ここブロマガの海燕さんの記事で知って読み始めた『小説家になろう』で大人気の『無職転生』が先週ついに完結しました。いやあ、ほんとに最後の方は手に汗握りました。
作者の理不尽な孫の手さん、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました。素晴らしい作品でした。
完結記念に書籍ポチってきました。こちらはイラストがついてて魅力倍増、でもってそのイラストのキャラでコミックも展開していて、一粒で何度もおいしいです。
これからますます人気が出ると思うので、読みそびれてた人もこれから読めばいいと思います!
で、最終話は
エピローグ「プロローグ・ゼロ」
というタイトルで、明らかにここから別のお話が展開するわけで、早くも次の作品が楽しみです。スターウォーズみたいにとりあえず三部作くらいは軽くいきそうですし、もっと行くかもしれません。
その一方で、いかにも『小説家になろう』らしいコメントがあとがきに添えられています。
しばらくは蛇足編として24~34までの10年間の話、34歳以降の話、子供たちに焦点をあてた話、今まであまり焦点の当たらなかったキャラの話なんかを、月1~2話ぐらいのゆっくりペースで書いていこうと思っています。だらだら続くんだ〜。やった〜。
本編はしっかりと完結しているのですが、出版しなくてはいけない書籍とは違い、『小説家になろう』なら、好きな時にすきなだけ、蛇足編を書けるわけです。ファンにとってもだらだらと余韻が楽しめていいのではないでしょうか。
もちろん『小説家になろう』に書いたからといって、誰もが対価を得られる訳ではありませんが、こんな風にまずはネットで公開、フィードバックを得ながら手直し、さらに書籍化で完成度を上げるというスタイル、完成度の高い作品を作るのにとてもいいのではないでしょうか。実際ほとんどの話は「(改)」という手直しをした印がついています。
そして、まずは完結させることができるというのも、素晴らしいです。なんといっても栗本薫『グイン・サーガ』という辛い作品と対照的です。多分高校生くらいのときから読んでたと思うのですが、別に熱心についていくわけではなく、たまに気が向いたら読み進めるというスタイル。でもアメリカに行ったので読まなくなりましたが、別にいつでも読めるので、むしろ完結するのを待っていたところもあります。なにしろ高校の頃から、最終第100巻は『豹頭王の花嫁』と予告されていましたから、それを心待ちにしていたわけです。しかし、100巻を過ぎても全く終わる気配はなく、そして未完のまま栗本薫さんは亡くなってしまったのです。
辛い。多分、読んだのは50巻くらいまでじゃないかと思うのですが、いつか読むときが来るのでしょうか。
もしも、『小説家になろう』のようなシステムができてたら、『グイン・サーガ』も良いタイミングで完結できたのではないかと思うのです。それから好きなだけ「蛇足編」を書けばいいじゃないですか。『グイン・サーガ』が完結しなかった時も強い喪失感を感じていましたが、今回益々その想いは確かなものとなりました。
『グイン・サーガ』も『無職転生』もだらだら系で、結末に向けてまっしぐらというものではなく、
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