のりこえねっと通信

【のりこえねっと通信0028号】本日21時より、野間易通×辛淑玉「ヘイト・メディア- 辛淑玉とC.R.A.C.のニコ生しばき」

2014/05/07 19:34 投稿

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  • のりこえねっと
  • ヘイトスピーチ
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■■■■■-ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
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■■■    のりこえねっと通信 0028号 2014年5月7日発行
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■                        ◆転送歓迎◆
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★メールアドレスのご変更等は、info@norikoenet.org までご連絡下さい。
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賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま

一週間あいての発行になるのりこえねっと通信です。GWということで、連休
の方も多かったと思いますが、5月3日は憲法記念日でした、護憲派・改憲
派それぞれ集会が開催されましたが、27年前の5月3日朝日新聞阪神支局
で「赤報隊」を名乗る集団によって襲撃され、一人が死亡・一人が重傷を負
いました。言論機関への脅迫事件として、後世まで弾劾されなければならな
い事件です。しかしこれに対し、あろうことか「反日アカヒをぶっ潰せ! 
赤報隊義挙顕彰街宣」を事件現場で行ったグループがおります。彼らは「朝
日新聞の記者は殺されて当然」などとテロリズムを肯定するし、被害者の心
情を踏みにじる街宣は許されるべきではありません。彼らはこの間ヘイトス
ピーチを繰り返した人たちであり、今度の日曜日には新宿で「世界平和大行
進」と隠れ蓑にしたヘイトデモを計画しています。彼らが言う「言論の自
由」がいかに薄っぺらいことか。私たちは、誰のための「言論の自由」「表
現の自由」かを、もう一度考えなければならないのではないでしょうか。

〈今号の目次〉
1.5月7日 のりこえねっとTVのお知らせ
2.4月23日放映ののりこえねっとTV報告
3.のりこえブックス発刊
  「ヘイトスピーチってなに? レイシズムってどんなこと? 」
4.今後の反レイシズム情報
5.新聞・雑誌記事・Webより
6.編集後記


●1.5月7日のりこえねっとTVのお知らせ

★のりこえねっとTVは4月から午後9時スタートに時間が変更になりました
毎週水曜日21時から生放送です!!ぜひご覧下さい。

タイトル:「ヘイト・メディア 辛淑玉とC.R.A.C.のニコ生しばき」

メディアはヘイトスピーチやヘイト・クライムにどのように加担するのか。
ネット動画、ラジオやテレビ、新聞、書籍などがどのようにして憎悪のツー
ルとなるのか。ルワンダのヘイト・ラジオからニコニコ動画まで、実例もと
に論じます。


<出演者>
野間易通(のま・やすみち)
1966年、兵庫県芦屋市生まれ。大阪外国語大学
(現・大阪大学外国語学部)卒業後、音楽雑誌編集部を経て
フリーの編集者となる。2013年1月、「レイシストをしばき隊」
(現・C.R.A.C.)を結成。新大久保などで行われていた
排外デモへのカウンター行動の一翼を担う。
著書に『金曜官邸前抗議』『「在日特権」の虚構』(河出書房新社)
などがある。

関連URL:
C.R.A.C.
http://cracjpn.tumblr.com/

ツイッター
https://twitter.com/kdxn
https://twitter.com/cracjpn


辛淑玉(しん すご)
人材育成コンサルタント
東京生まれの在日コリアン3世。企業、自治体、教育機関からの依頼で
人材育成、人権・男女共同参画に関る講演等を行う。
東日本大震災以降は被災地支援にも尽力。
2013年ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク
「のりこえねっと」を立ち上げ共同代表に就任。
2003年に「第15回多 田謡子反権力人権賞」受賞。
「2013エイボン女性年度賞」受賞。
著書に、『怒りの方法』『悪あがきのすすめ』(とも に岩波新書)、
『差別と日本人』(角 川テーマ21)『大人の女の流儀』(PHP研究所)
など多数。

本日午後9時から放送です(4月より1時間繰り上がりました)

◎放送日時 5/7(水) 21:00-22:00
◎ニコニコ生放送入口URL 
http://live.nicovideo.jp/watch/lv178548524

◆視聴方法についてあらためて記載します。
【視聴方法】
 ▼初回にニコニコ動画に会員登録が必要です。(一般会員は無料です)
  http://www.nicovideo.jp/

 ▼メールアドレスとニックネーム、性別、年齢等のプロフィール、
  パスワードを登録してください。
 ▼そして、以下にアクセスするとのりこえねっとTVをご覧いただけます。
  http://ch.nicovideo.jp/norikoenet-tv

※ブロードバンドのインターネット環境、もしくはLTE通信環境のスマート
フォンなどからもご覧頂けます。あらかじめタイムシフト予約をしていると
放映後1週間以内はいつでも見ることができます。


●2.のりこえねっとTV報告

◆4月23日放送

◎在日を生きるということ 深沢潮×安田浩一

家族の物語を描いた「金江のおばさん」

在日コリアン同士のお見合いを仕切る「お見合いおばさん」を描いた作品「金
江のおばさん」で「女による女のためのR-18文学賞」を受賞した小説家の深沢
潮さんとジャーナリストの安田浩一さんとの対談です。深沢さんは3月には
『伴侶の偏差値』(新潮社)を出版されました。「金江のおばさん」は『ハンサ
ラン 愛する人々』(新潮社)に収録されています。お見合い斡旋人を通じて
結婚した自らの体験をもとにしているそうです。在日の話というとドラマチ
ックな人生を歩んでいるのじゃないかと思われがちだが、普通に隣にいて毎
日を過ごしている人々の話であり、いわゆる在日文学というよりも家族の物
語だと紹介します。

米国で一人のアジア人として安定を得た息子

日本国籍を取得していた深沢さんは『ハンサラン 愛する人々』出版のとき、
ネトウヨ的であった息子さんに在日であることを告げました。在日特権とい
う言葉を初めて聞いたのも彼からだったそうです。在日であることを知りア
イデンティティ崩壊の危機に瀕した彼は、日本でも韓国でもない米国に留学
して一人のアジア人として安定を得たといいます。深沢さん自身も学生時代
に留学して楽になったと語ります。

「韓国人は血が汚れている」とBFに言われ自殺を図った過去

周囲との違いから在日であることを幼稚園のころに知ったご自身も、韓国が
嫌いだったと語ります。また、ボーイフレンドに韓国人と告白したら「韓国
人は血が汚れているから」と言われ、自分の存在を消したいほどのショック
で自殺を図ったこともあったそうです。そんなことからヘイトスピーチして
いる人たちを見ると、両親に対して猛烈にヘイトスピーチをしていた自分の
姿が重なり、怒りよりも見ていること自体が辛いと語ります。

ふんわりとした嫌韓 屈折する自分に嫌悪

また、在日は祖国・家族・民族学校・名前その他さまざまな分断を抱えてア
イデンティティの不安定に悩むと語ります。出産を契機に変わったが、迷い
があるので血を分けたものを信じたいと思うようになったとも語ります。人
間関係では必ず壁があり、在日だと言うと離れていく人もいれば日本人に見
えるから平気という人もいる。悪意はないのだが、そこでまた傷つく。そう
したふんわりとした嫌韓にいらつく一方、傷つくと思うのも被害妄想じゃな
いのかと自らを責め続ける自分を屈折した嫌な人間だと思っていたときもあ
ったそうです。

韓国籍だった深沢さんは外資系の会社に就職しました。外資系しか採用して
くれなかったからで、知らない人はそれを在日特権といいます。同じ条件で
は選ばれないのでかなり多くの資格を取得したそうです。特権があるとすれ
ば、すべてに慎重になったことくらいだろうとも語ります。

「ノンフィクションに近いリアリティ」安田浩一さん

そんな深沢さんが小説家になる経緯についてお尋ねしました。「お見合いお
ばさん」の仲介で結婚した後、離婚して家庭など子どもに対する罪悪感など
を乗りこえるための集まりに参加しました。そこでフィクションを混ぜてで
も体験を文字化することを勧められ、書き、はき出す中で自分を回復したと
のこと。もともと政治的人間ではなくアイデンティティにとまどう姿や思い
を描いたものが小説になったそうで、それを安田さんはプロっぼさがなくノ
ンフィクションに近いリアリティを感じると評します。

ヘイトスピーチの現実を知ってから『紡』10号(実業之日本社)に在日4世の
女子大生が主人公の小説「ここではない」を書きます。現在を描いたもので、
娘さんがヘイトスビーチを見たときに感じた思いが詰まっているそうです。
ご自身の心情も盛り込まれ、これを書くことで自分自身が救われていると語
ります。また、テーマはヘイトスピーチ自体ではなく恋愛が軸をなすが、ア
イデンティティの問題はかなり書きこんでいるそうです。これは6月からWeb
でも公開されるようです。

「ふんわりとそこにいる人に届くようなものを書きたい」

深沢さんは、どの小説にも強い主張はないが、祖父母、父母、現在、それぞ
れの時代の在日の姿を虫ピンでとめるように残しておきたいと語ります。先
日、その取材で祖父母の故郷、慶尚南道の鎮海を訪れました。桜の名所で有
名なところです。日本に出稼ぎに行った祖父を待ちながら祖母がどんな思い
で桜を見ていたのだろうか。そんな気持ちからでした。祖父母は鎮海に戻る
機会がなかっただけにさまざまな思いがめぐったけれども、自分の故郷とい
う思いになれなかったのが寂しいとも語ります。

今後については、これを書きたいというよりも、気づいたら時々の暮らしの
中から湧いてくることを書いていることが多い。断罪ではなく、状況を描写
することで感じて欲しい、ふんわりとそこにいる人に届くようなものを書い
ていきたいそうです。

最後に、のりこえTVに出演すると知った中学生の娘さんが猛反対し、酷いコ
メントを書かれるだけで嫌だと泣き出したそうです。深沢さんは、安易に書
き込んでいるのだろうが、それで魂が傷つくこともあるので、もっと言葉は
デリケートに使って欲しいと語って終わりました。



●3.のりこえブックス発刊
  「ヘイトスピーチってなに? レイシズムってどんなこと? 」
  (のりこえねっと編 七つ森書館)本日4月23日刊行

★http://www.norikoenet.org/norikoe_books.html
★http://p.tl/13T2
      ⇒(Amazon.co.jp)

 のりこえねっとの紹介や共同代表からのメッセージ、ヘイトスピーチを引
き起こす心理分析、海外の事例など、「ヘイトスピーチってなに?」という
方に、まず読んでいただきたい本です。

定価:1,600円+税 全国書店でお求めいただけます。

(目次)
はじめに ──辛淑玉(のりこえねっと共同代表)
 1 ヘイトスピーチ NO !
   東アジア大事にしないと、日本は歴史から遅れる(石井ポンペ)
   もっと寛容な社会を!(宇都宮健児)
   理不尽な要求(河野義行)
   在特会──ヘイトスピーチを繰り返す自信なき「排外主義」集団 
   (佐高信)
   愛国者への疑惑(鈴木邦男)   根はもっと深いところにある
   (田中宏)
   差別を消費する日本人(田中優子)
   自分が発した言葉は自分に返る(知花一昌)
   人間らしく「ともに生きる」社会(西田一美)
   協力しあって発展していくこと(村山富市)
   いまだかつてない日本の危機(和田春樹)
   違いを乗り越えていく社会へ(松岡徹)
   問題を真正面から捉える(若森資朗)

 2 のりこえネットTV開設記念トーク
   大爆笑女語り!! ヘイトを斬る!
     上野 千鶴子・辛淑玉・北原 みのり

 3 ヘイトスピーチとレイシズム
  【海外の事例を中心に】表現の自由を守るためにどうすればよいか
  (前田朗)
  【日本の事例を中心に】ネトウヨ・ヘイトスピーチ・レイシズム
  (中沢けい)
  【心理学の立場から】ヘイトスピーチに必要な「ケアの視点」
  (香山リカ)

 
●4.今後の反レイシズム情報
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★公式サイト 学習会カレンダーにも順
次掲載致します!
★http://www.norikoenet.org/workshop.html#callendar
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1)2014年度 文化センター・アリラン連続講座 在日朝鮮人差別の歴史と
現在 
第2回 「酷すぎるヘイトスピーチを生み出した差別煽動(国・自治体・ヘ
イトクライム)」

日時:5月10日(土)14:00~16:30
場所:文化センター・アリラン閲覧室
(JR新大久保駅徒歩10分)
講師:梁英聖氏(在日コリアン青年連合)
参加費:1000円
問合せ:文化センター・アリラン
(Tel:03-5272-5141  Email:info@arirang.or.jp)


2) 在日韓人歴史資料館、第11回企画展

『安世鴻写真展 重重~中国に残された朝鮮人日本軍「慰安婦」』

期間:5月10日(土)~6月14日(土)10時~18時(日・月休)
会場:在日韓人歴史資料館 企画展示室(麻布十番駅徒歩3分)
入館料: 無料(常設展示は有料、大人200円・学生100円)
協力: 重重プロジェクト

「今だから聞きたい!日本軍『慰安婦』問題Ⅱ」
日時:5月10日(土) 14:00~16:00
テーマ:作家との対話
講師:安世鴻 (写真家)
参加費:1,000円(会員800円、学生500円) *要事前申込
TEL : 03-3457-1088 info@j-koreans.org


●5.新聞・雑誌記事・Webより

1)差別貼り紙:遍路道問題 中村知事「卑しい行為」 /愛媛

毎日新聞 4月25日 愛媛

 四国各地の遍路道の札所や休憩所で「朝鮮人排斥」を主張する貼り紙など
が見つかった問題で、中村時広知事は24日の定例記者会見で「残念でなら
ない。人間として卑しい行為、考え方だ」と厳しく非難した。
 中村知事は「外交でぶつかり合いは国と国との問題で、人と人との問題で
はない。ましてや(四国遍路は)人々の安寧と幸せを願う舞台。やめていた
だきたい」と訴えた。【中村敦茂】

http://mainichi.jp/area/ehime/news/20140425ddlk38040661000c.html

※他の四国地方県知事も同様のコメントを発表している。


2)「ジャパニーズオンリー」店にも 貼り紙に傷つく外国人

朝日新聞 4月28日

 キックオフの2時間前。酒に酔った30代の男たちが、1階通路に集まっ
ていた。3月8日午後2時すぎ、快晴の埼玉スタジアム。Jリーグ浦和レッ
ズのサポーター集団「ウラワボーイズ・スネーク」の3人だ。本拠地開幕戦
だった。
 縦70センチ、横2・5メートルの白い布と、スプレー缶を持ち込んでい
た。コンクリートの床に敷き、黒い文字で、英語を吹き付けた。
 JAPANESE(ジャパニーズ) ONLY(オンリー)
 午後4時前。ゴール裏の観客席は、浦和のユニホームを着た熱心なサポー
ターで、真っ赤に染まっていた。席の出入り口に、3人はつくったばかりの
横断幕を掲げた。隣には、日の丸が掲げられていた。
   ◇
 「同じ言葉だ」
 6日後、東京都内の高校3年金居弘樹さん(18)は新聞の写真に目を奪
われた。3人の横断幕で、浦和に無観客試合の処分が下されたと報じていた。
 3カ月ほど前、浅草で「Japanese Only」を目にしていた。
 クリスマスの日。アメリカ留学時に親友となった米国人男性(25)に、
東京を案内していた。日本びいきで3度目の来日。皇居、浅草寺、仲見世通
り……。お昼どき、友は「天丼が食べたい」と英語で言った。
 老舗(しにせ)の天ぷら屋へ。寒空の下、5分ほど並び、店に入ろうとし
た時、友がささやいた。「どういうことだ」。視線の先には引き戸に貼られ
たA4ほどの紙。「Japanese Only」と書かれていた。
 「やめたほうがいいかな」。悲しげな友の表情。ショックで、何と返事し
たのか、覚えていない。入らずに帰宅して、思った。

http://www.asahi.com/articles/ASG4R6SBPG4RUTIL04W.html


3)明日も喋ろう ~黙れ、に抗う~

朝日新聞 4月29日 兵庫

(1)ヘイトスピーチ
◆のりこえねっと共同代表 河野義行さん(64)

 「ゴキブリども」「殺せ」「日本から叩(たた)き出せ」
 罵(ののし)られる在日コリアンが20年前の自分に重なった。
 「放っておけない」

 昨夏、東京・新大久保や大阪・鶴橋でのデモの映像を見て、河野義行さ
ん(64)は「のりこえねっと」の共同代表になると決めた。ヘイトスピー
チ撲滅を目指す団体で、人材育成コンサルタント辛淑玉(シン・ス・ゴ)さ
ん(55)に誘われていた。
 1994年6月の松本サリン事件(長野県松本市、死者8人、重軽症者
約600人)で、妻・澄子さんが意識不明の重体、自らも重症を負った。2
日後、第一通報者の自分を犯人視する報道が始まった。

 「人殺し、出て行け」
 嫌がらせや無言の電話が一日中鳴り、脅迫状も届いた。治療や看病で通
う病院で白眼視され、親族の女性が「河野の親類」を理由に離婚を切り出さ
れた。

http://www.asahi.com/area/hyogo/articles/MTW20140430290130001.html


4)NBA、黒人差別発言のオーナーを終身追放

朝日新聞 4月30日 ニューヨーク

 米プロバスケットボール協会(NBA)のロサンゼルス・クリッ
パーズのオーナー、ドナルド・スターリング氏(80)が黒人に差別的な
発言をした問題で、NBAは29日、スターリング氏の終身追放と罰金
250万ドル(約2億5千万円)の処分を発表した。さらに、チームを
売却させるための手続きも進めるという。

http://www.asahi.com/articles/ASG4Z1S8BG4ZUHBI002.html


5)鹿島・セレーゾ監督、バナナ食べて差別に抗議

朝日新聞 4月29日

 鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督は勝利の会見を終えると、机の上に用意
したバナナを手に取り、「僕も差別撲滅のキャンペーンに参加する」とパク
リ。ブラジル代表のバルセロナDFアウベスが、観客席から黒人差別の意図
で投げ込まれたバナナを、抗議の意味で食べた行為に賛同したものだ。同様
の行動は南米選手らを中心に世界に広がっていて、サッカー界は改めて差別
と戦う姿勢を明確にしている。

http://www.asahi.com/articles/ASG4Y65Y3G4YUTQP02S.html


6)(排除の理由:4)ナチズム語る若者

朝日新聞 5月1日

◇「みる・きく・はなす」はいま 拡声機を持つ軍服姿の若者の後に、
40人ほどが続く。日の丸やナチスのシンボル「かぎ十字」の旗が翻った。
「大日本帝国とナチス・ドイツの名誉を取り戻すぞー」。4月20日、日曜
の昼下がり。東京・池袋の繁華街に大声が響く。中国や韓国の排除を訴える
スローガンも叫ばれた。

 125年前に、ヒトラーが生まれた日だった。
 デモの前に、主催した23歳の青年に会った。「我々が声を上げて、反韓、
反中は世の中に浸透した。今度はナチズムを前面に出したい」。都内の高校
を卒業して食品工場で働き、月給は十数万円。実家で暮らす。
 高校生の時、人間関係のせいで部活動をやめた。ネットの掲示板を見る時
間が増え、政治団体を知った。デモに加わり、自分の居場所を見つけた。
 南京大虐殺はなかった、日本は欧米に占領されていたアジアを解放した―
―。活動で知り合った大人たちから聞く話は、掲示板にも転がっていた。
「日本がまずいことをしたという話はでっち上げだとわかった」

 ナチス・ドイツによるホロコースト(大量虐殺)ではユダヤ人ら約600
万人が犠牲になったとされる。その迫害はどう思うのか。
 「ユダヤ人に脅かされているドイツ人の生活を取り戻し、純血を守るため
の隔離だったと思う。『アンネの日記』だって、本人が全部書いたのかどう
か」

http://www.asahi.com/articles/DA3S11113149.html


●6.編集後記

今年のGWはカレンダーの並びの関係で、それほど長いお休みにならない方も
多かったのではないでしょうか。筆者も今年は遠くにでかけず、近隣に出か
けたくらいです。そこで日本にいながら、全くの異国情緒を味わえるレスト
ランを発見しました。
http://r.gnavi.co.jp/g081207/
とても広いお店で400人は入れるようですが、お客さんの9割以上は外国
人。店員さんもほとんど日本人はいません。味はめちゃうまというわけには
いきませんが、コストパフォーマンスは優れている。がっつり焼肉を食べた
い方におすすめですが、何より銀座の地下に隠された異文化空間をご体験下
さい。

(か)

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