いつもと少し違う水曜[S]、今回は名指しですいません。

 いつも面白い話題を提供する ihayato.書店にはいつも大変お世話になっています。

 その数日前の記事なんですが、

 野暮ですが、パンケーキって原価1枚10円くらいですよね
 わが家はここ半年ほどパンケーキにハマっておりまして、妻が毎回工夫を凝らした作品を提供しれくれています。材料にヨーグルトをまぜたり、アーモンドプードルを混ぜたり、ふわっふわにしてみたりと、工夫の余地がかなりあるんですよね。
 この記事って結局「うちは、妻の作るパンケーキが絶品過ぎて、外で700円も出して食べるなんてありえない」って言いたいだけだと思うんです。

 なのに、タイトルがタイトルですから、読み始めた瞬間「ihayato.書店の記事って原価0円ですよね」というブーメラン突っ込みが浮かびます。同じ突っ込みがツイッターにもありました。(購入した本の書評とかは0円ではないですけど)

妻のバンケーキは絶品ということ言いたいのに、パンケーキ屋さんの創造力を無視してその価値を貶めてるし、ブーメランで自分自身の創造性の価値も貶めてるし、さらには、「毎回工夫を凝らした作品を提供してくれる」妻の創造性まで貶めています。書き手はそんなつもりはないのでしょうが、タイトルから一貫してそう読まれても構わない書き方です。

 時代はお互いの創造性を認めあう時代です。たとえば「これが市場で700円の価値があるのか。なら妻のパンケーキは1000円は下らない」って書くような。

 それができずにデフレに苦しみ続けた時代はもう終わらせる時代です。この記事が炎上しなかったことから、世の中はまだこのihayato.書店の記事のようなデフレ思考のが支配的なのかと改めて思い知らされました。「ihayato.書店の記事って原価0円ですよね」という突っ込みがほとんど出ないほど、この記事の価値も多くの人の中で限りなく0円認定されているわけです。デフレ思考、まだまだ強敵です。

 ですから、まずは ihayato さんはそういう思考でない記事を書いてほしいです。ihayatoさん自身だけでなく、うちを含む全てのブロガーのためにも。

 後半、会員向け部分は ihayato さんとは関係ないです。

 創造力の価値に関して、最近自治体が創造力に全然払えない話が話題になりました。

 やなせたかしさんの「タダ働き」に甘えてきた多くの自治体とか組織は恥じろ by 吉田戦車