終われば小池氏の圧勝でした。
福山市民ではありますが、仕事では東京や五輪が影響するので都政は大変気になります。
当初掲げた都議会冒頭解散については、ややトーンダウンしているようです。小池氏がもにょったというより、議会側が勝ち目がなさそうなのを察知して、赤裸々な対決姿勢を潜めてしまったからでしょう。
しかし、小池氏がこのまま議会と馴れ合う気はありません。すかさず最初の一手を放ちました。
小池氏、五輪費用検証に意欲 政権与党は関係改善模索:朝日新聞デジタル
五輪費用検証へとのこと。
これは都民も関心が高いですし、国民の関心もとても高いです。今後ニュースでつぶさに取り上げられるでしょう。
検証について必要な議案が都知事から提出されることになり、これが踏み絵となります。理にかなっていれば、世論は賛成でしょう。そこですんなり通るようであれば、そのまま検証は進み、不透明なやり取りが暴露され、議員の何人かは辞職に追い込まれるかもしれません。
そうなれば当初目標の都連改革は始まるわけですから、都議会全体を解散するかは些細な話になっていきます。どうせ任期は来年6月までですから。
それは都議会としては困るでしょう。廃案にするのは、都民が黙っていないでしょうから、なんとか議案を骨抜きにしようと一部議案の変更を試みることでしょう。が、ここで揉め始めたら、小池知事は「専決処分」とやらを使って、議案の実施をちらつかせられます。
ここで小池知事有利な議案が可決されれば、最初のパターンと同じ。ここで都議会が最後の手段として都知事の不信任案を出せば、都議会解散です。
なお、こういう時の常套手段は、小池氏のスキャンダルをリークすることです。ですから、この件は一刻を争います。早く五輪費用検証への行動を起こして、今後どんどん出てくる都議会の暴露話を集め、世論に「都議会は汚いことをしている」ということを確信してもらう必要があります。
そこまでいけば、小池氏にスキャンダルが出ても、そのスキャンダルの規模や対応が想定の範囲であれば、堂々と「不信任案を出せ」と開き直ることができます。出せば議会解散です。
このあたりの段階で、小池氏自身も責任をとって辞任もあるかもしれませんが、それこそ小池新党を立てて、都知事や議会に仲間を立てて行けばいいのです。都民は、都議会の膿の大きさと小池氏のスキャンダルの大きさを天秤にかけて、投票をするのです。
小池氏は喧嘩慣れしてる上、この件については「刺し違え」でかまいません。政治生命を失うようなスキャンダルがでない限り、都議会にメスを入れたことは勲章となり、次の国政選挙で国会議員に悠々と返り咲くことでしょう。全て思惑通りに運べば女性初首相も視野に入るでしょう。
自民党も都議会もこの件を納めるためにすでにぐにゃぐにゃに軟化していますが、まあソフトランディングはないと思います。小池さんだから。もし適当に慣れあってしまったら、小池さん自身の政治生命が終わるでしょう。
いったいなぜ五輪がこんなことになったのか、見事核心に切り込まれることを期待します。
なお、ググってみると面白いですが、実は首相の衆議院解散権は明示的には存在しません。でも、昔、強引に解散して以来、あるという運用で動いています。
もし今回小池氏が解散に成功したら、全国知事にも実質的に解散権があるという大きなターニングポイントにもなるかもしれません。実質解散で終わるのか、本当に解散するのかも見所です。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: 火事と喧嘩は江戸の花! 小池さんの喧嘩も楽しみですが、ネット炎上の力も見ものですよね。
フツクロウ: ホッホ。勇ましいの。
ミライ: はい。小池さん自身が「孤独な戦い」と始めたのに当選したのには、ネットの力も大きかったと思います。猪瀬直樹元都知事もタイミングよく、燃料投下してましたし、当選してからは他にもどんどんネタが投下されています。
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