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瞑想より簡単なプチ瞑想を手に入れる(その1)〜景色を見よう〜

2017/08/18 23:45 投稿

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 先日なんかのテレビで、新たな発想を得るのにぼーっとすると良いと言われていました。発想に煮詰まったら一度頭を空っぽにするといいなんてこともよく言われますよね。

 これは今流行りの瞑想やマインドフルネスでしょうか?

 瞑想の目的はなんでしょうか。たとえば精神的安定などでしょうか。しかし、新しい発想を得るためにぼーっとするというのは、もっと目先の利益を求めてのことです。

 しかし、ぼーっとする、頭を空っぽにするという消極的な表現では、なぜそれで新しい発想が出てくるのかその仕組みは見えてきません。

 そこでこのぼーっとするをもっときちんと仕組み化して、思考に積極的に利用しようというのが、プチ瞑想です。

 プチ瞑想は、簡単です。脳内ツイートを止めて脳内をミュート状態にするだけです。

 脳内ミュート中は何が起こるでしょうか。この時脳は「言葉を使わずに考え」始めています。

 言葉を使わずに考える

 これこそが我々が手にすべき思考法です。

 言葉を使わず考えるなんて意味不明と思うかもしれませんが、私たちは普段頻繁にそれを行なっています。気づきにくいだけで。

 でもこんなことはないでしょうか。

 旅行に行き、素晴らしい景色を見た時、私たちは「言葉を失い」ます。これは比喩ではありません。みなさん、文字通り「言葉を失う」瞬間を体験しているでしょう。

 なぜ言葉を失うか。それはその素晴らしい景色を目の前にした時、脳みそが強制的に言葉ではない方法で「考え始め」ているからです。

 よく漫画なんかでも「考えるな、感じろ」というセリフが出てきますが、この「感じる」こそが、ここでいう「言葉を使わずに考える」ことです。

 その思考法を手に入れれば、今まで頭で(=言葉で)ウンウン考えても分からなかったことが、すっと分かるようになり始めます。

 そのカラクリはおいおい説明するとして、まずは、脳内ミュートを試してみましょう。景色で。

 別に部屋の中でだってできるのですが、それだと普段との違いがわかりにくいですから、身近なところでなるべく「素敵な景色」を選ぶとよいでしょう。これは「景色」というところで、脳内ミュートを試みます。ただ目の前に広がる景色を眺める。同時に顔に当たる風を感じて、風に乗った香りを感じ、自分を包む1m先10m先100m先の音全てを感じる。

 そんな風に全ての五感が働き出すと、脳は言葉を紡ぐ暇がなくなります。素晴らしい「景色」に触れれば、そのあまりの素晴らしさに刺激され、強制的に五感が起動します。だから「言葉を失う」し、しかしその時脳はあらゆる五感からくる刺激を受け止めるためにフル回転しているのです。

 逆にその状態を意識的に引き出せるようになれば、今これを読んでいるような超日常な場面でも、五感全てを使って、その場所を感じることができるでしょう。同じ道を歩いていても、自分よりずっとたくさんのこと見たり感じたりする人がいますが、それは日常でも言葉を使わず感じることが得意なひとなのです。

 まずは景色を感じてみましょう。

 そのとき、とにかくなるべく言葉にしないことです。ただ目の前の景色を眺め、頬をなでる空気を感じ、香りを感じ、あらゆる音をみつけるのです。

 できたからといって、特に何も起こりません。いつもの景色ですから。効果が現れるとしたら、そういうふうに景色を眺められるようになると、旅行などで非日常の景色に触れる時が変わります。景色をただ眺めているだけでとても心地よくなります。いつまでも眺めていられます。

(つづく)
 

《ワンポイントミライ》(

ミライ: ひっさびさにシリーズものです!

フツクロウ: ホッホ。
 

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