とてつもない発表でした。pepperが未来の普通になったら、ジョブズ iPhone と堂々と肩を並べます。
思ってたより、ずっと早くこの時がやってきて驚きました。
【リアルタイム更新中】ソフトバンクが感情を持つロボット「Pepper」を発表 - GIGAZINE
ソフトバンクがALDEBARAN Robotics社の人気ロボットナオをベースに作られた家庭用ロボットを発表しました。来年2月からなんと198,000円。量が出るまでは赤字だそうです。
このたった一つの発表でいくつもイノベーションがしかけられてきました。いったいこれからいろんなことがどう転がっていくのかいくつも目が離せないところができてしまいました。
1.家庭用ロボットの姿が決まった?
ナオの方は最近一般販売をアメリカで(?)開始したようですが、$8000くらいと、まだ一般向けとしては高価ですので、コンシューマ向けとしてはこのpepper世界初という位置づけになるのかと思います。
さらに日本でロボットと言えば、この間宇宙に行った KIROBO とか、いろんなものがあり、いったいどういうロボットが家庭用になるのか、みんないろいろ考えていた訳ですが、そこに身長約120cm、稼働時間12時間の pepper が「これでしょ」と最初の提案をしたわけです。
また、アプリケーションについても大きな提案をしています。
ロボットと言えば昔から家事の手伝いのようなものがイメージされていました。が、それにはまったく触れず、コミュニケーション「家族を幸せにしたい」という目的を持ったコミュニケーションロボットが提案されたのです。ペット以上人間未満という位置づけ。
これがある程度普及すればこれがデファクトスタンダードとなり、今後の世界の家庭用ロボット界の道筋を大きく決めることになります。
家事ロボットはルンバのように、人型でない形で普及していくのかもしれません。
このpepperがどれくらい社会のニーズを満たして普及するのか、これから目が離せません。
2.ロボットが本格的に演技した
ロボットを演劇に出演するというのは、いくつか試みがあったと記憶していますが、まだまだ草の根的な活動でした。
しかし、この日pepperは3つも出し物がありました。基本シナリオに基づいて動いたそうですが、人間との会話は、相手の話を聞いて対応していたそうです。
・孫正義さんとの導入。pepperは0:30:50から登場。まずは孫正義さんにハートをもらうという演劇を見事にやってのけています。pepper は会話に独特の間合いがありますが、すぐ慣れるので、これはこのまま演劇で使えそうな勢いです。
・ニコラス・ペッパーによる、演技コンテスト。白石家の四人と宮迫博之さんがでてきて、pepperとトークが始まります。1:23:40辺りからです。少しやり取りした後、pepper は人格をがらっと変えニコラス・ペッパーになりゲストの怒り、笑い、泣き3つの演技の審査をしました。独特の間合いはありますが、ちゃんとやりとりは出来ていて、素直に楽しめました。そしてご当地アイドルからのシンデレラ橋本環奈さんはかわいい。
・ロボラップ。 1:35:55辺りから、ロボラップという芸を披露します。切れキャラとか演じます。切れたロボットって世界初? ロボットの感情表現はここまでできるという宣戦布告でした。ところで、割とちゃんと歌うんですけど、これボーカロイド技術使ってるんでしょうか? 吹き替え? 技術的にはその辺も気になりますが、まあそれはそれ。
ということで、シナリオを持ちつつも、ゲストとインタラクティブに会話できるpepper。これから、ふなっしーのようにテレビに頻繁に登場することでしょう。ふなっしーとの競演もすぐありそうです。
3.ロボットの目標が設定された
今日のプレゼンでは表現を変えながら、何度も、このロボットは家族を幸せにするために自律的に行動するということが強調されました。いままでの機械は人間の命令を実行するものだったが、このロボットは違うというものです。
これ、つい先日、情報学会が炎上マーケティングをしたばかりです。ロボットにも快感が必要ではないかと、