最近、毎週のようにロケットの再着陸とか再利用の話題を目にします。
ロケット、初の再利用成功=昨年打ち上げ、軟着陸―米企業(時事通信) - Yahoo!ニュース
米民間宇宙企業「ブルーオリジン」は22日、昨年11月の打ち上げ後に地上へ軟着陸させたロケットを再びテキサス州から打ち上げ、地上に再度着陸させた。一度打ち上げたロケットを再び発射し、着陸させたのは初めてと発表した。「ブルーオリジン」と「スペースX」が競うように、開発を競っています。
「スペースX」の方は1週間ほど前、着陸失敗で爆発のニュースが爆発的な(笑)話題を呼びました。失敗とはいえ、開発過程の想定内のようで、むしろ着実に開発が進んでいることを印象づけるニュースでした。
ロケット着陸失敗で爆発!CEOがインスタで公開で「惜しい!」の声 - NAVER まとめ
再着陸の開発が進んでいることは知っていましたが、最近の急進化は正直予期していませんでした。
これは破壊的なイノベーションで、今この段階で、最近順調そうな日本のロケット事業にアポトーシス(プログラムされた細胞死)が仕組まれたのではないでしょうか。このままではアメリカの民間に独占されはしないでしょうか。
ロケット事業は民間が競争する分野になったのです。日本のロケット事業はこの変化についていけるのでしょうか。日本のロケット事業は応援しているだけに不安です。
なにしろ、最終的には打ち上げ費が100分の1にすらできるとのこと、いったん実用化してしまえば、成功率が50%くらいだとしても、価格は破壊的に下ることでしょう。再着陸の成功率が低くても、打ち上げの成功率がそこそこなら、多くの顧客は、これら再着陸ロケットを選ぶことになります。
ロケットと一口にいっても、上げる重量とかいろんな条件があるでしょうから、日本のロケットがいきなり注文0ということはないのでしょうが、それでも大きな影響を受けることでしょう。日本のロケットは、このまま順調に成功率を高めていけば、これくらいのシェアは取れて、売上はこれくらい行けるだろうという目算はあったはずです。日本のロケット事業がどの程度、くだんの再着陸事業の影響を考慮に入れていたかは分かりませんが、そんなにいれていないのではないでしょうか。
今後日本のロケット事業はどうなるのか、再着陸ロケットが実用化確実と分かった今、これから当然議論が巻き上がることでしょう。
とすると、例によって、政府を中心に日本もやらなくてはいけないという議論になって、予算がついて JAXAあたりが開発を始めてという流れでしょうか。
でも今回、これではまずいです。それこそ孫さんあたりが、「やるぞ」と覚悟決めて、アメリカに負けないくらい資金を集中投下して、アメリカに負けない開発速度でついていかなければなりません。
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