最近立て続けに教育に関してのおもしろい動きを見つけたので、3つ紹介します。
反転授業
なんと、海外で話題の「反転授業」を日本の公立学校で試すそうです。家で動画見て予習、「反転授業」試行へ 佐賀・武雄市 - 朝日新聞デジタル
子どもは授業の動画を入れた端末を持ち帰り、家で宿題として予習。実際の授業ではわからない点を教え合ったり、議論しながら応用問題を解いたりし、学力の定着を目指す。授業の動画が手軽に利用できるようになってきたことで、アメリカなどで広がっているようですが、日本ではまだ先かな〜と思っていました。でも、一つの自治体で、まず1校から始めるとのこと。もともとタブレット端末を配っているとのことで、その先行した取り組みと、おそらくそれで一定の効果をあげていることで、「反転授業」の取り入れ決定もスムースだったのではないでしょうか。
もちろんうまくいくと決まっているわけではないのですが、小さく始めることで、小回りも効き、日本になじんだやり方になるのも早いことでしょう。
うまくいけば、他の地方にも広がっていくことでしょう。これからの教育はこんなステップで変わっていくのが、これからますます進むのではないでしょうか。
学校では教えられないことがある
先日茂木健一郎さんの連続ツイートで、【教育の本質は、ガバナンスにはない】というテーマがありました。茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1044回【教育の本質は、ガバナンスにはない】連続ツイート
首長や、文科省が、教育について自分たちのコントロールを及ぼそう、と思った時に、どうしても余計なことをする。しかし、学びは、子どもたちのいきいきとした生活時間の中で、同時多発的に、到るところで、ガバナンスなど関係なく起こっている。何も手を出さないというのが最高の見識だたしかにいろいろちょっかいは出してきますが、一方で、学校にさえ通っていれば社会に求められる人材を作れると、学校は思わないようになってきています。
たとえば大学で「ギャップイヤー」という制度が広がり始めています。
【馬】すでに今の普通「ギャップイヤー」の先
高校から大学を経て、就職まで全く間を空けずに通うのでなく、たとえば1年休学して海外や地方でボランティアなどの経験する制度です。つまり、大学以外で様々な経験をしてくださいというメッセージであり、つまり大学にまじめに通ってさえいても、社会に役立つ人間になれるとは限らないという現実を受け入れ、学生達が自分の考えや好奇心で学ぶ力を認めたと言えます。
学生達の自発的な学びを促す制度が、小中高でも取り入れられていくのではないでしょうか。
この取り組みはこれからどんどん広まるのではないかと思うのですが、いくつか課題があります。一つは、今のところ認められている授業ではないそうで、そのため昼休みに時間を取るといったこともあるようです。
学校というと、すでに小学校から学問の場所というイメージがありますが、学問だけで社会人に必要な知識が得られるわけではありません。防災だけではありません。たとえばクレジットカードの仕組みとか、ガチャの罠とか、年末調整の仕組みとか、この複雑な社会を穏やかに過ごすには、様々な知識が要求されます。こういった知識を体系的に教えることは、学問と同じくらい重要になってきています。
学生達の自発的な学びを促す制度が、小中高でも取り入れられていくのではないでしょうか。
防災の学習/学校は学問だけではない
今日ニュースを見ていたら、学校で防災の時間を設けているといった話題をやっていました。津波・地震・竜巻・洪水様々な災害から子供が身を守るためには、きちんと時間をかけて学習し、訓練が必要でしょう。また子供が学ぶことで、子供を通して親も学ぶ効果もあるようです。この取り組みはこれからどんどん広まるのではないかと思うのですが、いくつか課題があります。一つは、今のところ認められている授業ではないそうで、そのため昼休みに時間を取るといったこともあるようです。
学校というと、すでに小学校から学問の場所というイメージがありますが、学問だけで社会人に必要な知識が得られるわけではありません。防災だけではありません。たとえばクレジットカードの仕組みとか、ガチャの罠とか、年末調整の仕組みとか、この複雑な社会を穏やかに過ごすには、様々な知識が要求されます。こういった知識を体系的に教えることは、学問と同じくらい重要になってきています。
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