岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/05/15
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2016/12/11配信「大総括!2016社会派編 成宮寛貴引退とトランプ大統領選挙とメディアの役割、ポケモンGOと貧困本題とパチンコ業界、キュレーションサイトと情報劣化と19世紀アメリカ」の内容をご紹介します。
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2016/12/11の内容一覧
- 今日のお題
- オタクでもわかる10大ニュース
- イギリス離脱とジオン独立
- 格差社会の価値感
- 『機動戦士ガンダム』ジオンが勝利した世界
- トランプ大統領誕生と成宮寛貴芸能界引退
- グローバリゼーションとポリティカル・コレクトネス
- トランプはアメリカファースト、日本はドリームファースト
- ポケモンGOとマスコミ批判
- ポケモンGOとパチンコ業界
- 文春砲を防ぐ方法はあるのか?
- 取材力があるのは文春と新聞だけ
- DeNA問題とネットの二大政党
- ペンではなく糊とハサミを使った新聞記者と「殴り合い記事」
- 日本ネット界の二大政党は嫌儲主義と市場経済主義
- 後半「表ゼミ」の告知
- 『シン・ゴジラ』は、何を破壊したのか?
- 『君の名は。』は、第二の○○になる。
- 能年玲奈の最終ゴール
- 宮崎駿の「最後の作品」とディズニーの陰謀論
- 2017年アニメ業界はゴールドラッシュになる
- リア充と非モテとドロップアウトの混在する乱世
- 質疑応答:「生前退位」
- 質疑応答:「ホリエモン」「VR」
- 質疑応答:「お笑い」
- 次回告知
2017年アニメ業界はゴールドラッシュになる
「岡田斗司夫の大予言、2017年アニメ業界は、未曽有のゴールドラッシュになる」という話だ。
これね、何回か前の話と逆なんだよ。ヤマカンさんは「アニメ業界はもう終わりだ」って言ってたよね、もう絶望ですよ、ダメですよというふうに言っていたと。もはや、クオリティー維持が不可能だと。10月に起こった、この惨劇を見てください。こんだけの本数はもうできませんよ。こんなに絵が細かくなったら、もうできませんよと言ってたんだ。
先週も言ったように、スタジオファンタジアという会社が倒産して、庵野秀明のカラーがガイナックスを提訴したという、こういうなんかね、アニメはいっぱいあって仕事はいっぱいあるんだけども、つぶれる会社もあるというジレンマ、提訴されてしまうというジレンマ、そこに起きてきたのが『君の名は。』と『この世界の片隅に』の海外の成功なんだよね。
特に『君の名は。』はホントに、中国でものすごいヒットになっている。たぶんね、『スター・ウォーズ』を抜くヒット作品になると思うんだよ。『この世界の片隅に』も先週、ちょっと真木さんが言ってた通り、メキシコでスクリーン数が800スクリーン、800館、同時公開らしいんだよ。日本の10倍だよね。何間違えているのかわからないけれども、というふうなことで、400だ、日本の5倍くらいにいってるんだけども。
(中略)
もうひとつ、中華マネーの話なんだけど、日本で中華マネー、日本のアニメ界に関して、中華マネーがこれから来るっていうと、悪い話というふうにとる人が多いんだけどさ、中華マネーであろうがパチンコマネーであろうがバンダイマネーであろうがドワンゴ川上カドカワマネーであろうが、金は金なんだよ。
実際、はっきり言っちゃえば。アニメ創る現場からしたら、誰でもいいから金出せよという話なんだ。だからいいっていう話ではないんだよ。中華マネーの面白いところは、今回『君の名は。』は契約急いじゃったから3億円の売り切りになってしまったんだけど、これまで日本の制作委員会方式といってもいいし、なんで現場が根本的に貧乏なのかっていう話をずっとしてたよね、ヤマカンさんの時もしたんだけど。
それはなんでかって言うと、さっきまでの話と逆になっちゃうんだけど、ワールドスタンダードが、グローバルスタンダードが、日本には適用されてなかったから。それはなにかって言うと、作った人間が、ヒットしたらその分、配分がもらえるというのがホントに、日本ではなかったからなんだ。真木さんがあの後、真木さんが「岡田さん、飲みに行きましょう」っていうから、僕、もうさあ、吉祥寺の南口の飲み屋まで行って、1時間だけですよって言ったのに、真木さんと2時間くらい飲んで、真木さんの自慢話とか延々聞かされるというのがあって、で、真木さんが今回成し遂げたことの一つに『この世界の片隅に』がヒットしたら、ちゃんと片渕監督に配分がいくようにしたっていうのがあるんだって。
それは、世界的に見たら、当たり前のことなんだけども、日本でやったらありえないと。これまでも真木さんはそういうふうなことをやろうとして、散々やってたんだけども、どの会社も制作委員会方式であればあるほど、それは前例がないとか、稟議が通らないということになってしまう、ほかの会社の顔色を見ながらになってしまうので、結局、当たり前のことであった、制作会社は貧乏かもしれない、予算は少ないかもしれないけども、少なくともヒットしたらその分の配分が行くという流れがこれまでまったくなかった。まったくなかった理由はものすごく非論理的なことなんだけど、前例がないから。というようなことが、まず一番デカかった。
ところがワールドスタンダードになった瞬間に、向こうは前例として、ヒットしたら配分があるというのが当たり前なんだ。日本のヒットしても、お前らには権利もなければお金もないよというのが、ワールドスタンダードじゃないんだもん。
なので、こっから先、入ってくるのが中華マネーであれ、アラブマネーであれ、ユダヤマネーであれ、ロシアマネーであれ、日本のアニメ界というのはおそらくこれから、権利配分が受けれる形になっていくだろうというのが2017年以降の読みなんだよね。
その片鱗みたいなものは『この世界の片隅に』の国内出資だけでも、真木さんががんばって片渕監督に権利配分をしたっていうふうなことで、こっから先、中華マネーの尖兵たちが、つまり向こうのエージェントたちが日本のアニメ会社にコンタクトしてくる。
たぶんね、山のようにコンタクトとってきてると思うよ。そりゃそうだよ。世界中でね、『君の名は。』が日本であんなにヒットして、中国であんなにヒットしたらさ、これまでハリウッド映画って、中国に媚びて媚びて……媚びて、なんとかして中国市場でヒットしようとしたわけじゃん、だから『インディペンデンス・デイ』でもさ、明らかに必要のない中国人の科学者出して、明らかに必要のない中国人のヒロインを出してっていうふうにやってヒットしようとして、全然ダメだったわけじゃん。
それが日本の長野県のほうの、すごい田舎だっけ、そんなところで中国に関して何一つ気を使っていない映像を撮りながら、中国で爆発的にヒットをしたんだからさ、あんなルックを持った、つまりあんな独特の画像を持った、それもアメリカ人が尊敬するような現実の絵よりも一段ステージの高い、現実の写真よりもだ、実写よりも一段ステージの高い抽象的な絵というものを出せるものだったら、そりゃ、出資者山のように現れるよ。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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