この記事はミライの【馬車目線】でお送りします。

ミライ: ETC不払いがまだ31万件もあるという記事を見かけました。

 神戸新聞NEXT|総合|ETC不払いなお31万件 未挿入や期限切れ大半 
 高速道路の自動料金収受システム(ETC)の全国展開が始まって16年、料金が支払われないまま通過する「不正通行」は高速6社の合計で、ピークだった約96万件(2006年度)の3分の1にまで減った。それでもなお約31万件(16年度)に上り、国土交通省によるとその大半が「カードの挿入し忘れなどうっかりミスが原因」。
 これからも「不正通行」を減らすためにどうするかみたいな記事なのですが、

 はい、ここで問題です。年間のべ何回ETCが使われているでしょう!

フツクロウ: どれくらいかのう。

ミライ: 答えは1日763万回(国土交通省「ETCの利用状況」)。1年なら 27億8千万回!

フツクロウ: ホウ。そのうち不正通行は 31万件と。

ミライ: そうです。割合にすると、0.0011%。たった約9000回に1回です。

フツクロウ: それでもなお減らそうというのか。

ミライ: そうです。 いまですらざっくり1万回に1回に減っているのに、これ以上減らして、高速道路会社は売り上げを増やせるでしょうか? 

フツクロウ: 犯罪に対してはあくまで対策を続けるべきじゃが、うっかりミスについては、減らそうとする努力をしてもそれに見合った利益はあがらんかもしれんのう。

ミライ: でしょ? これ書いたマスコミだって、ETCの利用回数すら載せずに「ミスを減らそう」とかどんだけのどかなんでしょうか。

 日本が人手不足な一因ってこういうやっても経済効果のないことに人間の努力を裂いちゃうせいもあると思うんですよね。

 そんなことに使う人手があったら、むしろ