あなたの創造性を阻害するもっとも大きな壁とは
の続きです。
誰もが自分の仕事で大きな創造性を発揮したいもの。しかし、それを阻害するもっとも大きな壁は、自分の生活が脅かされないように、自分の会社の根本を問うようなアイデアは発想しないように制限をかけてしまう、自分で自分にはめる人生の枠であるという話でした。
では、その人生の枠を外すにはどうすればいいでしょうか。もしなにが人生の枠かに気付けば次のようにして外すことが出来ます。
たとえば大企業の社員という前回の例を引き継げば、自分がリストラにあうことをイメージトレーニングすることです。大企業の中で会社をひっくり返してしまうようなアイデアは禁忌かもしれませんが、一方どんな大企業であれ、今時あなたが定年するまで間違いなく安泰なんて企業もありません。
ですから、誰であれ自分がリストラに合うかもと想定しておくことは大切なことです。しかし、実際のイメージは頭抱えるようなことばかりで、正直考えたくないのもまた事実。先延ばしにする人も多いかもしれません。
でもでも、発想力という点では、リストライメージは楽しい栄養にだってなります。
仮にあなたは大手自動車メーカにいたとしましょう。電気自動車の開発が世界で進んでいます。電気自動車はエンジン車と違って作りが簡単なので、誰でも作れます。東南アジアの地方では電気自動車キットを自分で組み立てて使う人もいると言います。
リストラをイメージしたら、自分でガレージを開いてフルカスタムの自動車が作れるなあと思いつくかもしれません。例えばあるお店の配達用電気自動車。1日どれくらいどこをどんなものを積んで走るのかはっきりしているので、電池もモータもそれに最適な組み合わせを考えられます。車のデザインも店の雰囲気にあったものにできるでしょう。楽しい妄想はどんどん膨らみ、むしろリストラされたいとすら思えるほどです。
これ自身は大手自動車メーカではできなそうなビジネスモデルです。しかし、いろいろ妄想するうち、ご当地電気自動車もできそうだと考えつきます。ベースの電気自動車はあるが、坂の多い街ではより強力なモータを積んだものに変えたものなど、それぞれの地域の商業車として最適化したモデルを出すのです。デザインも少しアレンジすれば、各地に行く人が、その土地バージョンの車を見つける楽しみもできます。このビジネスモデルは大手でも展開可能と考え、社内に発表、検討が始まったのです。
もしも、人生の枠があり大手自動車メーカに都合の悪い発想を禁止していたら、大企業でもできるご当地電気自動車のアイデアを思いつかなかったかもしれません。
このように、豊かな発想力を持ちたいなら、心の中にある人生の壁を見つけ出し、イメトレなどでそれを取り除くのが近道なのです。
とはいえ、心の中の人生の壁がなにかなんて、自分で気付くのは難しいかもしれません。どうすれば気付けるのでしょうか。
1)さそねっとに相談する・「未来の普通」を読む
まずは宣伝。さそねっと、つまり私たちに相談すれば気付けるし、「未来の普通」を毎日読んでいれば気付くチャンスが増えます!
2)異分野の人に相談してみる
なぜかというと、単純に互いに世界が違うからです。同じように、自分の知りあいで、自分とは世界が違う人に相談してみるといいと思います。自分は当然と思っていることが、ことごとく普通でないことに気付くことができます。
3)なぜを繰り返す
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