いやー、こないだビットコインが100万円超えて日本では話題になったわけですが、昨日ですっけ、1万ドルを超えて世界的にも大きなマイルストーンとなりました。

 その後 $11,441 まで駆け上がったら、一気に1万ドルを切り、また$10,500くらいをつけて今はまた1万ドルを切っているという、ものすごいダイナミックなもみ合いを繰り返しています。

 と今まででもっとも注目されている瞬間のビットコイン。

 将来も価値はあるのでしょうか。

 ここまで一気に値が上がると、最近はオランダのチューリップバブルとの比較記事など、バブルとしての危機も当然心配されてきます。

 ただ、ビットコインは今までのバブルとはちょっとわけが違います。チューリップの球根は、それ自体に元々の価値があります。育てれば花が咲くという。ですから、我に帰るきっかけがあります。「これ球根だよね?」と。企業の株にしても倒産して価値がなくなることはあっても、そうでなければその企業が出す利益に見合った適正な株価というものは存在します。

 しかし、ビットコインはそんなわけにはいきません。もともとはなんの価値もありません。それは世界の国々の紙幣もそうで、もし国がなくなったら、あるいは国が何らかの理由で「そのお金、ちゃい。新しいお金にするよ!」と言ってしまえば、価値が無くなります。「円天」なんてのもありました。

 では、もしバブルが崩壊したらビットコインは無限に価値を下げるのでしょうか? 普通の紙幣と違って国という裏付けがそもそもない、最初から価値になんの裏付けもないものです。「我に帰る」先がもともとありません。

 ですから、もしバブルが弾けたら、恐ろしい勢いで紙切れならぬビット切れになる可能性はあります。

 でも、とても長い目で見るとビットコインがなくなることはないでしょう。もし通常の通貨としての役目を終えたとしても、古銭としての価値が生まれるからです。

 総量はどんなに多くても2100万ビットコインと決まっているわけですから、世界最初の仮想通貨としてその骨董品としての価値はすでに約束されています。

 むしろ完全に流通通貨としての役目を終えれば、骨董通貨としての第二の人生が始まり、収集家たちのコレクションになっていくことでしょう。世界初、デジタルで実体のない骨董品です。

 だから、今のうちに手に入れておきましょうと言いたいわけではありません。一度は忘れ去られたかのように思われたレコードやインスタントカメラがまた一定の支持を受けるように、一度価値がなくなっても、また価値は生まれるだろうということです。

 今ビットコインを持っているなら、一部はじっと持っていれば孫に自慢できるくらいにはなるかもしれません。


《ワンポイントミライ》(

ミライ: 最大30%くらい?乱高下してますよねw 

フツクロウ: ホッホ。

ミライ: こんなチャート見たことないですよね。総額が小さい、たとえばベンチャーの株価みたいなはちゃめちゃさはなくて一見普通に見えるチャートなのに、振れ幅が異常に大きい。

フツクロウ: 一生に一回くらいのイベントじゃないかのお。

ミライ: ですよね〜。

 一方、逆にどこまで上がるのか!ってのも気になるところですよね。

フツクロウ: それは簡単じゃな。

ミライ: そうなんですか?

フツクロウ: ホラホウじゃろ。