tokoroten さんが作った divsum というゲームが、バズル好きにはたまらない面白さです。

 http://dl.dropboxusercontent.com/u/26405542/divsum/divsum.html#0_0_100
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 4x4のマスに置かれた100という数字、左クリックすると分割されます。
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 右クリックすると周りを吸収します。例えば右上の 33 を右クリックするとこうなります。
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 この分割と統合を繰り返していると、値が10になる時があり、そうすると消えます。全部消せば終わりです。

 パズルが好きな人は、ぜひ以下は読まずにこの divsum の世界に飛び込んで見てください。ただし、古いブラウザだと操作できないことがあるみたいで、アクセスしてポインタが赤だったら、うまく操作できません。作者さんの方でも対応を増やしてくださっていますが、上記のように白になるブラウザで遊んでください。

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 divsum の紹介については、西尾泰和さんが既に詳しくされています。

 divsumが面白い - 西尾泰和のはてなダイアリー (id:nishiohirokazu / @nishio) 

 私と西尾さんは最初にはまった二人で仕事で忙しいというtokorotenさんそっちのけで、解きました。その記事に出てくる現在の最短とQ1の裏技は私が考えました。といっても、最短で解く方針を最初に考えたのは西尾さんの方で、その方針でやってたら、たまたまちょっと早い手順を見つけただけなんですが。西尾さんのパズル解析能力すごい・・・。

 このパズル、パズル好きでなくても、かなり中毒性あります。私の周りでも何人かはまってますし。
 とりあえず適当にいじってても、なんとなく消えていくので進捗感あります。でも適当にやっていると、少なくなっていったとき、残念ながらそれ以上どうしようもないいわゆる「詰んだ」状態になります。
 今度こそと、タイルの右下左下の補助を頼りにあれこれ模索を始めますが、そのうちこうなったらだめみたいなのがわかるようになり、さらに工夫を始めてと、やればやるほどちょっとずつ進歩するのです。そのうち一度でも解ければ、もう一度もっと効率よく!と思い、また始めるという具合です。

 このいっぱい手数がかかっても解けるというのが一つの中毒性ではないでしょうか。たとえばボトルネック型のパズル(適当にやっていては通らないところを通らないと解けないというタイプの問題。「箱入り娘」が代表例)みたいに、結局解き方はひとつみたいなのだと解けたら終わりですが、divsumはいろんな解き方があるから、何度でも楽しめます。

 さらに、このできたてほやほやのパズルは、まだ謎だらけなのでパズル好きをさらにはめる要素満載です。

 その最大のポイントは、いつ解けていつ解けないかでしょう。今は最初隅に100だけど、数を変えたらどうなるか、真ん中のどこかに置いたら解けるだろうか、たくさん置いたら?とか、そういう問題です。そんな人のために、上のURLにあるように、#の後ろに問題を自分で書いて始めることができます。

 また、5x5ではどうなるのか、6x6ではどうなるのかといったことも気になります。ソースは全部見えるようになっているので、早速ダウンロードしてちょっと試してみましたが、なるほどって感じです。6x6の真ん中辺に100置くとなかなか楽しそうです。

 それにしても、パズル好きの私にとって、今回は一生あるかないかという経験ができました。なにしろ、解けるか解けないか分からないパズルに取り組めたのです。それが解けた時の快感はそうそう体験できるものではありません。実は西尾さんが解けたというコメントをしていたのですが、都合良くそこだけ見落として、これは解けるのか解けないのかと鬱々と取り組んでました。なんという幸運。

 tokoroten さんとは何年も前に一度お会いしただけの、知りあいと言えるのかくらいのささやかな知りあいで、当然向こうは私がパズル好きだとか知らない訳で、こちらも公開つぶやきをたまたま見て始めただけです。西尾さんも直接のお知り合いではないですけど、パズルをどんどん解析していく過程のコメントを見ることができて、そうか、そういう風に解析していくのかと、もう生 実験刑事トトリで大興奮でした。どんな方か全然知らないので、私の中ではトトリのイメージです(笑

 tokorotenさん自身も作った後ちょっと忙しくなったようで、自分で解けないまま手じまいしようとしてたとこを西尾さんががんがん解析始めたのに触発され、機能追加とかされてました。西尾さんがいなかったら、解けるかどうかもわからないままお蔵入りになったことでしょう。こういうパズルものは作る人と解く人いないとなかなか成立しなさそうです。

 まさにネットだから起こったこの共創。時代は共創。こういう共創のがあらゆる分野にはびこっていくことでしょう。毎日楽しみです。