地方を中心に進んでいる「貨客混載」がついに首都圏でも試されるそうです!
【鉄道×物流】東京メトロ・東武線、10000系で物流実証実験を実施!
なぜこんなに流行っているのでしょうか。
それはずばり「人手不足」です。荷物と人をばらばらに運ぶための人手を確保できなくなってきているのです。
逆に考えると、なぜ今までは分離していたのか。なぜ世界は分業に突き進んだのか。実は雇用の確保のためではないでしょうか。かつての江戸でも分業が進んだと聞きます。
幼い頃、郵便配達車に「便乗禁止」って書いてあって何?と親に聞いたことがあります。都会ならともかく、田舎なら別にいいと思うんですけどね。そうやって細分化・分業化することで、需要を喚起できる側面がありました。
しかし、もはやそんな余裕はなくなってきました。ITの発達もあって、東京メトロ・東武線の【鉄道×物流】なんてのも、背景にはそれを実現するITがあるからこそでしょう。これからは、今まで分業していたものを統合していく「協業」が発達していくのです。この場合は同じ人の中での「協業」ですが。仮に「混業」と呼びましょう。
例えば薬剤師にしても、今は難しい国家試験をクリアした上で、その人は高い給与で専門的な仕事に従事するわけですが、コンビニとかで薬を扱おうとすると、薬剤師をフルタイムで雇うだけの仕事量がありません。薬剤師として暇な時はコンビニの他の作業をというわけにはいきません。
ですが、知識という点では IT の力で補うことができるようになってきていますから、そういうツールの活用を前提にした准薬剤師みたいな資格ができるかもしれません。できないこともあるかもしれないけど、より簡単に取れることで、コンビニの薬販売を担当できるような資格です(「登録販売者」という制度よりはできることが多い想定です)。
そういう資格が増えれば、たとえば准薬剤師×准介護士と二つの資格を取ると、より小規模な介護がやりやすくなるとか、准薬剤師×准保育士ならより小規模な保育所ができるとか、「混業」による今の時代で「回る」業務形態ができてくるのです。
2007年、梅田望夫氏の『ウェブ進化論』で「けものみち」という話なら、その「けものみち」がやりやすい社会になっていくのでしょう。
分業で行われているような専門的な作業は AI に取って代わられていく運命です。人間はいくつかの技能を要領よく身につけ組み合わせ混業することでイノベーティブな仕事をしていくことになるのです。
(2016/9/5 注: 自分の中の「協業」を「混業」と変更しました。)
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: 「ではその先は?」ってタイトルにあるけど、こっちに丸投げなんですね(ーー#
フツクロウ: ホッホ。
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