この記事は【馬車目線】(?)でお送りします。


 1. 石破氏が派閥を作るという記事を今朝見かけました。

 石破茂氏が新派閥を結成へ 脱派閥を掲げた「無派閥連絡会」を母体に 

 無派閥を掲げていた石破さんが次期総裁を本気で狙うため、派閥形成やむなしという感じでしょうか。

 20世紀の遺物、派閥の仕組みから抜け出すにはもう少しかかるのかもしれません。

 しかし、議会の2/3を与党が占めても、全ての法案がすいすい通るわけではありません。議員が選挙で選ばれたからといって、全権委任されているわけではありません。

 こんなややこしいことになるのは党議拘束がきつすぎるからです。アメリカとかは与党だからといって与党が出す法案に必ず賛成しなくてはいけないわけではありません。

 まず政府が法案を出す。それを国会で与野党関係なく、自身の支持基盤の意向に沿って、賛否を決める。そういう仕組みになれば国民ももっときちんと声をあげられます。どこで読んだか忘れたのですが、デモが起こるのは、国会と国民が乖離するからです。「デモなんてしても意味がない」とまで言われますが、だってそれ以外に方法がないからです。国会議員一人ひとりが自分で決めるとなれば、地元の国会議員に声をあげればいいのです。

 そうなれば派閥も今のような強い力を持つことはないでしょう。

 まずは党議拘束が緩んでいくのを待つしかないようです。

 2. その国会で今もっとも話題になっているのが集団的自衛権ですが、これも20世紀の行動原理です。70年戦争をしなかった日本などを見れば明らかなように、発展するには平和でなくてはいけません。国と国同士が戦争をするようなことはとにかくしてはいけません。集団的自衛権という過去の抑止力は抑止力としての力を失っています。面倒でも外交努力で解決していくしかありません。

 さらに今はテロとの戦いがシビアになっていますが、国の軍隊はテロとの戦いが苦手です。なにか新しい戦い方を見つけていかなければならず、集団的自衛権の強化そのものは大して役に立ちません。

 そんな20世紀の遺物にいまさら参加しないで、もっと違うやり方しようよ!(緑化とか?)と言ったほうがいいと思います。

 ちょうど今クローズアップ現代で、海外との高校生の交流が取り上げられていました。そうやって交流して相手の立場を理解し尊重しあって仲良くなっていますし、そうなれば戦争もしなくてすむよね、みたいな言葉を交わしていました。

 3. TPP も決まるわけでもなくずっとひきづっていますが、TPPも20世紀の考え方です。最近世界は中国に「貿易中心でなく内需拡大を」と声をかけています。この問題は、

 ローカル通貨でなぜ経済活動が活発になるのか  

でも取り上げました。

「貿易中心でなく内需拡大を」というのは、まことしやかな考え方ですが、ようは自由貿易の考え方とは反対です。