未来の普通:たまに馬車目線付き

日本企業が新しい挑戦をしたがらない最大の理由

2014/10/30 23:45 投稿

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 日本の企業は新しい挑戦をなかなかしないからだめだだめだと良く批判されますが、日本人はそんなに新しい挑戦が嫌いなのでしょうか。

 でも、そんな好き嫌いの前に、日本の企業が新しいことを始めるのを妨害している大きな大きな問題があります。

 それは、みんな働き過ぎです。

 たとえば最近ドローンが話題です。こんなの。
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 会社で、もしかしたら新規事業でドローンを活用してなにかできるかもしれないとします。もし、チームの中にドローン持ってる人いたら、持ってきてもらってみんなで体感できます。ちなみに写真のは私が実際に持ってる奴です。本体が500円玉くらいの小さいやつ。うちの子達はラジコンヘリが好きで兄弟合わせて多分4つくらい持ってるんですが、最近おもちゃ屋につき合わされた時、その写真のが安売りされてて、でも子ども達はお小遣いが足りず、私が魔が差して買ってしまいました……。

 そんな風にチームにおもちゃでもドローンを楽しんでいる人がいたら、早速、実際に何ができるか調べるのは捗ることでしょう。会社に持ってきてみんなで見ることもできます。でもチームにドローン持ってる人いなかったらいきなりハードル上がります。

 そもそも、ドローンもっている人なら、「あ、もしかしてうちの新規事業で使えるかも」と思いつきやすいですが、そうでなければなかなか思いつかないことでしょう。

 このひたすらイノベーションが求められる時代、社員一人一人がクリエイティブであることが求められますが、もし、毎日残業で家と会社の往復、週末はぐったり、なんて人がクリエイティブであり続けられるでしょうか? ドローンのおもちゃは安いのは数千円からあります。お金の問題ではありません。きちんと仕事以外の時間がある社員がいれば、誰かは手を出すことでしょう。

 会社がクリエイティブであるかどうかは、社員達が会社の外でどれだけいろんなことをやっているかということにかかっています。

 facebookを始めて4年くらい経ちますが、それではっきりと分かったことは、クリエイティブであり続けようとする人は仕事以外のアクティビティが高いです。そういう人に、朝から晩まで仕事して週末ぐったりなんて人いません(短期的にはありますよ。むしろ短期的には没頭しているのではないかと)。むしろクリエイティビティの源泉を枯渇させないために、かなり真剣に仕事以外のアクティビティをこなしていると思います。
 仕事の中でクリエイティビティの源泉を満たせるならいいのですが、世の中そんなに甘くなく、仕事以外も生活のためにしなければならないくらいの危機感があると思います。

 もしも、会社のチームにそういう雰囲気がなく、みんな仕事に没頭しているようであれば、チームのクリエイティビティが枯渇する危機感を持った方がいいでしょう。恐らく、そういう雰囲気のところに仕事以外のアクティビティに危機感を持って取り組んでいる人はいません。なぜなら、仕事ばっかりしてるな〜という人は、クリエイティブであり続けようという危機感を持っていないように見えませんから、そういう人ばかりのところにはいられません。

 かくして、仕事ばかりしているチームは、クリエイティビティが枯渇します。いわゆるマンネリに落ちこみ、革新的な成果をあげられなくなります。ドローンが流行っているのを見て、なにかできるかもなーと思っても、遠い存在でアクションへのハードルは高いでしょう。

 さらに、効率化も、クリエイティビティの源泉の敵です。たとえば出張。いろんなところへ早く行けるようになりましたから、日帰り出張の範囲は随分広がりました。

 でもそれはクリエイティビティの敵です。出張したからには、その土地に触れるべきです。 

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