のりこえねっと通信

【のりこえねっと通信0060号】本日21時より『衆議院選挙候補者ヘイトスピーチアンケートを実施して 中村美和×川原栄一』放送です。

2014/12/15 16:19 投稿

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■■■■■-ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
■■■■
■■    のりこえねっと通信 0060号 2014年12月15日発行
■■
■                        ◆転送歓迎◆
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★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
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 賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま

 総選挙が終わりました。結果は、事前のメディアの報道に比べれば現政権
支持は拡大しなかったものの、自公両党で2/3というものになりました。お
そらく現政権はこの結果を受けて、強硬な姿勢を強めるでしょう。私たちも
心して取り組みを進めねばなりません。

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〈今号の目次〉
1.12月15日 のりこえねっとTVのお知らせ
  『衆議院選挙候補者ヘイトスピーチアンケートを実施して
   ~その他一年を振り返る』中村美和×川原栄一
2.今週のヘイト街宣・デモ Pick Up
3.新聞・雑誌記事・Webより
4.編集後記
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●1.のりこえねっとTVのお知らせ

★タイトル:
『衆議院選挙候補者ヘイトスピーチアンケートを実施して
~その他一年を振り返る』 中村美和×川原栄一

◎放送日時 12/15(月) 21:00-22:00

◎ニコニコ生放送入口URL: http://live.nicovideo.jp/watch/lv203386809
◎YouTube URL: https://www.youtube.com/watch?v=q81cGAYkyqQ


<番組概要>
2014年12月14日投票の第47回衆議院選挙の候補者に対し、「のりこえねっ
と」と「差別反対東京アクション」では全候補者に対して、人種差別撤廃に
向けたアンケートを実施しました。
選挙結果、アンケート回答から見えてきたヘイトスピーチに対する各政党の
指針、対策について、および2014年のカウンター活動を振り返り語ります。

ヘイトスピーチ 2014年衆院選候補者アンケート回答一覧
http://ta4ad.net/2014shugiin/

<出演>
中村美和 (差別反対東京アクション)
川原栄一 (のりこえねっと事務局長)
他


◆視聴方法について/YouTubeで見られます!

のりこえねっとTVは、YouTubeでも生放送を行っています。
アカウント等は不要で、本日の番組は以下にアクセスするとご視聴いただけ
ます。

◎YouTube URL:https://www.youtube.com/watch?v=q81cGAYkyqQ


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●2.今週のヘイト街宣・デモ Pick Up

※カウンター行動(抗議行動)される際は、十分お気をつけ下さい。経験が
少ない方は、複数での参加をお勧めします。


1)
【和田企画】 京都 大嫌韓街宣!
日韓共催五輪断固反対 日韓断交!!

 桜井誠 参加決定! ~だそうです
【日時】
平成26年12月20日(土)
14:00から15:00
【場所】
京都 河原町駅前
【生中継】
在日特権を許さない市民の会 公式チャンネル
http://ch.nicovideo.jp/zaitoku

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2)
大嫌韓デモ in 大阪
~ 日韓共催五輪断固反対 ~

 桜井誠単独主催だそうです。

【告知動画】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm25090252
【日時】
平成26年12月21日(日)
集合時間 14:15
【場所】
南堀江公園 (大阪府大阪市西区南堀江2丁目8)
最寄り駅は地下鉄桜川駅・なんば駅・四ツ橋駅など
【生中継】
在日特権を許さない市民の会公式チャンネル
http://ch.nicovideo.jp/zaitoku
chaka公式コミュニティ
http://com.nicovideo.jp/community/co1662973
【主催】
桜井誠『大嫌韓時代』 著者 / 行動する保守運動 創始者


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●3.新聞・雑誌記事・Webより

1)人気アイドルグループのメンバーが在特会ヘイトスピーチデモに「ショッ
ク」と苦言

NEVERまとめ 12月9日

人気グループ「青春!トロピカル丸」メンバーの清水咲希がツイッター上で
在特会のヘイトスピーチデモについて「みんな必死に生きてるのに「死ね」
は言っちゃいけないことだよね」と苦言を呈した。ファンらは「そうだね…
それは絶対ダメだ」「その言葉、ドMのぼくは違う方向に取ってしまうので
すが」などと反応している

***
そのツイートがこちら  

清水咲希@青春!トロピカル丸@shimizusakidesu
ニュースで初めてヘイトスピーチの意味を知った。デモしてる人たちもそれ
ぞれ思う事はあるんだろうけどみんな必死に生きてるのに「死ね」は言っ
ちゃいけないことだよね。なんかちょっとニュースみてショックだった。

***
ファンらは共感の様子

このツイッターでの発言を受け、グループや清水のファンは「死ね言うのダ
メ!絶対!」「咲希ちゃんが感じたその想い、これからもずっと大切にして
下さい。」などと共感を示している

http://matome.naver.jp/odai/2141805032591740501

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2) 同性愛者の人権施策、自民「不要」 民間団体の各党調査

朝日DIGITAL  12月9日

同性愛や性同一性障害など性的少数者の人権啓発に取り組む民間団体「レイ
ンボープライド愛媛」は衆院選を機に、性的少数者に関する政策について各
政党へのアンケートを実施した。
同団体は2012年の衆院選から調査を続けている。今回は、自民、公明、
民主、次世代、共産、社民の計6党から回答を得た。

「性的少数者について、人権問題として取り組んでいくことをどう思うか」
を6択で尋ねた設問で、自民党は「人権問題として取り組まなくてよい」を
選択。他の5党は「人権問題として積極的な取り組みが必要だ」を選んだ。
「性的少数者の人権を守る施策の必要性」について尋ねた設問でも、自民党
は「性同一性障害者への施策は必要だが、同性愛者へは必要がない」を選
択。他の5党は「社会の理解が不足している課題なので積極的な啓発や施策
が必要だ」を選んだ。

法務省は10日の人権デーにあわせた17の強調事項の中で「性的指向を理
由とする差別をなくそう」と掲げている。
全体の質問と回答は、同団体のホームページ
(http://rainbowpride-ehime.org/Site/TOP.html)から。(二階堂友紀)

http://www.asahi.com/articles/ASGD95WQZGD9UTFK012.html

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3) 排外主義とささやかな希望 林晟一

THE HUFFINGTONPOST  12月9日

師走の衆院選挙が行われる。この度の衆院解散には、思想や政治的立場を超
えて眉をひそめる人が多いようである。「伝家の宝刀」も安易に抜くと重み
がなくなる。議席数とは別の面で政局にいかなる結果がもたらされるか、
はっきりしたことはわからない。
この2年間、一部の政治家と排外主義団体が密接な関係にあると、たびたび
取りざたされてきた。実際には政治家のサービス活動の一環にすぎないのか
もしれないが、それによって団体の活動に「ハクがつく」、承認欲求が満た
されるという一面は見逃せないだろう。

最近、警察庁が2014年版「治安の回顧と展望」を公にした。それによると、
今年1~10月の間に、排外主義的活動を行う「在特会」をはじめ、右派系市
民グループが行ったデモは全国でおよそ110件。来年もこうしたデモにとも
なう「違法行為の発生が懸念される」と記される(朝日新聞、2014年12月4
日付)。
およそ110件という数が、多いのかどうか。欧米に比べれば「まだ」ましと
いう指摘もあるだろう。排外主義団体やネットの書き込みを中心としたヘイ
ト・スピーチはかまびすしいが、それがヘイト・クライムへ発展することは
「まだ」少ない。警察庁が上記のような「懸念」を報告していることは、マ
イノリティとしては勇気づけられるところもある。
それでも、「こんなハズではなかった」との思いは、多くの良識派に共有さ
れているのではないか。欧米では、極右団体の政治活動が先鋭化してきた
が、この国では大丈夫だ。
そうなるハズがない......。ここ数年、その自信はもろくも崩れ去った。た
とえば「在特会」は、公称では15,000人ほどの会員を持つ。ネット上での影
響力を加味すれば、決して少なくない数だと筆者は思う。

時代の閉そく感を打破するためにも、何かをチェンジしたい。山崎正和が
「変革願望症候群」の一例として考察したのは、「無邪気な自称改革者の興
奮と自己陶酔」にひたる「維新の会」だった(『大停滞の時代を超え
て』)。だが、今やそのお株は排外主義団体に奪われている。
排外主義団体の「わら人形論法」(自己都合の解釈に従いつつ相手を責め立
て、味方を増やすこと)は、功を奏している。たとえば、彼らが在日コリア
ンの「特別永住」権は特権以外の何ものでもないというのだから、よくわか
らないがそれは特権なのだろう......と、陶酔と憤激は人びとに伝染する。
いわば"ヘイト・ワード"の器用なつむぎ手が、ネットでも、ストリートでも
目立っている。鋭利な刃をそなえる言葉が量産され、拡散する。感覚がマヒ
するくらい、その光景は日常化している。"ヘイト・メーカー"たちは、さし
ずめ我が世の春といったところか。
いや、人びとがゾッとしてくれないと心はみたされない。だから、刃はいっ
そう研ぎすまされ、鋭さはいや増すばかりとなる。

「現代の大停滞の性質を正しく理解するかぎり、この時代を過ち少なく生き
延びるための方法は明白だろう。いたずらな焦燥を捨てて当面のさまざまな
破綻を繕い、現に少しずつ実現されている微調整を正しく認めてそれを慶賀
することである。じっさい落ち着いて現実を観察すれば、停滞のなかでも着
実に進んでいる小さな改善の物語は少なくない」。(山崎、同上)

変革、改革、チェンジ。こうしたビッグ・ワードに身をささげるよりかは、
ささやかな「改善の物語」を積み重ねるという地道な日常に目を向けてはど
うか。山崎は上掲書で、このように提案していると筆者は受け止めている。
思えば、「改善」というのはこの国のお家芸ではなかったか。"Kaizen"とし
て海をわたった輸出英単語の雄ではなかったか。筆者なりに山崎の問題提起
を引き受けてみるに、「ヘイトな日常」を改めるのに一助をなすのは、「向
こうさんは、本当にヘイトなゲス公なのか?」と立ち止まらせる言葉と記憶
なのではないかと思う。

日本の人びとと在日コリアン。それが憎しみに満ち満ちた近現代史を織りな
してきた、ということは絶対ないはずである。恋も愛もあった、友もあっ
た、恩師もあった、弟子もあった、つるんだ、励まされた、救われた。我々
は、侮蔑と裏切りにだけ染まった戦後を生きてきたのではない。
今こそ、このことに思いをはせる必要はないだろうか。このままでは、ニュ
アスンスに富んだふくよかな記憶が、ヘイト・ウェーブの前に泡と消えてし
まう気がしてならない。

ときおり、在日コリアンの友人から、「おまえは日本人を信頼しすぎる」と
批判されることがある。筆者はラッキーだったかもしれない。すばらしい人
びとに恵まれたから。
だとすれば、信頼「しなさすぎる」より「しすぎる」ほうがよい。
(中略)

人間は、なぜ月に行けたのか? 永井陽之助は、地球と月の間に「人間が棲
んでいないから」だと答えた(永井編『二十世紀の遺産』文藝春秋、1985
年)。人が集えば、そこにはギスギスした何かが芽生え、争いが生じるのは
世の常である。政治学者らしい回答である。
しかし、月に行けたのは「人間がいたから」でもある。
排外主義くらいで、この国、この国の人間のいとなみに諦観を覚えるのは、
見切り発車もはなはだしい。これまで日本で育んできたさまざまな経験に支
えられた筆者は、こう思いを新たにしている。

きっと、豊かなエピソードを育んできた人は、民族問わず、この列島には多
くいる。
今必要なのは、そうしたエピソードを地道につむぎ直し、思いかえし、とき
には人に伝え、間接的にではあるが社会的状況を1ミクロンずつ改善するこ
とではないだろうか。そう思えてならない

http://www.huffingtonpost.jp/seiichi-hayashi/chauvinism_b_6286354.html?utm_hp_ref=tw

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4) ヘイターの親玉は国会議員だった!衆院選候補者“極右ヘイト”ランキン
グ(中編)

LETERA 12月9日

衆院選に出馬している候補者からベスト(?)15を選出する“極右ヘイト議
員ランキング”。前回は15位から11位までを発表したが、中編となる今回は
いよいよベスト10に突入する。おぞましいヘイトの嵐にうんざりするかもし
れない。日本の将来を思って暗い気持ちになるかもしれない。しかし、これ
が現実なのである。吐き気止めと頭痛薬をかたわらにおいて、ぜひおつきあ
い願いたい。

“日本にヘイトスピーチは存在しません”とのたまう新進気鋭の女性ネトウヨ議員
★第10位 杉田水脈(次世代の党/兵庫6区)

「男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想」という驚愕の台詞で女尊
男卑被害妄想のネトウヨから絶賛された杉田水脈氏だが、前回、衆院選で日
本維新の会から初当選して以降、歴史認識や従軍慰安婦、ヘイト問題でも大
向こう受けするような言動を連発している。
2014年2月の衆院予算委員会で河野洋平氏の参考人招致を要求した際も、本
人自ら公式サイトで「『神質問』といわれた」と自慢するなど、とにかくネ
トウヨに評価されるのがうれしくてたまらないご様子である。

そんな杉田氏だから、もちろんヘイト系の集会に参加するのも平気だ。14年
12月12日に「慰安婦問題に終止符を!~日本の未来為に 立ち上がる女性た
ち~」なる集会に杉田氏のビデオ出演が予定されているのだが、問題なのが
主催の「なでしこアクション」という団体。代表の女性が在特会元事務局長
で、別名でヘイトデモにも参加しているという複数の証言があるいわくつき
の団体なのだ。なお、この集会には、数々のヘイト勢力との関係を持つあの
片山さつき参議院議員も出演予定であることが、同会ブログで告知されている。

さて、そんな杉田氏が最近、街頭演説をしていたところ、「酷い妨害にあい
ました」とブログで主張している。なんでも、「杉田水脈はヘイトスピーチ
をやめろ!」と言われたらしい。その映像が残っているのだが、このとき、
杉田氏はこんな反論をしている。
「私はヘイトスピーチは日本には存在しないと思っています」
「日本人だったら、ヘイトスピーチをやる人はいないと私は思っています」
「だからヘイトスピーチの法案については特に必要ない」

なんだろう、これ。もしかして、ヘイトスピーチを叫んでいるのはみんな在
日外国人だと言いたいのか? それってヘイトスピーチなんだが。
杉田氏は国会で「今、私たちが対峙しないといけないのは、うそも百回叫べ
ば真実になると言っている中国や韓国の報道活動、政治宣伝なんですよ」と
発言したが、なるほど、今私たちが対峙すべきは、嘘も百回叫べば真実にな
ると思っているヘイト政治家なのかもしれない。


自民党タカ派筆頭議員は“ネトサポ”の指導者!「ヘイト界の秋元康」の称号も
★第9位 新藤義孝(自民党/埼玉2区)

第二次安倍内閣で総務大臣や国家戦略特区担当大臣を歴任した新藤義孝氏
は、太平洋戦争末期、硫黄島の戦いで指揮をとった栗林忠道大将の孫にあた
る。彼の政治家としての悲願のひとつは、改憲と国防軍の創設だ。要職に着
任中か否かにかかわらず靖国神社参拝を繰り返しており、今年も終戦記念日
に参拝を行った。竹島や尖閣諸島への視察もライフワークとなっており、超
党派で結成された「日本の領土を守るため行動する議員連盟」の会長でもある。

このようにタカ派中のタカ派で知られる新藤氏だが、これをもってして氏を
第9位としたわけではない。新藤氏の特筆すべき点は、“ネトサポ”こと「自
民党ネットサポーターズクラブ」(J-NSC)の初代代表であり、現事務局長
であるということだ。
J-NSCとは、自民党が09年にネット上の支持者に呼びかけて設立したボラン
ティア組織である。自民党公式サイトによれば、会員資格は「日本国籍を有
する18歳以上の方(自民党籍の有無は問いません)本会の目的に同意し、規
約、プライバシーポリシーに同意できる方」とされている。会員数は1万
7000人以上で、自民党は彼らの活動を「公認」しているというスタンスだ。
ネトサポの“仕事”は、自民党の政策や方針などをネットに書き込むこととさ
れている。つまるところ有志による“広報部”という位置づけなのだが、「週
刊現代」(講談社)11月22日号によれば、彼らはネット上で対立候補や他党
に対するネガティブキャンペーンを張る中心的存在となっているという。

実際、ツイッターのプロフィールをサーチできるウェブサービス「ツイプ
ロ」で、「J-NSC」を検索してみると、確かに、J-NSC会員を自称するアカウ
ントによって、そうした行為が行われている。だが、本当に興味深いのは彼
らのプロフィール欄。
以下のような文言が書き込まれている者が多数いるのだ。
「日韓断交希望!嫌韓嫌中」「今、日本は売国奴の手によって切り売りされ
ようとしています」「保守支持!日本大好き、韓流嫌い!」「特亜、マスゴ
ミ、放射脳、地球市民、反日似非日本人は大嫌い」「ネトウヨ上等! 国士
上等!!」このネトサポのなかに、多数のネトウヨやヘイトスピーカーが存在
しているのは、ほとんど決定的と見てよいだろう。
そして、この組織をつくりあげた中心人物というのが新藤氏なのだ。新藤氏
は第4回J-NSC総会にて、参加した会員に向けて、「こないだの選挙、お世話
になりました!」「総務大臣を拝命しておりますのも、みなさんのおかげで
す」と述べ、拍手を浴びている。
ヘイトや民族差別を食い止めるどころか、積極的に政治的動員をかけている
自民党。J-NSCをプロデュースする初代代表・新藤氏に、“ヘイトの秋元康”
の称号を贈呈しよう。


“従軍慰安婦も南京大虐殺もなかった”在特会につながるヘイト政治家は民主
党にも!
★第8位 松原仁 (民主党/東京3区)

ここまで自民党と次世代の党の公認候補のみがランク入りしてきたが、その
他の党にも極右ヘイト議員は存在する。たとえば民主党。とりわけ松原仁氏
は「日本会議国会議員懇親会」のメンバーであり、毎年終戦記念日に靖国神
社を訪問している(公式サイトより)など、そこらへんの自民党議員よりも
よっぽど右翼的である。
実際、国会でもこのような発言をしている。
「事実あったかなかったかわからないというか、実際はなかったんですけれ
ども、その従軍慰安婦の問題や、それから南京大虐殺という、実際なかっ
た、なかったことはこれからもどんどん証明されてくるでしょう」(07年3
月28日衆議院内閣委員会)

さらにはヘイト勢力関係の疑惑も浮上。松原氏は、前回説明した在特会元大
阪支部長が事務局長を務める「百人の会」の「顧問」であり、また、在特会
の協賛団体に名を連ねる「外国人参政権に反対する会」HPの“出演・メッ
セージリスト”にも記載がある。
このように疑惑がオンパレードの松原氏だが、野田政権時には国家公安委員
会委員長の役職に就いていたことがあった。奇妙なことに、あの在特会関係
者との蜜月が報じられている山谷えり子参議院議員もまた、安倍内閣で国家
公安委員長を務めている。……もしかして、このポストはヘイター枠なのだろ
うか。

ネトウヨばりのデマを振りまく極右政治家の巣窟 もはや党の存在自体がヘ
イト?
★第7位 山田宏(次世代の党/東京19区)

ヘイトヒロイン・杉田水脈氏や“ヘイト御三家”の西村眞悟氏も田母神俊雄氏
も石原慎太郎氏も所属する極右政党、次世代の党で幹事長をつとめるのが山
田宏氏。外務省のHPから従軍慰安婦に関する記述を削除させるなど、極右ク
レーマーとしても有名だが、その山田氏が最近、熱心に取り組んでいるの
が、次世代の党のマニフェストにもなっている「生活保護の支給を日本人に
限定する」というもの。ネトウヨ大喝采の公約なのだが、ちょっとまってほ
しい。実は山田センセイ、生活保護について何も分かっていない可能性があ
るのだ。

〈今年最高裁は「生活保護費を外国人に支給することは違憲」との判決を出
したが、いまだに「違憲状態」が放置されたままだ。〉
山田氏が11月21日にこんなツイートをしているのだが、これは完全にデマ。
どうやら今年7月18日の最高裁判決を指して言っているようだが、判決文を
読んでみると、どこにも外国人の生活保護費受給に関して「違憲」や「違憲
状態」とする文言はなく、生活保護法の範疇を超えるにせよ、事実上容認さ
れるべきという見解を示していた。
これにはツイッターでも反論が殺到。山田氏は翌日〈入力ミス〉と訂正した
が、これは本当にただの「入力ミス」なのだろうか? 実は12月3日、山田
氏と以前から行動を共にしてきた同党の盟友・中田宏氏(神奈川18区)も
〈まず最高裁で違憲判決が出ている外国人への支給は止めること。〉とツ
イートして、謝罪している。
ようするに、次世代の党のセンセイたちは、生活保護法に関する最高裁判決
文すらまともに読まないまま、デマをふりまき、「生活保護支給は日本人限
定」なる政策をがなりたてているのだ。杉田氏といい、山田氏、中田氏とい
い、次世代の党は“新保守政党”ではなくて、“ヘイトデマゴギー政党”とでも
呼ぶべき政治団体である。

本物の極右! ヘイトだけじゃない! 若者を徴兵して草食系を叩き直せ!
の提言も
★第6位 稲田朋美(自民党/福井1区)

安倍首相のもとで当選3回にして異例の政調会長に抜擢された稲田朋美氏。
彼女を政界にスカウトしたのが安倍首相じきじきであったことは有名な話。
今年9月には、本ランキング11位の高市早苗氏(奈良2区)とともに、ネオナ
チ団体代表とのツーショット写真の存在が発覚したが、その思想の極右度は
“営業極右”である高市氏をはるかに凌駕している。

そもそも稲田氏は、弁護士時代から極右歴史修正主義的な弁護活動で知られ
ていたが、政治家となってからは、11年に竹島へとわたるフェリーが出る鬱
陵島に前述の新藤氏らとともに訪問を試みて入国を拒否されたり、13年5月
の会見で「慰安婦は合法だった」と発言したりと、いっそう極右的な言動に
磨きがかかっている。言うならば“弁護士と議員のバッチをつけたネトウヨ”。
実際、前述の在特会関連団体「なでしこアクション」主催の「慰安婦問題を
糺し 毅然とした国の対応を求める 国民集会」というイベントに登壇してい
る様子が動画で確認できる。それに加え、稲田氏の資金管理団体「ともみ
組」は、10年から12年にかけて、在特会で顧問に近い立場にある有力会員ら
幹部とともに活動している8人から、計21万2,000円の寄付を受けとっていた
と報じられた(毎日新聞社「サンデー毎日」14年10月5日)。

そんな稲田氏を、ネトウヨたちは自らの代弁者だと感じているのか、「稲田
姫カッコよすぎる!」「初の女性総理へ推す!」などともてはやしている。
だが、彼らは知っているのだろうか? 稲田氏は「正論」11年3月号の対談
でこんなことを言っているのである。
「教育体験のような形で、若者全員に一度は自衛隊に触れてもらう制度はど
うですか」「『草食系』といわれる今の男子たちも背筋がビシッとするかも
しれませんね」つまり、稲田氏は“若者の徴兵制”を提言しているのだ。若き
ネトウヨの諸君、想像してみたまえ。仮に徴兵制が敷かれたら、たとえば集
団的自衛権の行使などで戦地や紛争地帯に送り込まれるのは、他でもない君
たちなのだ。


前編、中編と合わせて10人の候補者を紹介してきたが、彼らが極右政治家と
いうだけでなく、ヘイト勢力やネット内のヘイターと深く関わっていること
を感じていただけたと思う。いよいよ、次回はベスト5の発表だが、その前
に前回に続いて、“極右ヘイト殿堂入り”候補者を発表したい。今回はふたり
同時の発表だ。

ランキングを超えた“極右・オブ・極右”2人 詳しい説明はリテラの過去記
事を!
★殿堂入り 石原慎太郎(次世代の党/東京ブロック比例)
★殿堂入り 田母神俊雄(次世代の党/東京12区)

“極右・オブ・極右”といっていい石原サンと田母神サン。本来なら、ベスト
3に入れなければいけないのだが、前回の西村眞悟センセイと同様、レベル
がちがいすぎるので、やはり殿堂入りにさせていただいた。
トンデモ発言も、石原サンは「三国人」に「支那と戦争して勝つ」、田母神
サンも「大東亜戦争は聖戦だったのです」「集団的自衛権の行使はサヨクが
反対しているので正しい政策なのです。また中国や韓国が反対する我が国の
政策は基本的に正しいのです」など、目ん玉が飛び出そうな発言が満載だ
が、ひとつひとつあげていると、キリがないので、以下のリテラの過去記事
を参照してほしい。

石原慎太郎がヤバすぎる!ついに「支那と戦争して勝つ」と明言!
 (http://lite-ra.com/2014/08/post-334.html)
出馬表明の石原慎太郎がアメリカのスパイに操られているとの告発本が
(http://lite-ra.com/2014/11/post-643.html)
ネトウヨよ目を覚ませ! シリア拘束事件で田母神の冷たい本質が明らかに
(http://lite-ra.com/2014/08/post-379.html)
田母神候補に不倫と泥沼の離婚裁判報道! 選挙3日前に出る判決の影響は…
(http://lite-ra.com/2014/12/post-681.html)

ちなみに、石原サンは田母神サンのことをかなり意識しているようで、出馬
表明表明前に「週刊文春」(文藝春秋)から直撃を受けた際も自分のことよ
り先に「田母神は出るのか」と記者に聞いてきたという。このエピソードを
聞くかぎり、「暴言大魔王」の跡目は石原サンから田母神サンに引き継が
れ、まだまだ我々をうんざりさせてくれそうだ。
ということで、今回はここまで。最終回に発表する上位5名は、いわば今日
のヘイトの潮流を生み出した張本人たちを名指しするつもりなので、どうか
どうか、うんざりせずにおつきあいいただけるよう重ねてお願いしたい。
 (梶田陽介)

http://lite-ra.com/2014/12/post-692.html

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5) 古都に響くヘイトスピーチ 外国人排斥、身近なところに

朝日DIGITAL 12月10日

デモは「勧進橋児童公園奪還行動5周年」と銘打つ。5年前、隣接するこの
公園を授業に使っていた京都朝鮮第一初級学校(現・京都朝鮮初級学校)
に、「不法占拠だ」と圧力をかけた。「犯罪者に教育された子」「朝鮮半島
へ帰れ」などと拡声機で学校周辺での街宣活動を繰り返し、授業で公園を使
えなくなった。
街宣差し止めを求める裁判で、京都地裁は2013年10月、学校周辺の街
宣は「人種差別」と判断。約1226万円の賠償とデモの中止を在特会側に
命じ、二審の大阪高裁も在特会の控訴を退けた。上告して争っている。

この日のデモの参加者は20人ほどで、1年前の同種デモから半減した。会
員で中部地方に住む30代の男性会社員によると、「朝鮮人を殺せ」などの
発言を減らし、ソフト化を装うことで影響力を保持するような動きがあると
いう。もっとも、その主張が大きく変わったわけではない。参加者は「朝鮮
人から領土(公園)を奪還しました」
「朝鮮人は死ね」などと叫びながら、街を練り歩いた。このデモを伝える動
画がネットにアップされると、たちまち「朝鮮人怖い」などの言葉とともに
拡散されていった。

「5周年デモ」には数百人の反差別活動家が集まって在特会側に抗議の声を
ぶつけた。
デモに遭遇した人の中には、ごくわずかだが、デモに声援を送る姿も見られ
た。物産店の男性(29)は「別に、良いんじゃないですか」と言った。
子供が朝鮮第一初級学校に在校中にヘイトスピーチに遭遇した金尚均・龍谷
大教授は言う。「娘はショックを受け、『朝鮮人って悪いの』と聞いてき
た。ヘイトスピーチは単なる不快な表現ではない。相手に自尊心を喪失させ
る、深刻な被害を生じさせる行為だ」(守真弓、高津祐典、今村優莉)

■遍路道、「日韓友情」への中傷

外国人を排除し、攻撃する動きが身近なところに広がりつつある。

「礼儀しらずな朝鮮人達が気持ち悪いシールを四国中に貼り回っています」
世界遺産入りを目指す四国八十八カ所の遍路道で今年4月、こんな中傷ビラ
が貼られていたことが発覚した。遍路に魅せられた韓国人女性が貼った韓国
語の道案内シールが標的とされた。ビラはすぐにはがされたが、余波は続く。

香川県三豊市に11月、「遍路小屋」ができた。建設の中心になったのは、
中傷ビラで攻撃された韓国人女性。日本や韓国などの遍路仲間から寄付を集
めた。お茶の葉を模した屋根に、10人も座ればいっぱいになるベンチ。国
道沿いにできたささやかな小屋は「日韓友情のヘンロ小屋」と名付けられる
はずだった。
地元紙などに6月、小屋を建てる計画の記事が載ると、三豊市役所に抗議の
電話8件、メール17通が届いた。「この国を韓国にするのか。香川終わっ
たな」「一つ許せばどんどん汚される」。ネット上の掲示板には、似た数千
件の書き込みが躍った。
非難を受けた後、小屋の名は「ヘンロ小屋茶処みとよ高瀬」に変わった。
屋根に建設されていた鳳凰の模様も、地元から「韓国風だと思われれば、ト
ラブルになってまた人を傷つける」との声が上がり、取り外した。小屋を設
計した建築家の歌一洋さんは「心ない批判に対して敏感になりすぎる必要は
ない」。だが、市職員は「一体どのくらいの割合の人がこう思っているのか
はわからない。だから怖い」と語る。

徳島大の樋口直人准教授(社会学)はこの数年、数はごく一部だが、他民族
に対し排外主義を主張するリポートを提出する学生が出てきたことに社会の
変化を感じる。
「民族問題を考える」という1年生向けの授業。指定図書の感想に、ある男
子学生はこう書いた。「在日韓国人のアイデンティティーは多様だ。ただ最
近は反日的なので、
在日外国人は日本から出て行ってもらうしかない」
樋口准教授は「本で多様性を学んでも、真面目にネットで調べる学生ほど、
すぐに誤ったネット情報に戻ってしまう。近隣諸国と関係改善し、ネットか
らネガティブな情報が減らないと、どうにもならない」。無関心な人がネッ
ト検索を繰り返すうちに、自然と排外主義的な情報に接してしまう状況を懸
念している。

在特会の立ち上げ当初から会員の横浜市内の男性契約社員(40)が10年
ほど前、韓国に関心を持ったのもネットだった。
「日本の自虐史観を憂う」と書かれていた。「歴史の勉強は暗記ばかりだっ
た。サイトを見て、自分の頭で考えることができるようになった」と話す。
在特会の過激な方式には抵抗を覚えるが、「ヘイトデモをされる原因は在日
朝鮮人にある。我々日本人の方が被害者」と主張する。
2009年ごろ、当時住んでいた川崎市で市民団体を立ち上げ、外国人参政
権付与に慎重に対応することを地元の政治家らに訴える。

取り次ぎ大手のトーハン発表の「年間ベストセラー」は、新書・ノンフィク
ション部門1位が「これでもまだあの国につき合いますか」と帯をつけた
「呆韓論」。閣僚が在特会の元幹部と写真撮影していたことが発覚しても、
国内に大きな批判が起きることもなかった。
在特会を取材してきたジャーナリストの安田浩一さんは言う。「生活保護を
受けている外国人は国に帰れ、という言葉を著名人らが平気で口にする。差
別や偏見を助長する土壌が社会に広がっている」(守真弓、高橋末菜)

■政治は黙認するのか

きょう12月10日は、世界人権デー。「ヘイトスピーチ、許さない」。法
務省は11月、人権週間を前に新聞広告を出した。
だが、いまの日本は、ヘイトスピーチを許さない状況にあるのか。
在特会が在日韓国人らに「死ね」「殺せ」と連呼している映像は、世界に驚
きを与えた。国連人種差別撤廃委員会は、公然とした人種差別などに毅然
(きぜん)と対処するよう日本政府に求めた。
処罰の法制化を求める国連の人種差別撤廃条約を、日本も批准している。だ
が政府は「人種差別思想の流布や人種差別の扇動が行われている状況にな
い」と、法制化を進めていない。

今秋の臨時国会で安倍晋三首相は「ヘイトスピーチとはいえ表現の自由とも
関わりがある問題。各党との検討や国民的な議論の深まりを踏まえて考えて
いく」と答えるにとどまった。安倍首相のフェイスブックには「釜山からソ
ウルまで、焦土にすべき」などのコメントが寄せられ、9日夜現在、削除さ
れずに残る。

ドイツや英国、カナダでは、法律でヘイトスピーチを取り締まっている。米
国では禁止法こそないが、差別的な言動をすれば厳しい社会的批判にさらさ
れる。
民主、維新、共産、社民の各党は法規制を公約に掲げた。自民党は公約では
触れていないが、党内で対応を検討している。
表現の自由との関係から、ヘイトスピーチの法規制には賛否の議論がある。
しかし、外国人に対する差別的で暴力的な意識が広がる深刻な状況を見れ
ば、現状は政治がそれを黙認しているとしか思えない。直ちに対策に乗り出
さなければ、ヘイトスピーチを生む連鎖は断ち切れない。

■ヘイトスピーチをめぐる動き

2006年12月 在日特権を許さない市民の会(在特会)発足
2009年12月 在特会員らが京都朝鮮第一初級学校周辺で街宣
2013年 4月 東京・新大久保や大阪・鶴橋でヘイトスピーチデモが激化。
            在日韓国・朝鮮人の団体が抗議声明
2013年 7月 日韓外相会談で韓国側が反韓国デモへの対応要請
2013年10月 京都朝鮮第一初級学校周辺の街宣をした在特会員らに京都地
            裁が高額賠償を命じる。14年7月に大阪高裁が一審判決を支
            持。在特会側は上告
2014年 7月 国連規約人権委員会、政府にヘイトスピーチ禁止を勧告。法規
            制の必要性にも言及
2014年 8月 自民党がヘイトスピーチ対策等に関するプロジェクトチームの
            初会合

http://www.asahi.com/articles/ASGD977CWGD9UCVL02G.html

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6)在特会への賠償命令確定 最高裁 京都の朝鮮学校近くでヘイトスピーチ

産経WEST  12月10日

人種差別的なヘイトスピーチ(憎悪表現)で授業を妨害されたとして、京都
朝鮮学園が「在日特権を許さない市民の会」(在特会)に損害賠償などを求
めた訴訟で、最高裁第3小法廷(山崎敏充裁判長)は10日までに在特会側
の上告を退ける決定をした。約1200万円の賠償と朝鮮学校周辺での街宣
活動禁止を命じた二審大阪高裁判決が確定した。

決定は9日付。二審判決によると、在特会のメンバーらは2009~10
年、当時京都市南区にあった朝鮮学校近くで3度にわたり「朝鮮学校を日本
からたたき出せ」「スパイの子ども」などと拡声器で連呼。一連の様子を撮
影した動画をインターネットで公開した。
一審京都地裁は「在日朝鮮人への差別意識を世間に訴える意図があり、人種
差別に当たる」と街宣の違法性を認定した。二審も「民族教育をする利益を
妨害した」と指摘し、活動を「表現の自由」と主張する在特会側の控訴を棄
却した。この街宣をめぐっては、在特会のメンバー4人が威力業務妨害罪な
どで有罪が確定している。

http://www.sankei.com/west/news/141210/wst1412100043-n1.html

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7)「毅然とした態度を歓迎」=最高裁決定受け朝鮮学園側-京都

時事ドットコム 12月10日

ヘイトスピーチ(憎悪表現)による街頭宣伝活動をめぐる訴訟で、最高裁が
在特会の上告を退ける決定をしたことを受け、京都朝鮮学園は10日、「在
日朝鮮人の民族教育の実践と、そこで学ぶ子どもたちの安全を守ろうとする
日本司法の毅然(きぜん)とした態度の表れとして歓迎する」とのコメント
を発表した。
学園側弁護団の冨増四季弁護士は「同種の差別事案に対して先例として影響
を与えていく決定だ」と評価した。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201412/2014121000844&g=soc


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8)「ヘイトスピーチは許されない」…京都府知事自ら府民に呼びかけ

民団新聞  12月10日

王団長は、右派系、差別主義者のヘイトスピーチを根絶させるためにも「人
種差別禁止法の早期法制化」、および「人種差別を助長し扇動する団体のデ
モ及び集会、公共の施設などの利用の不許可」を強く求めた。これに対し
て、山内副知事は、法運用を含めた実効性のある対応を11月、国に求めたこ
とを明らかにした。山田啓二知事も第66回人権週間(4~10日)に寄せて、
「ヘイトスピーチは許されない」とするメッセージを府民に発信している。
同様の要望書はこの日、京都市の藤田裕之副市長にも手渡した。市側は、
「民団とも連携しながら、ヘイトスピーチを許さない仕組み・法規制を作っ
ていきたい」と理解を示した。

鳥取でも要望書

【鳥取】民団鳥取本部(薛幸夫団長)は11月26日、人種差別を扇動し在日韓
国人住民の生命と安全を脅かすヘイトスピーチを禁止し、処罰する法律の制
定などを求める要望書を鳥取市の深澤義彦市長に提出した。
深澤市長は「民団の要望趣旨はよく理解できる。(ヘイトスピーチは)とん
でもないこと。市町村会で審議する」と、薛団長に答えた。
同様の要望活動は鳥取市に先がけて県と倉吉市、境港市、米子市に対しても
行った。また、議会にも陳情した。
平井伸治県知事も「あってはならないこと。審議検討して県議会にも働きか
ける」と民団側に約束した。

http://www.mindan.org/front/newsDetail.php?category=2&newsid=19810

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9) わたしたちの政治は:
2014衆院選 在日外国人教育生活相談センター・信愛塾 大石文雄事務
局長/庄威さん /神奈川

毎日新聞地方版 12月10日 

◆NPO法人在日外国人教育生活相談センター・信愛塾

◇排外的な風潮に危機感 大石文雄事務局長(63)

信愛塾は36年間、横浜市南区で、外国出身の親を持つ子供たちの学習や生
活を支援してきました。
外国人への差別は昔からありました。それでも、公然と街頭でヘイトスピー
チを叫んで排外主義的なデモをしたり、インターネットなどで激しい憎悪を
むき出しにしたりすることはなかった。「嫌韓」「嫌中」などと呼ばれる風
潮に大きな危機感を覚えます。社会にぎすぎすした空気が漂っている気がし
ます。

今後、地域の国際化は一層進むでしょう。ところが日本には、文化や価値観
の違う人々が共に生きるための仕組みが整っていません。日本語習得を含め
た教育の問題など、外国にルーツを持つ子供が置かれている厳しい環境は設
立当初と同じです。
しかし、希望もあります。信愛塾で学んだ子供たちが成長してボランティア
スタッフとして後輩の世話をしています。そんな若者たちが民間企業だけで
なく、公務員や教員などとして地域で活躍できる社会になってほしい。そう
すれば、日本人と外国人の懸け橋役になれるはずですし、外国出身の子供た
ちの身近な目標になります。

◇マナー、文化、学ぶ機会を??ボランティアスタッフ・庄威(しょうい)さ
ん(20)

信愛塾で勉強や日本語を教えるほか外国出身の保護者が多い近くの保育園で
も通訳兼保育補助をしています。
私は小学4年生で中国から来日しました。父は横浜中華街で料理人として腕
を振るっています。日本の専門学校を卒業し、就職も日本でしたいと考えて
います。
中国の学校では、日本との戦争を詳しく教えます。テレビ局は抗日戦争を題
材にしたドラマを盛んに放映します。しかし、中国の友人から日本の悪口は
ほとんど聞きません。
みんな日本の製品やアニメが好きで「日本に行ってみたい」と言っていま
す。政治的関係は冷え込んでいても、あまり意識することはないです。私は
歴史が大好きですし、南京大虐殺の記念館などを訪ねたこともあります。そ
こから学んだのは「戦争はしてはならない」ということでした。

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20141210ddlk14010123000c.html

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10) ヘイトスピーチ賠償確定 朝鮮学校「日本の良心に感謝」

朝日DIGITAL 12月11日

決定を受け、京都朝鮮初級学校を運営する京都朝鮮学園の柴松枝(シソンジ)
理事(72)らは10日夕、京都市内で急きょ記者会見を開いた。柴理事は
「全国の朝鮮学校を守る重要な足がかりになることが期待されます」と述べ
て、こう続けた。「子供たちの明るい笑顔を取り戻すために努めてきまし
た。民族的誇りを育み、社会の一員として成長していく環境を守っていきたい」

確定した7月の大阪高裁判決によると、在特会員らは2009年12月~1
0年3月、同校周辺で3回演説。「犯罪者に教育された子ども」「朝鮮半島
へ帰れ」などと訴えた。高裁判決は「児童が人種差別という不条理な行為で
多大な精神的被害を受けた」と認めた。
会見には、演説時に長女が幼稚園の年長だった保護者の金秀煥(キムスファ
ン)さん(38)も参加。「ヘイトスピーチはいけない、という社会風土が
つくられてほしい」と語った。長女が小学生だった朴貞任(パクチョンイ
ム)さん(46)は「日本の良心が私たちの民族を守ってくれた。感謝で
す」と喜んだ。

ヘイトスピーチをめぐって、別の訴訟を起こしているフリーライターも最高
裁決定を評価する。在日朝鮮人の李信恵(リシネ)さん(43)は在特会だ
けではなく、「密入国者」といった不特定多数の書き込みを載せたブログ運
営者にも賠償を求めている。「差別の連鎖を食い止めたい」との思いからだ。
李さんは「ライターとして、表現の自由の大切さは分かる。だけど、『死ね
』『殺せ』という言葉をまき散らすのは暴力。決定を機に法規制を実現させ
てほしい」と求めた。

在特会は代理人弁護士を通じ、「最高裁が政治的表現の自由に向き合わなか
ったことは残念」との談話を出した。(大久保貴裕、阿部峻介)

■差別根絶のきっかけに

五野井郁夫・高千穂大准教授(政治学)の話 ヘイトスピーチは差別であり、
日本国民は排外主義を許さないことを司法が示した点で画期的だ。傷つけら
れた当事者の尊厳が回復され、心の救済が図られたことが何よりよかった。
ここ2、3年、在特会による許せない罵詈雑言(ばりぞうごん)が放置され
てきたが、市民から反対の声があがり、メディアが取り上げ、政治家も動き
始めた。最後に司法が「差別」と判断した。これを機に私たち一人一人が、
女性やその他のマイノリティー差別の根絶に取り組むきっかけになればいい。
日本が世界に開かれた人権先進国に至る上での通過点としたい。

■新たな法整備が急務

ヘイトスピーチ問題に取り組む師岡康子弁護士の話 ヘイトスピーチは表現
の自由として保護されない、とした判決が確定したことの意義は大きい。ま
た、ヘイトスピーチは人種差別撤廃条約違反であるとし、差別という本質に
照らして断罪した点も意味がある。今後のヘイトスピーチ裁判のモデルにな
るのではないか。ただし、被害者の救済としては不十分だ。今なお京都の朝
鮮学校の方々は不安を抱えている。在特会は7日にも京都市内で「朝鮮人を
殺せ」と叫ぶデモを行った。特定しうる集団に対するヘイトスピーチは人種
差別撤廃条約が適用できたが、「朝鮮人」という不特定の集団には現行法で
対応できない。今回の判断で状況が直ちに改善されるわけでなく、新たな法
整備が急務だ。

■ヘイト余波、都知事に

ヘイトスピーチの余波が政治家に向かうこともある。東京都の舛添要一知事
は8月、
安倍晋三首相と面会し、「人権に対する挑戦。五輪を控えた東京でまかり通
るのは恥
ずかしい」と法規制を要望した。都によると、その頃から、都庁周辺で、韓
国寄りの
政策だと批判する街宣活動が増えはじめたという。政策批判にとどまらず、
中には知
事の外見を中傷するような内容もあるという。

http://www.asahi.com/articles/ASGDB527TGDBPTIL014.html

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11)(あの時から 2014衆院選)国連委、ヘイトスピーチ対処勧告
田中趙美奈子さん

朝日DIGITAL 12月10日

■なくす意思、政治に見えない

8月29日、国連人種差別撤廃委員会は日本政府にヘイトスピーチ(憎悪表
現)への毅然(きぜん)とした対処を求めた。「法規制につながるよう、
しっかり対応してほしい」。在日コリアンの田中趙美奈子(たなかちょうみ
なこ)さん(34)は語る。

父親は日本人、母親は在日コリアンだ。自らのルーツが朝鮮半島にある「在
日」だと知ったのは23歳。「自分が差別の対象となるとは思ってもいな
かった」死ね、殺せ、ゴキブリ。許容できない言葉が路上、そしてネットに
あふれる。悔しさがこみあげる。
これまで大阪や京都などで十数回、ヘイトスピーチに抗議するカウンター活
動に加わった。
「ヘイトスピーチは表現ではなく差別。規制する法律をつくれば差別がなく
なるわけではないが、なくそうとする意思が政治に見えない」
 今回の衆院選で、ある政党が公約に「生活保護は日本人に限定する」と掲
げていて、驚いた。マイノリティーがこれまで以上に暮らしにくい社会に
なってきていると感じる。

「在日」といっても、自分のように日本国籍をもつ人、もたない人と様々だ
が、知られていない。同じ社会に暮らしても、投票で意思を表明できない在
日がいる。もどかしい。「社会が差別を傍観するのなら、有権者として、状
況を変える一票を投じたい」

 (編集委員・高木智子)

http://www.asahi.com/articles/DA3S11500363.html

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12)「賠償額安すぎない?」TBSがヘイトスピーチに賠償命令を報道→またも
若者の間で話題に #news23

NEVERまとめ 12月11日

10日夜放送のTBSの「ニュース23」がヘイトスピーチに賠償命令が下された
事件を放送したところ、番組を見た10代から20代の若い世代を中心とし
たツイッター利用者の間で在特会に非難の声が寄せられている。2日前にも
同じように話題になったばかりだ

 http://matome.naver.jp/odai/2141822115653257401

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13) 安倍首相 FBのヘイトスピーチ放置し批判書き込み者ブロック

NEWSポストセブン 12月11日

衆院解散前日、安倍晋三首相の側近、萩生田光一・自民党総裁特別補佐が在
京民放キー局の自民党記者クラブキャップを呼び出し、選挙に対して偏りの
ない報道を求める文書を手渡していた。この事実が後に発覚、政権による言
論統制ではないかと物議を醸した。
安倍首相にとって、自身のフェイスブック(FB)への書き込みさえ言論統制
の例外ではない。

首相のFBは〈臭金屁(習近平)の醜男ッぷりを世界にさらすことができまし
たね〉〈北京原人を射殺してください〉といった支持者と思われる人物によ
るヘイトスピーチが溢れている。
ところが、首相はそうした見るも無惨な低レベルの書き込みをそのままにし
ている一方で、ヘイト発言を批判したり、安倍政権の政策に疑問を呈す書き
込みをした人のアカウントを片っ端から排除している。

衆院解散後、〈特定秘密保護法、集団的自衛権、原発、派遣法につき、安倍
さんは間違っていると思う〉〈選挙の争点は有権者である国民が決める〉と
いう内容の書き込みをしたある有権者は、突然、書き込みがブロックされた。
別の有権者は、FBのコメント欄のヘイトスピーチについて指摘したところ、
その後、「あなたには閲覧する権限がないため、表示できません」と表示さ
れ書き込みも閲覧もできなくなった。一方のヘイトスピーチは削除されず
残っている。

首相のFBは国民(外国人も)が直接、トップに意見を伝えることができる
「目安箱」といえる。批判の声があれば正対するのが「首相の器」だろう。
それを自分に都合がいい意見に酔い、批判を門前払いするやり方はこの政治
家の器の小ささだけでなく、危険な暴君になりつつあることを物語ってい
る。メディアへの圧力も、自身のテレビジャックも、そしてネット統制も、
すべて北朝鮮や中国の一党独裁政権がやっていることと重なる。

http://www.news-postseven.com/archives/20141211_291183.html

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14)「在特会」今後活動がやりにくくなる? 桜井誠会長辞め、1200万円賠
償も確定
J-CASTニュース  12月11日

ヘイトスピーチを人種差別と認定し、「在日特権を許さない市民の会(在特
会)」側に約1200万円の賠償を命じた判決が最高裁で確定した。会長だった
桜井誠氏も去り、在特会は今後どうなるのだろうか。
「朝鮮学校を日本からたたき出せ」「スパイの子ども」。こんな街宣をして
学校側から訴訟を起こされた在特会は、1、2審とも敗訴したが、報道による
と、最高裁も2014年12月9日付で上告を退ける決定をした。

全額支払うも、やり繰りの苦労を明かす

在特会側は、学校が公園を占拠したのに抗議する公益の目的があり、街宣活
動は表現の自由に当たると主張したが、いずれも退けられた。今回確定した
判決では、学校周辺での街宣の差し止めも命じられている。
1200万円は、名誉棄損訴訟としては異例の高額賠償になる。被告は、在特会
と街宣に参加した8人になっているが、どのように支払うのだろうか。
在特会の代理人をした徳永信一弁護士は、すでに全額を支払っており、在特
会が募っていた寄付金が充てられるなどしたらしいと取材に明かした。
控訴に当たって、大阪高裁に供託金1000万円を支払っており、7月の判決で
その支払いが執行され、その後1か月までに残りの200万円を現金で支払っ
た。徳永弁護士は、在特会からお金を受け取ったため、8人が個人的に賠償
の一部を負担したかは分からないとした。当時会長だった桜井氏について
も、8人に含まれていないが、個人的に負担したかは分からないという。
いずれにせよ、賠償支払いは、在特会にとっても重荷になったらしい。桜井
氏は当時、供託金支払いのやり繰りに苦労したことをニコニコ生放送で明か
している。

http://www.j-cast.com/2014/12/11223063.html

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15)「民事救済図られ得る」最高裁決定を評価 京都朝鮮学園へのヘイトス
ピーチで世耕官房副長官

産経WEST 12月11日

世耕弘成官房副長官は11日の記者会見で、京都朝鮮学園周辺での街宣活動
をめぐり「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の上告を退けた最高裁
決定に関し「いわゆるヘイトスピーチ(憎悪表現)とされる言動について、
民事的な救済が図られ得るということが示された」と評価した。

刑事罰の対象外となるヘイトスピーチの規制については「言論や表現の自由
との関係で難しい問題もある。国会での各党の検討や、国民的な議論の深ま
りを踏まえて考えていくことになる」と指摘。「政府は(ヘイトスピーチ
を)認めていないということを強力に発信していきたい」と強調した。

http://www.sankei.com/west/news/141211/wst1412110041-n1.html

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16) 最高裁判断 朝鮮学校の子供たちの未来に光を。 記事:長谷川豊

BLOGOS  12月11日

やっと最高裁がしっかりと言ってくれた。

◆ヘイトスピーチ賠償確定 朝鮮学校「日本の良心に感謝」
本当によかった。
きっと、朝鮮学校に通う多くの子供たちも、その親御さん達もつらい思いを
し続けたことだろう。この最高裁の判決を、数は少なくとも、いまだ日本に
いる差別主義者たちはしっかりと守ってほしい、と切に願う。

筆者は2010年に3人の子供を連れて、NYへ赴任した。
筆者の子供たちは英語の勉強にもなると現地校(現地のアメリカ人たちが通
う小学校や幼稚園)に通わせたが、言葉の壁を考え、日本人学校に子供を通
わせているご家族も少なくなかった。

NYは人種のるつぼだ。
そこにいるのは「人間」であり、「どこの国の人か?」なんて、正直、誰も
気にしていない。「背が高いですね」レベルの話のネタにはなるが、それと
人間の優劣や偏見なんてものはほとんど存在しなかった。我が子たちがすん
なり受け入れてもらえて、現地の子供たちが逆に「日本語を教えてくれ!」
と言って子供たちに話しかけている姿を見て、心から嬉しく思ったものだった。

しかし、アメリカでもテキサスやオクラホマなど、中南部と呼ばれる場所に
行ったとき、筆者も心無い言葉を投げかけられたことがある。起きた事件の
取材に行ったのだが、「アジアのモンキーが!消えろ!」
と怒鳴られたこともあった。ま、日本でも「このマスゴミが!」と言われる
こともよくあったので全然気にもならなかったが、どこの国にも差別をする
連中はいる。大人に対してそういう情けない発言をするのは、まだ理解でき
なくもない。と、言うのも、「差別とは弱いからするもの」だ、という真実
を、多くの大人は理解しているからだ。

自分にコンプレックスがあって自分に自信がなくて自分が社会から認めても
らえなくてそれでも、そんな情けない自分を少しでも「俺は弱くないん
だ!」と叫びたくて必死に批判する相手を探してる。イライラをぶつける相
手を探してる。でも、みんな自分よりも正しく生きてるし立派に生きてる。
そうなると、「生まれた地域」で差別するしかない。「国籍」で差別するし
かない。
それしか罵倒する手段がないのだ。
大人になるとよく分かる。必死になって罵倒している連中はただの弱虫だと
いうことが。そして、その発言や行動がどれだけ情けないことなのかが。

でも、朝鮮学校に通う子供たちは、まだ小学生や中学生だった。
自分たちがなんで罵倒されているのか、なんで非難されているのか、分から
ないまま悲しい思いをし、何が何だかわからないまま、恐怖を感じていたこ
とだろう。
今回の最高裁の判決を全面的に支持するだけでなく、多くの朝鮮学校に関係
する子供たちや親御さんたちに、日本人全体の気持ちを伝えたい。

皆さんは同じ日本の国で生まれた仲間だ。
自分は朝鮮人なのか?
自分は日本人なのか?
きっと悩んでると思う。こういう立場の人はみんな思うのだと思う。我が家
の一番下の娘は人生の半分がNYだ。アメリカでは「日本人」とみられ、日
本では「アメリカ帰り?」とみられる。きっとみんなそうなんだと思う。
でも皆さんは日本のテレビ見てるのだと思う。
日本の新聞読んでるのだと思う。

そういう人たちのことを、昔から日本では「同じ釜の飯を食った仲間」と表
現する。
何人でもいいので、これからも仲間として歩んでいこう。
 少数の「弱い人間たち」はどこにでもいる。社会に出てからも日本でもア
メリカでもきっと韓国でも北朝鮮でも中国でもいる。そんな情けない連中が
いることを学べたことは将来に対して悪いこととも言い切れないと思う。

ヘイトスピーチはなくならないと思う。
弱い人間は必ずいるからだ。
でも気にしないで行こう。日本では法が守ってくれると分かった。これから
のすべての判決は今回の最高裁の判断を参考にされていく。きっともう大丈
夫だ。全部訴えてやれ!
今回の最高裁の判断が、多くの子供たちの未来に明るい光を照らしてくれる
ことを心から願う。

http://blogos.com/article/101018/

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17) ヘイトスピーチ 最高裁の差別認定の重み

信毎web(信濃毎日新聞) 12月12日

京都市の朝鮮学校に向けられたヘイトスピーチ(憎悪表現)が、最高裁によ
り人種差別と認定された。
「おまえら、スパイの子どもやないか」「日本からたたき出せ」といった言
葉を子どもや先生に浴びせる行為が、許されていいはずがない。最高裁の決
定を評価したい。
ヘイトスピーチで授業を妨害されたとして京都朝鮮学園が「在日特権を許さ
ない市民の会」(在特会)に損害賠償を求めた裁判だ。一審の京都地裁は
「在日朝鮮人への差別意識を世間に訴える意図があり、人種差別に当たる」
として違法性を認定。在特会側に約1200万円の賠償を命じた。

二審の大阪高裁も「民族教育をする利益を妨害した」と指摘し、在特会側の
控訴を棄却した。
そして最高裁による上告棄却の決定だ。二審判決が確定した。

「キムチ臭いで」「犬の方が賢い。保健所で処分しろ」
地裁、高裁が認定したヘイトスピーチの一部である。
在特会側は「表現の自由だ」などと主張したが、一審判決は「公益を図る表
現行為が、街宣車を使う威圧的なものであることはあり得ない」として一蹴
した。

幼稚園、小学校に相当する学校だ。支援してきた弁護士によると、子どもた
ちの間で夜尿、夜泣き、一人で外出できないといった症状がみられるとい
う。言葉の暴力にさらされた後遺症だろう。
子どもの面前で罵倒された教師たちも心に傷を負った。一連の判決、決定に
より、幾分なりと救済されればと思う。

問題が残っている。今回は学校が被った損害の賠償を求める裁判だった。ヘ
イトスピーチの害を立証しやすい面があった。
これが例えば、在日韓国・朝鮮人一般に向けた繁華街でのスピーチだった場
合、裁判所が賠償を認めるかとなると心もとない。人権保護団体の中には、
禁止法をつくって刑事罰を科すべきだとの意見も根強い。欧州には罰則付き
で禁じている国が多い。
法律で禁止しようと思うと、▽何をもってヘイトスピーチとするか▽市民運動
の抑え込みに使われないか―といった問題が出てくる。禁止法については引
き続きの検討課題としたい。
ヘイトスピーチがなくならない背景に、「嫌韓」「嫌中」といった言葉に代
表される偏狭な情念が渦巻いていることがありそうだ。社会に潜む排外主義
や差別意識にあらためて目を向け、根絶へ努力を傾ける弾みにしたい。

http://www.shinmai.co.jp/news/20141212/KT141211ETI090005000.php

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18) 在日の理解深める本刊行 社会
区内在住・山田貴夫さん執筆

タウンニュース川崎区版 12月12日

在日韓国・朝鮮人の歴史や民族差別の現実をQ&A形式で解説した『新 在
日韓国・朝鮮人読本 (リラックスした関係を求めて)』がこのほど、緑風
出版から刊行された。
著者の一人は区内在住でフェリス女学院大学、法政大学で非常勤講師を務め
る山田貴夫さん。
同書は梁泰昊(ヤン・テホ)さん(=故人)が95年に執筆し、ロングセラー
となった『在日韓国・朝鮮人読本』の増補改訂版。初版から20年経過した
中、在日韓国・朝鮮人に関係する法改正や重要な判決があった一方、共生に
逆行する動きもあり、全面的に書き改められることになった。

著者の山田さんは70年の日立就職差別裁判の支援運動をきっかけに梁さんと
の付き合いがあった。出版社から原著者と一緒に活動していた人に加筆して
もらいたいとの要望があり、山田さんは知人を通じて依頼を引き受けた。4
月頃から執筆し始めたという。
A5判で272ページ。「在日韓国・朝鮮人の数はどれぐらいいるのです
か?」「法的地位は?/国籍はどうなっていますか?」といった質問が平易
な文体で書かれ、高校生、大学生から気軽に読める。

在日韓国・朝鮮人が日本に渡った経緯や戦時労働動員、創氏改名の歴史、解
放後の活動、小松川事件、指紋押捺拒否運動、公務員として働くことに制限
があることや帰化に反対意見の多い理由など、計26の質問についての解説が
ある。
戦後補償や朝鮮学校の無償化をめぐる動きのほか、人種や国籍などの差別を
あおるヘイトスピーチ(嫌悪表現)問題についても言及している。
資料には、最新の統計データや新聞記事などを使用。前著に比べ、脚注解説
が充実しているほか、川崎市で起きた在日韓国・朝鮮人に関係する事柄が多
数盛り込まれているのも特徴だ。山田さんは「ヘイトスピーチや嫌韓本に書
かれてあることが本当に正しいかどうか、この本で確かめてもらいたい」と
話す。
価格は税別2千円。主要書店で販売されている。

http://www.townnews.co.jp/0206/2014/12/12/263495.html

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19) eye:私の「NO」が止める ヘイトスピーチへの抗議広がる

毎日新聞大阪夕刊 12月12日

10月の日曜日、親子連れやカップルが行き交う大阪市中心部の難波交差点
で、「在特会帰れ」という大声が響いた。「表現の自由」とのバランスから
法規制に慎重な意見もあるヘイトスピーチを自分たちで阻止しようと、集
まった人たちだ。こうした「カウンター」と呼ばれる抗議活動が各地で広
がっている。「どっちも何を言っているのか分からない。騒がしくて嫌」と
足早に立ち去る人もいる中、やむにやまれぬ気持ちで参加しているという彼
らの姿を追った。

「レイシスト(人種差別主義者)帰れ」と書いたプラカードを手にスピーチ
をかき消すように大声を発する人、少し離れた場所でプラカードを通行人に
示して抗議の意思を示す人、ビラをまく人。スマートフォンやタブレットで
撮影してツイッターで実況する人もいる。学生、会社員や子育て中の女性
も。特定の組織があるわけではなく、ツイッターなどで見て集まってくると
いう。

「放置したことで、彼らをエスカレートさせてしまったのでは」。会社役員
の男性(48)は昨年2月、在日コリアンが多く住む大阪・鶴橋で女性が
「鶴橋大虐殺を実行しますよ」と叫んだことに衝撃を受け、参加するように
なったという。
在日コリアン3世のエルネスト金さん(40)=ツイッターのアカウント
名=は毎週のように足を運ぶ。「『在日を殺せ、出て行け』という言葉を浴
びせられる。俺の存在に向けられた言葉で、カウンターに行くのはいつも気
が重いが、このままではいつか在日に死者が出るかもしれないという危機感
がある」

今月7日、京都の繁華街でヘイトデモがあり、100人を超える人が抗議に
集まった。自営業の男性(39)は「私は日本人で逃げられるが、在日の友
人は逃げられない。だからこそ、カウンターに立たなくてはと思う」と話し
た。<写真・文 後藤由耶>

http://mainichi.jp/area/news/20141212ddf010040021000c.html


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●4.編集後記

 総選挙が終わりました。結果を受けて安倍総理は早速「憲法改正に向けて
邁進する」という趣旨の発言をしています。あらゆる意味で、ここからが正
念場と言えるでしょう(う)

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■のりこえねっと通信 0060号 2014年12月15日発行
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