舛添さんとうとう辞任となりました。
私は福山在住ですが、月二回くらいは東京に出張している程度に都知事の問題は気になっています。
で、結論からいうと、これって政府とかにとっては辞任して欲しくなかったようなのですが、結局沈静化させることはできず、最終的には辞任に追い込まれたようです。
もしマスコミが牛耳られていたら、適当にガス抜きした後報道を沈静化させてなーんとなく収束させるなんて風に持って行ったのではないかと思うのですが、そうはなりませんでした。
圧力がどうのこうのという観測もありますが、なにもかもが牛耳られているわけではなさそうに見えます。
他方でマスコミは空気を読んで報道を偏向させているのではないかという意見があります。今回の舛添さんの問題にしても、題材としては小さな問題が多いのですが、ある意味マスコミが空気を読んで追求の手を休めることはありませんでした。
ではどういう空気を読んだのかというと、背景に都民の怒りがあったのではないでしょうか。
印象的な記事がありました。
舛添さんを「セコいこと」で責めないで(駒崎弘樹) - Y!ニュース
この記事は舛添さんを擁護するものではなく、待機児童問題になにもしなかったことを厳しく批判しています。【我々が失ったもの】この2年間の東京都の待機児童対策が無策だったことによって、幾千もの母親たちの雇用が失われました。「保育園があったら働けていた」という潜在雇用も含めたら、その数は桁が変わるでしょう。
ここ数年、豊洲新市場の問題、オリンピックの問題、そして待機児童問題など東京は様々な問題があるのに、舛添さんが何か積極的に関与したと印象がまるで残っていません。
自民党が最後まで舛添氏を守った「そういう事情」~彼らにとっては、実に都合のいい知事だったんです
でも、舛添さんは、その他築地市場の跡地利用、お台場カジノ構想などにもまったく口を出さない「都合のいい」知事だったと指摘されています。
そう、舛添さんはまったく仕事してなかったのです。まあ、昔の民主党の辺野古問題のように、なにも考えずにちゃぶ台ひっくり返すと問題そのものが解決しなくなってしまいますが、舛添さんのように明らさまに何もしないでいて、都民が見逃すと思っていたのでしょうか? 種々の問題について、大きくなにかを覆すのは無謀だとしても、都民の代表として、それぞれの施策が都民の利益になっているのか、不十分なら少しでも改善するにはどうすればいいのか、都知事の仕事はいくらでもあったことでしょう。
でも、そういうアピールが何ひとつ見えてきません。もしかして仕事していたのかもしれないけど、それがまったく都民に広報されない。そこで、税金使って贅沢しているとなれば、さすがに「おいおいどういうこっちゃねん」と問題にせざるをえません。
と思ったら、この記事でなにをしたかを紹介していました。
舛添都知事辞職 「マスゾエ政治」の功罪、都民に残したものとは
まずは『東京防災』。おお、これはたしかに素晴らしい本です。私も一冊手に入れました。あとは、東京オリンピックの経費がかかりすぎるとわかった時に、建設中止などを行って経費を圧縮したというのもありました。
こういうのを年に3つ4つやってればものすごい手腕ということになったんでしょうが、ちょっと数が足らなかったのではないでしょうか。外交面の成果もあるようですが、外交は都民には見えにくくポイントにはなりにくいんですよね。
舛添さん、ここまでほとんど何の問題もなくやり過ごしてきましたが、それもそのはず、なにも問題提起してきませんでしたから、問題になりようがありません。しかしそれでいい知事だと思われてるなんてのは、虫のいい話です。
次の都知事は、今ある問題に見て見ぬ振りしない姿勢を出す人が選ばれるのではないでしょうか。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: 牛耳られてなかったといえば、甘利氏の時もあっという間に問題が拡大して、辞任に追い込まれていましたね。
フツクロウ: ホウじゃな。
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