能力が低い人ほど自信たっぷりな理由、それは…
この記事は、「自信満々なやつほど、仕事ができない」という問題を取り上げています。
能力の低い人は、ただ何かをする能力が低いというだけでなく、自分の能力の程度を把握する能力も低い。このため、仕事のできない人ほど自分の仕事に自信を持っているようにみえるという不思議な現象が起きてしまうのだ。その一方で、「"できる"人ほど、悲観的」だそうです。
これは、“できる”人ほど、あらゆる可能性を想定しているためだ。いろんなケースを頭の中でシミュレーションし、最悪の事態まで想定するから、“できる”人は不安にかられる。(中略)さらに、“できる”人は自分より上の能力の人と自分を比べる「上方比較」をし、自分もそこに到達できるように努力する著名な学者が口を揃えて「学問はやればやるほど、わからないことだらけだ」というのと同じことなのでしょう。
ここではできる人、できない人という言い方で分けていますが、でも、できる、できないって相対的なものじゃないですか。ある集合でできる人だとしても、世界中から仕事できる人集めて比べれば相対的にできない人に押し込められます。それでもその「できない人」たちは、「自分より上の能力の人と自分を比べる「上方比較」をし、自分もそこに到達できるように努力する」のでしょうから、この問題の本質はできる人できない人の問題ではないのです。
ではどういう問題なのでしょうか。そう考えると、これは「伸びていく」人と「伸びていかない」人の違いとわかります。
伸びる人は「自分より上の能力の人と自分を比べる「上方比較」をし、自分もそこに到達できるように努力する」わけですから、自分よりもできる人ばっかりのところに入って一時的にできない人になっても、そのままになりません。
でも、では伸びる人はどこまでも伸びるのでしょうか。たとえば、どんどん上に登っても、より上の人たちと自分との違いがわからなくなったら、伸びは止まるかもしれません。もちろんそこから自分自身の方法で伸びることもあるかもしれませんが、できる人の違いがわからないというのは一つの壁になることは間違いないでしょう。
つまり、何かを始めて、できるようになりたいと思ったら、まずできる人とはなにが違うかというのを知る力を身につけるのが良さそうです。
しかもそれは別に「できるようになりたい」と思う前からできそうです。
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