未来の普通:たまに馬車目線付き

もう地方移住、トレンドだよね

2016/05/09 23:45 投稿

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 ついにここまで来ました。

 移住希望地ランキングに異変、地方を目指す若者世代の実態|『週刊ダイヤモンド』特別レポート
 ここ10年ほどの間に、地方移住希望者の層が変化しているという。かつては中高年のセカンドライフ移住がほとんどだったが、昨今、20代、30代の若者世代が急増しているのだ。 
 若者が目を向け始めたからには一気に来ます。若者内での伝搬は早いですからね。

 頼もしいのはここ。
「中高年は『どんな支援があるのか』を気にしますが、若者は支援策などほとんど聞いてこない。どんな暮らしができ、どんなビジネスができるか。自分はこんなことがしたいが、実現できますかと聞いてきます」
 どんどんビジネス興してどんどん景気良くしてください!

 ところで、この流れ少し不思議に思うこともあるかもしれません。地方移住の流れは、なぜ若者からでなく、中高年だったからでしょう。

 新しい世界に飛び込んでいくのは若者の特権のようなイメージがありますが。

 実は若者は保守的です。うちの長男が小三くらいのときだったか、電子教科書についてのニュースを見ていたら、「教科書は紙でないと!」と熱く主張していました。

 そうなる理由はまさに若いからです。教科書といえば紙のしか知らないし、人生経験が浅いので、電子教科書と言われても、いろんな想像をして客観的に比較することはまだ困難です。人は現状を肯定する傾向がありますから、こどもが今の教科書をひいきするのはごく当然です。

 ですから、都会に住む若者が、地方をイメージしてしかもそこに自分が住む姿を想像することは、中高年以上に困難です。

 地方の若者が「大人になったら絶対都会に行く!」というのは、大昔からあるテンプレートであり、そんな気がない若者であっても、小さい頃からイメージして、選択をしてきたことでしょう。

 でもその逆は今まであまり一般的ではありません。もともと都会に住んでいる若者は、自分が地方に住むというイメージなんて持ったこともなく、ちょっと考えたところで「ありえない」で終わったことでしょう。

 地方から出てきた人は、もともと帰る心づもりがなければ、働くために出てくるか、大学出てそのまま都会に就職するためですから、とりあえず地方に帰るイメージは持つ理由がありません。

 というわけで、地方移住に関しては、まずは第二の人生として定年前後の世代が草分けとなりました。

 次に子育て世代。子供の環境を考えてのことであれば、いつかそのうちというわけにはいきません。子供が子供のうちに行動に移さなくてはなりません。私はこの世代。

 その様子を見て、若者も行動力のある人が移住を始めます。中にはイケハヤさんのような若者への発信力がある人もでてきて、普通の若者でも具体的にイメージを持つことができるようになってきたのです。

 若い人が移住を始めれば、その馬力で新しいビジネスがどんどん起きることでしょう。新しいビジネスができれば、どんどん人が必要になります。まだ都会にいる若者にどんどん声がかかり、さらに移住が進むでしょう。

 当然子供も増えます。都会で子供を躊躇する理由は地方ではあまりありません。保育所の問題とかだけでなく、遊びでも。都会では、ちょっと子供つれてけないなっていうレジャーがたくさんあって、そういうのを楽しんでる夫婦は、それ諦めるのかってことになりますが、地方にはそういうの少ないし、むしろアウトドア系など子供がいた方が面白いレジャーが多くなります。

 ここまできたら、都会で育った人も、地方から都会に出た人も、若いうちに「地方に行くか?」を一度は考えることになります。もちろんその上で都会に残る人もいることでしょう。

 でも、今までは考えた事がないから行かなかっただけの人が、これからは、行くようになります。地方から都会にでる人もこれまで通りいて、これからは健全な人材流動が興るのです。

 そのことで東京は再び魅力的になるでしょう。今の東京はあまりにも混んでいて、不寛容が蔓延しています。鉄道でベビーカーや高齢者が疎まれるのは異常です。都会の人は、みんなそれにうんざりしているのは、地方から見ても明らかです。でも今までは離れたくてもいろいろ困難でした。

 でも、これからはそれを嫌う人は簡単に去ることができるようになります。今後流れができれば、行き過ぎた不寛容が緩和するまでは、かなりの勢いで地方移住が進むことでしょう。


《ワンポイントミライ》(

ミライ: 2011年にブロマガの前身ブログ「未来の普通」を始めた頃から「地方来るっ」ってのは一大テーマだったので、こういう話題は感慨深いですね。まさに岩の上にも三年。もう五年近いですけど。

フツクロウ: ほっほ。岩の上にも五年じゃろ。

ミライ: え?そこですか?
 

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