岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/05/16

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2016/12/18配信「カンフー映画化するスター・ウォーズ?『 ローグ・ワン』レビューと『君の名は。』は平成の『およげ!たいやきくん』 対談・高橋信之(出版・映像プロデューサー)」の内容をご紹介します。
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2016/12/18の内容一覧

恋愛はノスタルジーの対象へ

 いわゆる若者の車離れというのが言われたんだけども、若者の車離れの原因は恋愛離れにあるっていうふうに一応言われてたんだけども、もうどんどんそれがはっきり見えるようになってきたね。時代は、恋愛から仲間になってきた。『ワンピース』みたいなマンガってさ、本来言えば、もうちょっと恋愛関係がなかであってもいいんだけど、それを排除していって仲間だけで攻めてるっていうのが成功の原因だと思うんだよね。
 これからなにを読み取れるのかというと、僕が思うのは僕、昔から大衆芸能、特にエンターテイメントとかオタク系の芸能というのは過ぎ去りし価値観をノスタルジックに持ち上げる傾向にあると思ってるんだ。
 どういう意味かというと、昔、『巨人の星』っていうのが大ヒットしたマンガがあったんだけども、『巨人の星』のなかに出てきたのは「スポ根もの」っていって、根性でとりあえず人並み外れた特訓をやれば人並み外れた能力がつくんだみたいな根性論のロジックが出てくるし、あとは強い親父というのが出てくる。
 じゃあ、1960年代後半から70年代前半の日本というのは、そういう世界だったのかというと、まるで逆でさ、60年代後半から70年代の前半というのはもう偏差値という言葉はないんだけども、受験戦争という言葉があったくらいで、その頃からもう強い親父はどこにもいなくなって、誰もスポーツに根性を求めない時代だった。
 だからこそ『巨人の星』っていうのは過去の価値観、過去の美徳みたいなものを持ち上げたからこそ、熱狂的に支持された。『ドラえもん』もそうだよね。『ドラえもん』も、もう東京中、どこにも土管を置いている空き地がない時代に連載が始まって、未だに人気が続いている。
 大衆芸能っていうのは基本的にいえば、失われつつある価値観に美徳を認めるという、そういう面白い傾向があると思ってるんだけども、だからね、『君の名は。』とか『逃げるは恥だが役に立つ』っていう恋愛ドラマが盛り上がってるじゃん。恋愛アニメ、恋愛ドラマが盛り上がってるじゃん。
 あれは一見すると、日本の若者は恋愛に飢えてるとか本当の愛に飢えてるっていうふうに分析する人もすごく多い。例えば山田怜司先生なんかはもうみんなやっぱり、愛がすべてだってわかってきた、恋愛がすべてだとわかってきたんだっていうふうに読んじゃう人もいるんだけども。僕の見方は逆で、いよいよ恋愛というのはスポ根とかあとバブルと同じようにノスタルジーの対象になってきたんじゃないかな。

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