ミライ: 【六葉未来点】で紐解く第3回「研究してみたマッドネス」。いよいよ(3)です。残り6つの研究について六葉未来点を紹介しようと思います。
IT - 誰でも化 / 共生 - 物から心 / 循環 - 持続
10. 超IME 5-3/1-1/1-1
11. Project SYNCHLOiD 4-2/2-3/1-1
12. 全力で彼女をつくる 4-2/3-4/1-1
フツクロウさん、解説お願いします。
フツクロウ: ホウ。最初は大賞を取った「超IME」。仮名入力に伴って、変換予測だけでなくあらゆるコンテンツを入力できるしようとする試みで、最新の IT を駆使したとんがった研究じゃ。これでスカイプなどがさらに広く使われる誰でも化が起こるかもの。
スカイプなどのチャットはただの電話の代替ではなく、チャットでテキストなどを送れるのが革新的じゃ。話しながら話題にしたウェブサイトのアドレスをテキストで送ったり、画像を送ったりすることができて、使い始めれば手放せなくなっていく。超IMEを使えばこういう機能がより自然に簡単にそして高速に使えて、さらに便利になるじゃろうの。リリースが楽しみじゃ。
ミライ: なんか超IMEの中だけで普段行う操作のほとんどできるようになったら使い方変わりそうですね。「エクセル」とか入力して変換候補の「起動」で起動できたり。そしたら音声入力もそこ経由すれば大抵なんでもできるとか。
フツクロウ: じゃのじゃの。
次のProject SYNCHLOiD。バーチャルなキャラクターとのインタラクションがどんどんリアルになっておる。体験してみないとわからないが、かなり臨場感出て来とるのではないかのう。またこの技術は他に使ってみたい人がいれば、誰でもすぐにできるのがすばらしい。その点はロボットよりずっと手軽に始められるから、人間とバーチャルなキャラクターである人工知能との共生はロボットより早く進化するかもしれんぞ。
今後、たとえば介護施設で高齢者達がロボットを中心に楽しい時間を過ごすような場面で、ロボットよりもっと手軽に画面の中の人工知能と楽しめるようになるかもしらん。介護者は高齢者達と延々と遊ぶ時間をもっと他のところに使えて、互いに暮らしやすくやるじゃろう。
聞いた話じゃが、介護される人はロボットに介護を受けることに肯定的だという調査があるらしい。人相手だとあれもこれもと頼むのは気がひけるしの。難しいのは、介護者には「人間でないと」と言いがちだそうだ。「ロボットでいい」と言ってしまってはその後粗末に扱われるかもしれんしの。
ロボットや人工知能はどんどん人との共生が進むといいのう。
ミライ: 扇風機で画面の中のスカートめくるような研究で、こんな真面目な解説をするとは…。
フツクロウ: ホッホッホ。
次の「全力で彼女をつくる」は、ロボットが必ず相手に視線を向けるという研究で、これも人間とロボットの共生がテーマじゃの。点数の傾向もほとんどProject SYNCHLOiDと同じじゃ。きちんと動くようになったら、人間の心理学実験にも使えそうで、楽しみじゃ。特に赤ちゃん相手とかの。
ミライ: 動くところ早くみたいですねぇ。動画とかアップされないのかなあ。
フツクロウ: 見たいのう。
ミライ: はいっ。ではついに最後の3つです。
13. 自宅茶会 1-4/3-5/4-2
自宅茶会、今回唯一5つの項目で2以上をつけました。
フツクロウ: ホウ。賞は取らんかったが、審査員からも高く評価された発表じゃった。こういう発表もあるところがニコニコ学会のすばらしいところじゃの。
道具がなくても、みんなで工夫すれば立派な茶会ができるという心にくい試みじゃ。それぞれの得意をいかして動く共生の手法、公園の枝などあるものを使う循環的なやり方、その結果誰でも、心が豊かになる素敵な茶会できる、まさに来るべき持続的な人間社会での楽しみ方を垣間見れる取り組みじゃ。
ミライ: ほんとに楽しそうでしたもんね。私もやってみたい。
フツクロウ: 次の3DCG作品をぐりぐり鑑賞できるプラットフォーム、しっかり定着してほしいの。絵が描けなくても3Dモデルをいじれば絵を作ることができるから、今後はむしろ3DCGの方が主流になるじゃろう。であれば、それを3Dで鑑賞できるプラットフォームは必須じゃ。
たとえば新しいモデル作ったよと3Dデータを公開しつつ、サンプルをここにアップすれば、3DCGを作れないつまり3Dデータをダウンロードしても見られない人でも、手軽にぐりぐり鑑賞できる。
3DCGの誰でも化に大きく貢献しそうじゃ。
最後のShiri。お尻を再現しようという異色の試みじゃが、異色っぷりが目に止まったらしく、海外でも紹介されておるぞ。いろんな技術を紹介しているが、コメントは Shiri でもちきりじゃ! 人間とロボットの共生のために生かされていくことを期待するぞ。
ミライ: ちょっと叩いてみたいかも。ストレス解消になりそう……。
フツクロウ: わしのくちばしで突いたらどうなるんじゃろ。
ミライ: 穴が開くから駄目なんじゃないですか?
フツクロウ: (そこでマジレスじゃと?)
ミライ: はい。ということで、3回に分けてお送りして来た第3回「研究してみたマッドネス」の【六葉未来点】は以上です。一見ばらばらに見える研究に見え隠れする6つの共通点、いかがでしたか。
フツクロウ: 「お」と思う取り組みを見つけたら、是非この六葉未来点で分析してみてくだされ。
ミライ: 今後このブログでも紹介する取り組みに付いて、私たちが六葉未来点を付けてみようと思います。その部分は登録者向けコンテンツで提供しますので、ぜひ登録してくださいね。ではまた六葉未来点でお会いしましょう!
・併せてどうぞ