世界史が苦手だった子に考える力だけで教える試み 目次 - NAVER まとめ 

ミライ: 先生! 先生!

フツクロウ: ホ? 

ミライ: 前回「高度な数学」から学び始める話をしましたけど、そのあとNHKの「MIT白熱教室」を見たんですよ!

 第1回 「ガリレオは本当に正しいのか? ~重力とエネルギー保存の法則」

フツクロウ: ホウ。なんか、前回と同じ出だしじゃの。

ミライ: そうですね〜。でもほんとに向こうからネタがやってくる感じが一緒だったので。

フツクロウ: ホホ。で、そのMIT白熱教室がどうしたんじゃな?

ミライ: この講義、振り子とかのお話なんですけど、実験がすごく面白いんです。実験ごとに目が離せなくなって、最後は先生自ら体を張った実験でどきどきです。

フツクロウ: ホウホウ。なるほど、これは「高度な物理から教える」例じゃな。

ミライ: そうなんです。これ、小学生もドキドキしながら見てました。数式とかは完全に理解できなくても、飽きることなく最後まで見られるのです。

フツクロウ: これは素晴らしい講義じゃの。世界中の物理の先生がこれだけの設備を整えられずに振り子の授業をするより、生徒はまずはこれを見て、大いにドキドキし興味を持ち、そこからさらに進んでいく方がよほど効率よく学習できるじゃろうの。

ミライ: 今少しずつ始まっている、家で授業を聞き、学校で宿題をするようなスタイルですね。

フツクロウ: その通りじゃ。しかも、この内容なら、小学生でも充分惹き付けられることじゃろう。エネルギー保存の法則を直感的に学ぶのに素晴らしいのではないじゃろうか。「高度な数学から教える」あるいは「高度な物理から教える」とは、具体的にはこういうことなんじゃの。

 これを学ぶべき歳になっていなくても、この講義をきっかけに学びたい者は、学んでしまえばよいじゃろう。

 またそれ以外の子も、この講義の印象が残っておれば、実際に振り子を学ぶことになったときの助けになるはずじゃ。

 より積極的に働きかけるのであれば、講義の動画を見せた後、その子の数学(算数)や理科の力に合わせた説明を加えることで、単にドキドキする実験を見た以上に、今の学力を伸ばすことにつなげることができるじゃろうな。

ミライ: うーむ、人それぞれということですか?

フツクロウ: そうじゃな。最初の講義の動画は一緒じゃが、その後何をするか、あるいは何もしないかは、いろんなバリエーションがあってよいじゃろう。