西原理恵子さんのいきのびる魔法-いじめられている君へ- という本があります。 いじめられている君へのメッセージが書かれる中、背景はずっと野原など緑の風景です。メッセージとは特に関連づけられていませんが。
養老孟司さんは良く、「人間関係で辛いときは、自然に逃げ込め」みたいなことを言います。人間関係につまずいてる時は、誰ともうまく行かなくなったりするので、他に逃げ場がないと後がなくなります。そんなときのために逃げ込める場所として自然を薦めています。西原理恵子さんも言葉では書いてないけど、そういうことなんだろうと思います。
自然といっても、その辺の小さな公園では役者不足でしょう。できればあまり管理されていないところで、できれば無人、少なくとも適切な距離を保てるくらい人が少ないところが必要なはずです。いわゆる大自然です。いきのびる魔法に描かれているような自然です。
全人口の75%が住む地方都市の生活は魅力的なはずということで、探ってみるシリーズその2は、大自然との距離を紹介しようと思います。
中の人1が今住んでいるのは、広島市と岡山市の間にある福山市、瀬戸内の街です。人口は50万人弱と1万人から100万人の街の中では大きい方です。福山市より大きい市町村に住む人は4400万人、小さい市町村に住む人は8300万人になり、市町村のど真ん中というわけではありません。
ちなみに、上下の人口が同じくらいになるのは人口20数万の都市です。関東だとつくば市(22万人)、関西だと宝塚市(23万人)辺りがイメージしやすいと思います。福山市はその倍の規模ですが、もともといくつか独立した地域の寄せ集めっぽいところがあるので、そんなに極端に違うということはないと思います。
さて、ゴールデンウィーク前半三連休の一日は、そんな一地方都市から、たった1時間足らずで、とある離島へ行きました。橋でつながっていますが、やっぱり島。観光する場所がたくさん知られているわけではなく、訪れる人はまばらで大半は釣りの人です。
初めて訪れたのですが、そのうち名もない砂浜を見つけ、遊ぶことに。 貝を拾ったり、岩に登ったり、潮溜まりをつついたり。他に人もわずかにいますが、離れているのでほとんどプライベートビーチでした。
帰りに地元の魚屋によって、そこでは小振りなひらめを買って帰りました。もちろん超おいしいです。しかしとても一晩では食べきれず、今度はもっと小振りにしようという反省付き。それで2000円。食べきれない大きさのひらめが。
家からそこまでの距離1時間足らず。ゴールデンウィークでありながら、道も街中さえ普段通り要領よく抜ければ特に混むわけではなく、行った先も観光案内所は少し賑やかかな程度。そこから少し探せば、名もない大自然で、のんびり過ごすことができます。
大都市以外であれば、特に田舎でなくても、こんな身近に大自然があります。「名もない」自然ですから、地図に載っているわけではなく、見つけるのにちょっとコツはいりますが、住み始めればすぐに分かるようになるでしょう。それぞれがそれぞれの自分の大自然、いきのびる魔法に描かれているような自然を持つ、田舎だけでなく地方都市でもそんなことができるのです!
普段でも大自然に触れることは素晴らしいリフレッシュになりますが、もしも人間関係に疲れきったときは、そこに逃げ込んで人から離れることができます。普段のリフレッシュであれば、ジョギングなどのスポーツなども充分有効ですが、人から離れるにはもう一息。自分だけの大自然があると万が一のときの避難場所としても心強いのではないでしょうか。
ところで、100万人以上が住む大都市として、東京23区、横浜市、大阪市、名古屋市、札幌市、神戸市、福岡市、京都市、川崎市、さいたま市、広島市、仙台市をあげましたが、古都京都にはたくさんの寺社があります。境内はちょっとした林ですし、超有名なところでもなければ、人影のほとんどない場所がいくらでもあります。子どもの頃格好の遊び場でした。さすが古都。ちゃんとそういうとこもうまく作られているのかといまさらながら感動しました。
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