(前回は、東大が推薦入試を取り入れることにしたのは、ロングテールな知識を取り込むためではないかというお話でした。
ミライ: ちょっとあいちゃいましたね。ゼロから学ぶロングテール(その10)です。今回はもちろんあれですよね!
フツクロウ: そうあれじゃな。
ミライ: 先日別のシリーズでこんなことがありました。
世界史が苦手だった子に考える力だけで教える試み(その4)〜ツールを作る〜
ミライ: おー、地図は縮尺を変えたものをたくさん用意することでロングテールな情報を扱うツールだったんですね。それがITの力で google map のような一つのプラットフォームの上に乗るようになったと。フツクロウ: その通りじゃ。じゃから、地図の知識だけでなく、世界史のような知識や一般の知識にもそのような仕組みが使えるかもしれんの。ミライ: そうですね〜。google map 見ながら、知識はこういう構造なんですと言われると分かりやすいかも。あ。住所。フツクロウ: ホ? ……! 素晴らしい。まったく素晴らしい。住所こそ個人個人が持つ知識の構造を示しておるではないか!
ミライ: 今回はこの件について解説しようと思います!
フツクロウ: ホホ。これは素晴らしい例じゃの。
ミライ: はい。まずは、住所の構造を示すのがこの図です。以前ロングテールの説明で使ったのとほとんど同じです。 ちょっと大阪府大阪市とか不自然なところありますが、目をつむってください。
これは、AさんからHさんの住所としましょう。どの人の住所にも、国、都道府県、区、町といったレベルの区分が入っています。小さい町名は無数にあって、でも全部延べ数で集めれば、全国民分になります。大きいレベルも小さいレベルも全部集めると同じくらいの量になるという典型的なロングテール構造になっています。
フツクロウ: まさにの。地図として見ても同じように考えられるの。小さい町が無数に集まって、日本中を埋め尽くしておる。
ミライ: ですね。
フツクロウ: そこでじゃ。これをこのまま知識の構造として考えればよいんじゃ。
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