タイトルはほとんど投げやりな煽りですけど、でもそれくらいインパクトある呪縛からの解放ではないかと思います。
連綿と日本の世相を反映しながら続く朝ドラ。過去を舞台にした女性の生涯を題材にするものは、必ず結婚していましたが、今回の「とと姉ちゃん」では、モデルどおり、結婚しないまま終わりそうです。いや、ここからどんでん返しがあったら、もうびっくりするしかないのですが。
昭和が終わり、世の中はどんどん自由な生き方が受け入れられるようになっても、NHKは「こんな時代だからこそ」と言わんばかりに、女性は結婚するものとして描かれてきました。
しかし、時は移り、晩婚化、少子化が進み、社会問題となった今になり、NHKは「こんな時代だからこそ」と、昭和に独身で生き抜いた女性を描いたのです。
たかが朝ドラ、されど朝ドラ。やはりひっそりと影響力を持つ朝ドラ。いままで結婚し続けていたのは、こだわりだったのか、解くに解けない呪縛だったのか。
このご時世でついにその呪縛から逃れられて良かったです。逆にここでできなかったら、いよいよできなくなって、硬直化したかもしれません。
なぜ今あえて生涯独身と言われるかもしれませんが、世の中の女性たちは、いまや結婚や出産のプレッシャーを社会から受けるようになっているわけですから、ドラマの中でくらい、昭和にも結婚せずとも活躍する女性がいたと、すかっと描けばいいのです。過剰なプレッシャーにさらされていた女性が、これでちょっと肩の力を抜ければ、かえっていい出会いがあるかもしれません!?
それにしても、今回のお話、雑誌がテーマとは聞いていたものの、「広告を入れない雑誌」というのは話の中で知りました。なんとまあ NHK が力入りそうなネタです。 NHK も広告入りませんからね。
たまたまなんですけど、最近 NHK のサイトでこんな Q&A を見つけました。
Q. 財源を税金にすることはできないのか
財源を税金にすることは、すなわちNHKの運営資金を国家権力に依存するということになり、財政面で時の政府の大きな影響を受けることになります。そうなると、NHKの事業運営の自主性が損なわれ、表現の自由を守るべき言論報道機関としての役割を十分に果たせなくなるおそれがあります。まったくその通りで、NHKが税金か視聴者からの受信料かでは、まったく違う局になります。
残念ながら予算の承認を国会ですることになっているため、ものすごく圧力を受けていますが、朝ドラくらい直接的に政治に関係ない分野になってくると、割となんというか自由にいろんなメッセージをねじ込んできます。過去モノはここんとこずっと太平洋戦争入れてきますし。
政府の放送局ではなく、国民の放送局だということが、もっと国民の間に認識されるといいです。NHK もそれを色濃く出したいのですが、あんまり赤裸々にやると国会で紛糾してしまうので、目立たないようにやるしかありません。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: いや、でも、あの別れ方は、薄っぺら過ぎでしょう。さすが結婚させないことに慣れてない。
フツクロウ: ホ?
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