いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める短い記事[S]です。 
 
 今日NHKのクローズアップ現代で外国人労働者に関する話題やってました。最初の数分しか見ていないので、そちらの内容には特に触れませんが、最近良く話題になるこの話、ミラフツ的にははっきりしていることがいくつかあります。

 それは、外国人労働者に、低賃金で都合良く働いてくれる奴隷のようなものを期待しているのだったら、そんな制度は長続きしないということです。

 日本人にも働いていない人はいっぱいいるわけで、でも人が集まらない仕事は、日本人にとって「割に合わない」仕事だから来ない訳で。なのに、外国人ならやってくれるとか虫が良すぎます。

 もし、そういうことが起こるとしたら、それは、その国の人のコロニーがきちんとできることです。アメリカに住んでてみてましたけど、たとえばベトナムとかそれぞれの国の人たちはだいたい固まって生きてます。そして、その中で経済圏ができます。ベトナム人にかかせない食材とかをリーズナブルな価格で売ってる店とか、ベトナム人のためのリーズナブルなベトナム料理の店とか、そういうのがきちんとできていて、アメリカ人相手の仕事もあるけど、いわばそれで「外貨」を稼ぎつつ、ベトナム人コミュニティーを作ることで、多少「外貨」の賃金は安くても、十分幸せな暖かいコミュニティに支えられた生活を構築できるのです。

 ですから、日本国であっても、たとえばフィリピンの人たちが街を形成して、その中で自分たちである程度回せるようになるなら、つまりいわゆる中国人街みたいなのを作れるのなら、多少賃金が安めでも喜んで来てくれる人たちはいるかもしれません。

 でも、クローズアップ現代ちらっとしか見てませんが、それこそ外国間での人材獲得競争が激しくなっていて、なので、いかにも○○国人街の作りにくい、あるいはない、日本には、来たくないでしょう。バカにすんなって感じです。

 それに、単に社会生活を回すだけだったら、人口が減ったって何の問題もありません。人口が減ってマーケットが縮小して大変という話は毎日のように聞かされます。人口が減れば、その分仕事が減るのですから、その点だけでは人が足らないというのはつじつまが合いません。もし、きちんとした条件で移民を受け入れれば、受け入れた分、いろんな仕事が必要になります。なので、人材不足が一方的に解消する訳ではありません。

 人材不足で困っている分野、それは単に仕事が割に合わないから、そこから目を背けずに取り組んでいくしかありません。

 でもさらに、人口が減ると困る人たちもいます。それはGDPが減ると困る人です。乱暴に言えば一人辺りGDP