太陽光発電がまた一つマイルストーンを達成したようです。
蓄電池導入で「安い電力」になってきた太陽光
今までは発電して余った電力は売電することで経済的に成り立たせてきました。しかし、その費用は一部電気代に上乗せされるなど問題もありました。
しかし、ついに蓄電池がコスト的に見合うようになってきたようです。
溜められるのであれば、余った電力は溜めておいて、後で自分で使えばいいだけです。その記事で取り上げられている地域では電気代が高く、自家発電+蓄電による自家消費の方が安くなるようです。
ちなみにニュージーランドのとりわけ電気代の高い地域として紹介されているのが、23.4円/kWh と実は日本の電気代程度。多少太陽光発電のコストの差はあるかもしれませんが、日本でも蓄電池の活用はもう目前と見ていいでしょう。
技術が進歩し普及すれば安くなるというごく普通の展開をしており、今後日本でも「普通」になっていくことでしょう。
安い太陽光があるうちは、太陽光を使い、それが足らなくなったら、送電される高い電気で補うようになるのです。
一方話変わって、逆に年々高くなる原子力に将来はありません。あとはいつ止めるかだけの問題です。もう日本の原発メーカたちも止めたがっているのは目に見えてます。なのに、未だに強力な業界団体があるのでしょう、政府は原発を輸出しようとか言うのをやめません。
まあそれで食ってる人たちは必死なのでしょうが、落とし所は簡単です。廃炉ビジネスに転換すればいいだけです。不幸にも日本にはメルトダウンした原子炉までありますから、それと向き合っていれば、日本の廃炉技術は世界で競争力がでないわけがありません。しかも、不幸なことに廃炉ビジネスだけは永遠になくなりません。受注がまったく見込めない原発ビジネスよりよっぽど「うまみ」があります。
原発原発と言っていても損をするばかりで、東芝も決算がまともにできず上場廃止のリスクが高まっていますし、最近日立も原発に関連して損失を計上しました。企業は1日も早く、「廃炉ビジネス」への転換を宣言すべきです。企業がいなくなっちゃえば、政府も諦めがつくでしょう。
それにしても、なぜ政府が「廃炉」に転換しないのか、実はよくわかりません。だって、「廃炉ビジネス」なんて、事実上税金がどかどか投入されるに決まっています。しかも事実上永遠に。なんておいしい利権でしょう。自分だったら絶対そっちに食い込みます。
また、「廃炉ビジネス」の宣言は再び人材確保への道筋がつきます。今から原子力発電の研究に進もうと志す若者を確保するのは難しいでしょうが、「廃炉」なら大義もあり「絶対食いっぱぐれない」ですから、志願する人は必ずいます。大学はもう来年からでもすべきです。この分野の人材不足は深刻と聞いています。今すぐ舵を切るべきです。これは4年半前から言っているのですが。
【勝手に楽観シリーズ:4】原発ゼロを決めても、原子力の安全を支える人材を確保する簡単な方法
と、だいたい丸く収まる落とし所が見えてきています。
太陽光を補う電力が化石燃料では地球温暖化がという問題は残っていますが、そこにはバイオエネルギーが控えています。これだって、着々とコストを下げています。下がらないわけがありません。将来バイオエネルギー発電が今の化石燃料火力発電に置き換わるのは間違いありません。
もともと地球には有り余るエネルギーが降り注いでいます。問題はそれが「広く浅い」ことだけでした。でも今は「広く浅い」エネルギーを活用できるようになってきています。元はタダ。技術の発展で使えるようになれば、エネルギーは「無尽蔵」にあるリソースになります。
いつの世も、豊富にあるものを贅沢に使うことがかっこいいとされます。今は情報が無尽蔵にある時代になって、情報を贅沢に消費するのがスタイルです。
エネルギーが潤沢になったときは、贅沢に消費するのがはやります。さてどんな世界になることやら。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: 残ったプルトニウムはどうしましょう。核武装するんじゃないかと世界に疑われますが。
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