現在、第10回MMD杯が行われています。MMDを使った動画で競うこのイベント、先日18日に投稿が締め切られ現在投票中、3月9日に結果発表となります。
で、毎回のことなのですが、残念ながら締め切りに間に合わなかった「遅刻組」が出てしまいます。もちろん賞は取れません。しかし、今回は 183分遅刻してとんでもない動画が投稿され、大騒ぎになっています。タイトルは「騒がしいゆーじょー【超遅刻カオス】」
気合いの作り込みで、遅刻してなければなんらかの賞は必ず取ったと思われるこの動画。残念ではありますが、この作品、普段あまりMMDを見ない人が楽むのにとても良さそうです。
その理由は、
高画質
最近のプレイヤーで大画面にしてもくっきり。曲が楽しい
曲はあのヒャダインのじょーじょーゆーじょー。ノリノリの中毒性の高い曲です。ニコニコ動画でも配信された「日常」というアニメのオープニングになりました。ヒャダインはニコニコ動画で有名になったミュージシャン。もともと「スーパーマリオワールドで、ウエスタンショー」などゲーム音楽を題材にした楽しい作品で有名でしたが、どこにゲーム音楽が入ってるんだと言いたくなる犬との友情を描いた「はじめてのともだち」に不意打ちされて、号泣した人も多いはずノ
楽しい音楽に高画質でとても視聴しやすいと思います。
よく動く
そして作中では大勢がきびきびのびのび、しかも実に楽しそうに動きます。さらに「バムとケロ」のように、画面のあちこちでいろいろ起こってます。見てるだけで楽しくなります。でもキャラを知らないとつまらない?
それはそれはたくさんのキャラが出てきますが、でも、大半は、ボーカロイド・東方・アイドルマスターのいわゆる御三家や最近のアニメ・ゲームのキャラクターです。そういうのに慣れてないと「知らない人ばっかりで付いていけない」となりそうです。しかし、大勢の中には暴れん坊将軍とか世間に知られたキャラも出てきます。なんか聞いたことある〜というキャラや実在する人や古い漫画のキャラ中心にざっと書き出すとこんな感じになります。見所もいくつか。
00:00 初音ミク
00:03 いまいち萌えない娘
00:05 せんとさん(遷都君のイケメンバージョン)
00:06 暴れん坊将軍(上様)
00:25 海原雄山、目玉おやじ
01:01 DIO、ザ・ワールド
01:02 ドナルド、カーネルサンダース【二人の死闘の結末や如何に?】 01:03 北斗四兄弟トキ
01:04 空条 承太郎、スタープラチナ、ケンシロウ、孫悟空、浦飯幽助、麦わらのルフィ
01:10 ゴロー(孤独のグルメ)【ゴローが戦う相手は?】 01:15 ルパン、次元【この後の二人の笑いが絶賛】
01:18 江頭2:50、(寺沢武一の)コブラ
01:19 レオン(ジャン・レノ)
01:20 ヘタリアの人々
01:28 松岡修造、ドアラ、スパイダーマン、「ポポポポーン」のあいさつ坊やとあいさつガール
01:36 独眼竜正宗
01:40 A. オリゼー(もやしもん)、金 正男
01:45 鋼の錬金術師真理の扉
こういった中から知ってるキャラの何人かに気付ければ、あとはみんな実に楽しそうなので知らなくっても一緒に楽しくなること請け合いです。
この動画、もうプロが作りましたって言われたら信じそうです。それが一人(あるいは何人か?)でできてしまう時代になりました。
オリジナルキャラクターも活躍
アニメのキャラとかいうのでなく、MMDで生まれたキャラクターもいます。たとえば、レア様、うさうさ。ずっと前からいて、ものすごく良く出てくるので、不覚にもさっきまで、なんかのアニメのキャラだと思っていました……。すごい。もちろん「騒がしいゆーじょー」にもたくさん登場しています。
今までなんとなくMMD見てなかった人も、この動画をきっかけに楽しんでくださいね!
もしもっと見たかったら
「騒がしいゆーじょー」を見て、もちょっと見たいと思ったら、とりあえずはMMD杯公式ホームページの各回閉会式会場から、歴代上位作品を見るのがいいかと思います。絶賛開催中の第10回MMD杯本選の動画も是非。あと、MMDって身体をこんなにのびのび動かせるだけでなく、顔もこんなに表情が出せるのかと驚愕する作品二つ紹介しておきます。ちょっとアクが強いですけど。
元ネタと比較すると楽しいです/【MMD】 「顔芸担当」 × 「エアボ兄弟」 でEVERYBODY 【オリジナル】
MMDの顔芸は多分この辺で突き抜けました。
・併せて観よう!
直球表題ロボットアニメチャンネル MMDで作られたロボットアニメ! 現在第三話まで放映中。昨日から一週間、第一話から第三話まで無料で見られるそうです。この機会をお見逃しなく! ちなみにガンダムみたいなお話ではなく、かぎりなく gdgd妖精s に近い何かです。「騒がしいゆーじょー」でも最後の方で一緒みんな出てきますし。
・併せてどうぞ
【創作ムーブメント CG編 ~MikuMikuDance の衝撃~】
ミライ: ここからは「MMD」について六葉未来点(?)です。MMDは良く取り上げてますけど、六葉未来点始めてからは、初めてですね。
フツクロウ: そうじゃな。
これは典型的なITの発展による誰でも化じゃな。そして生み出されるのは物ではなく心を満たす作品じゃ。さらに、誰でも化が起こると、あらゆる立場の人が作品を作るので、互いの立場を共感しやすくなる。
たとえば、弓道の坐射を淡々と再現する初音ミク(初段)による坐射【MikuMikuDance】という作品は素人が観ても、その張りつめた空気が感じられて、息止めて観てしまう。ちなみに初音ミクがたくさん出てくるがこの頃はまだモデルに初音ミクしかおらんかったんかも。今見るとちょっと怖いの〜w。
あるいはこれじゃな。
これは初期の名曲「初音ミクの消失」をMMDのミクが手話を付けて歌ったもので、見てるとマスターの耳が聞こえなくなったのかとかいろんな物語が湧き出て自然と涙が溢れる。
しかも、これは実写版が元ネタ。【初音ミクの消失-DEAD END-】手話で歌ってみた。【むしろ演じてみた?】 。これがなければMMD版はありえなかった。この実写版も手話の意味は一つも分からなくても悲痛な叫びを訴えていてひどく感動させられる。
MMDのは、その人の監修でトレースしたものじゃ。手話ミクは奇跡のつながりでできたんじゃの。
っていうかの、ひさびさに両方見て、涙止まらんわ。
ミライ: で…すね。ミクの方、コメントに「生まれた時から音が聞こえないから、この動画を友人から勧められ見た時・・泣いた。」とかあるんですけど(;;)
フツクロウ: 「誰でも化」が起こると、それまで決して生まれんようなものが生まれる。わしらは今日も明日も、あらゆる分野で起こる「誰でも化」で奇跡を目撃し続けるのじゃ。凄い瞬間に生きておるの。
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