ホワイトハウス侵入の無人ヘリは中国製だったが… - 第367号(2015年2月2日特別号)
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『NEWSを疑え!』第367号(2015年2月2日特別号)
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【価格】1,000円/月(購読料のうち半分は、研究所の活動に対する維持会費とお考えいただき、ご理解をいただければ幸いに存じます。)
【発行日】2015/2/2
【発行周期】毎週月曜日、木曜日
【次回配信予定】2/5
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【今回の目次】
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・ホワイトハウス侵入の無人ヘリは中国製だったが…
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・後藤さんの悲劇を受けて、日本がやるべきこと(小川和久)
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本メールマガジンでおなじみのジャーナリスト坂本 衛さんとイスラム国をテーマに現状と今後を対談!
テーマ:イスラム国人質事件と日本外交、安倍首相はしくじったか
出演者:小川和久、坂本衛
放送予定:2015年2月3日20時~
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◎テクノ・アイ(Techno Eye)
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・ホワイトハウス侵入の無人ヘリは中国製だったが…
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
米国のオバマ大統領が外遊中の1月26日未明、航空撮影用として市販されている中国製無人ヘリが、ホワイトハウスの敷地に墜落した。ホワイトハウスを警備しているシークレットサービスによると、この無人ヘリは小型で低空飛行していたのでレーダーでは発見できず、警備隊員が目と耳で発見したものの、敷地内の立ち木に衝突するまで打つ手がなかったという。
実は、米国の民間では、無人航空機の用途の開発と並行して、無人機による盗撮や破壊工作、スタジアムへの墜落などを防ぐために、無人機を探知して排除する方法の開発も進んでいる。そうした対策をシークレットサービスが採用していなかったのであれば、昨年の一連の警備ミスに続く失態である。
ホワイトハウスの敷地に墜落した無人ヘリは、中国・深センのDJI社が開発した「ファントム」という機種である(センはつちへんに川)。離陸・推進には、X字型の機体の端に配置された4つの回転翼を用いる(クアッドコプター)。
対角線上の2つの回転翼の軸は35センチしか離れておらず、機体の高さも19センチしかないので、DJIファントムは、大きな鳥ほどの大きさである。最高速度も型式によって秒速10メートル(時速36キロ)または15メートル(時速54キロ)と低速なので、この無人機を低空で探知できるレーダーは、鳥や風に揺れる木も探知してしまうことになる。
レーダー以外の探知手段は、無人機が発信する電波またはエンジンの音を探知するものだ。
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