよね。シカゴが舞台で、「ジェイク」と「エルウッド」という主役のブルース兄弟を、ジョン・ベルーシーとダン・エイクロイドが演じた1980年にアメリカで公開された映画なんだ。
ブルース・ブラザースっていう映画は知らない人も多いと思うんだけども、流れるコメントを見てたら、「知ってる」とか「好き」っていう人が結構いる。つまり、すごいマニアックな人気のある映画なんだよ。
映画の中には、いわゆるアカデミー賞を取っていて映画ファンはそれなりに見てるんだけども、こういうふうなマニアックな人気があるわけでない映画っていうのもあるんだ。さっき紹介した『スティング』っていうのは、そんなにマニアックな映画じゃないんだよ。だから「好きだ」と言ってもそんなに尊敬されない。でも、『ブルース・ブラザース』っていうのは、何の賞も取ってないんだけども、めちゃくちゃファンが多いから、できれば見ておいた方が良いと思います。パロデイ―という形で見たことがある人も多いよね。
この『ブルース・ブラザース』という映画の何がいいのかっていうと、「黒人音楽」(ブラックミュージック)というものを一般化させたところなんだ。
R&Bとか、HIPHOPもそうだよね。今では、ブラックミュージックってすごく一般的なんだけども、実はこの映画が公開されるまでは、アメリカの中でもメジャーシーンではあんまり出てこなかったんだよね。それなりに流れてたんだけども。
それを一気に明るみに出した。そして、キャブ・キャロウェイとかジェームス・ブラウンみたいな人を一躍スターダムに押し上げた。もちろんそれまでも売れてはいたし、影響力もあったんだけど、やっぱり「人気のある演歌歌手」みたいな扱いだったんだよ。それを一気に、ハリウッドという大メジャー映画の舞台にバーンっと上げてしまったという、そういう強い力を持っている。
「B.B.キング」っていう、いわゆるブルース界の大物のおじさんがいるんだけど。この人は最後まで「でも、俺はブルース・ブラザースに出られなかった」って愚痴を言っていたという逸話があるくらい、とにかく黒人ミュージシャンに愛された映画でもあるんだ。
不思議でしょ? 映画のメインキャラクターであるブルース・ブラザースっていうのは、確かにブラックスーツを着て、レイバンのサングラスを掛け、黒いハットを被っているんだけど、「白人」なんだよ? そいつらは黒人音楽をやってるんだけども、なんでそれが黒人たち、特にブラックミュージックをやっている黒人たちにそんなに愛されたのか?
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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