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認知特性の把握で落ちこぼれいない社会ができるのかも

2015/11/14 02:30 投稿

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 最近なにかのきっかけで『あなたの才能が 10分でわかる 40問テスト』というのを知って、気になっています。

 もともとは、『医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン』という本があって、そこから作られたテストのようです。

 今は新版の『得意がわかれば自分が伸びる40問テスト』というのが出ているようです。

 なぜ気になっているかというと、これからの教育のあり方について大事なヒントがあるような気がしているからです。

 お子さんたちの学習の話を聞いていると、いろんな話を聞きます。たとえば小学生低学年で、「りんごを太郎君は2個、花子さんは3個持っています。さて全部でいくつあるでしょう。」みたいな問題でもすぐに問題を理解できない子がそれなりにいるようです。教える方にしても、なんでわからないのかわからないくらいとまどってしまいます。

 でも、『認知特性から見た6つのパターン』を知った時に、これかもしれないと思ったのです。それはこんな風に細分化されています。

A視覚優位者
(1)写真のように二次元で思考するタイプ
(2)空間や時間軸を使って三次元で考えるタイプ

B言語優位者
(3)文字や文章を映像化してから思考するタイプ
(4)文字や文章を図式化してから思考するタイプ

C聴覚優位者
(5)文字や文章を、耳から入れる音として情報処理するタイプ
(6)音色や音階といった、音楽的イメージを脳に入力するタイプ

 認知特性というと、視覚優位者 、言語優位者 、聴覚優位者とかいう話は聞いていましたが、『認知特性から見た6つのパターン』では、それぞれをさらに2つに分けているのです。

 この話で大事だと思ったのは、人は頭の中でどのように考えているかという点で、すくなくともこの6つくらいのパターンがあるということです。

 人はだれでも、その6つの特性つまり考え方に凸凹があることでしょう。テレビでもよく芸能人に絵を描かせてそのあまりの下手さを見て笑ったりしますが、そうやってちょっとくらい凹んでいるところがあって、みんな他でカバーしてなんとか社会でやりくりしているものです。

 しかし、特に子供のときはその凸凹が、学校で学習する上でクリティカルポイントになって、つまづくことがあります。得意な考え方にあった教え方をされれば簡単にわかるのに、苦手な教え方では簡単なことでもまるでわからないなんてことが起こり、その後ずるずると落ちこぼれるなんてことが起こります。

 先日小二の息子の算数の教科書を見た時、そこはかけ算の導入のところだったのですが、普通のマンガくらいにくわしく描かれた池の風景があり、その池でボートを漕ぐ人や、岸辺の道をサイクリングする人たちがいて、そこからかけ算をしていくようになっていました。

 その時、やたら詳しい絵だな、いままではせいぜい簡単な図だったのになと思ったことを覚えています。

 でも、そういう絵は、「(1)写真のように二次元で思考する」のが得意で、他の認知パターンが苦手な子の役に立つのではないかと気がつきました。

 そんな風に教科書もいろんなタイプの子を見据えてきているのかもしれません。

  

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