失敗をたたえられる日本になる前に、失敗できる人になってしまおう。 http://ch.nicovideo.jp/normahead/blomaga/ar584493 #blomaga
最近また「目に見えないサービスの対価」にきちんと報酬が払われないという話題が良く聞かれます。
たとえば内田麻理香さんが「サイエンスコミュニケーション」の分野での問題を指摘されています。
【追記あり】「やりがい搾取」のトラップ - KASOKEN satellite
この問題は頻繁に話題になります。
デザインの世界でも以前地方自治体が無報酬デザイナーを募集したことで炎上したことがありました。
【馬付】天王寺区デザイナー公募の模範的な進め方を考えてみる。
これから、人間の仕事がどんどん知的労働に移っていくのに、こんなことではなかなかうまく経済が回っていきません。大問題です。
この社会問題についてはまた後で考えるとして、現実、善意でただあるいはただ同然で働かされるのはとても困ります。が私自身はほとんど困ったことがありません。それはなぜか、少し考えてみました。
それは、自分でもやるという点です。たとえば私はビジネスプランのメンタリング(改善の支援)をやっていますが、それは対価のあることもあればプロボノ(ボランティア)のこともあって、まさにこの問題の典型のような問題を抱えています。
が、私は自分自身もビジネスを立ち上げています。自分でやる分にはとても分かりやすく、売れれば売れる、売れなければ売れません。自分たちが考えるビジネスプランがいいか悪いかで対価がはっきり決まるわけです。
そのように、自分でもやることには、いくつかの効果があります。
・分かりやすい。メンタリングの対価があるかないか、あるとしたらいくらであるべきか、というのは難しい問題ですが、自分のビジネスが売れるか売れないかというのは簡単な問題です。その分極めてシビアですが、気は楽です。
・それを語っていれば、変な話は来にくくなる。私は私たちが立ち上げている事業の話を始めれば、いつまでも熱く語れます。しかし、もちろん簡単には儲かりません。金がなくてひいひいです。
すると、メンタリングの話を持ちかけて来る人は、それを当然考慮されます。ちゃんと対価がある、あるいはプロボノでも面白いと自信があれば、堂々と話を持ちかけてきます。
しかし、そうでないと「こんなこと頼みたいけど、ちょっとあれですよね〜」みたいな感じになります。「そうですね〜、それよりは、この自分の事業頑張った方がいいですよね」と言えば「そうですね」と話がつきます。
ここのポイントは、その「自分の事業」は立ち上げ途中でキャッシュは入ってないため、その時点では「ただ働き」なわけです(もちろん将来は莫大な利益が出ると信じていますが!)。
つまり、同じ「ただ働き」の比較になり、面白さで圧倒してしまいます。この場合は話は聞いていますが、それ以上に面白くないものは、話そのものが来ていないのだと思います。
しかし、それでよかったよかったという話ではありません。
そもそもメンタリングという仕事自体がもっと知られなくてはいけません。メンタリングする側として、メンタリングするのとしないのとでは成功率は軽く10倍は上がると思いますし、ですから全てのビジネスプランはメンタリングを受けるべきと思います。
もし、ビジネスを考える人が全員メンタリングのことを知っていれば、ビジネスとして十分成立することでしょう。ビジネスコンサルタントという分野が成立しているように。全てのビジネスがコンサルタントを受けているわけではありませんが、大半のビジネスがビジネスコンサルタントを知ってるくらいに認知度があるわけです。メンタリングもそうなれば、無償か有償かの問題からは抜け出せると思うのです。
ですから、私は、変な話が来ないよう工夫する一方で、
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