日本からの店舗撤退のニュースが相次ぐアメリカンブランド。それに比べて、勢いを感じるのがヨーロッパブランド。

いま、カルフォルニアンなゆるめのファッションから、モードなヨーロッパブランドを好む女子が増えています。

「Abercrombie & Fitch(アバクロンビー&フィッチ)」のセールはガラガラ。でも、ZARAのセールは大混雑。

なんだか変わってきたサンフランシスコ女子のファッション傾向を紹介します。

アメリカンブランドがどんどん閉店している

Nordstromさん(@nordstrom)がシェアした投稿 - 2017 4月 17 5:15午後 PDT

ここ数年、サンフランシスコではアメリカンブランドの閉店が続いてます。

かつてはアメリカを訪れる日本人の大人気買い物スポットであったアバクロ。経営不振が続いていましたが、この春さらにアメリカ国内の60店舗を閉店すると発表したばかり。

ほかにもカリフォルニア発のブランド「American Apparel(アメリカンアパレル)」も世界中110店舗すべてを閉店し、事実上の経営破綻。

かつては幅広い年齢層に人気のあった「THE LIMITED(ザ・リミテッド)」も全店舗を閉店し、さらには世界的にも名の知れたアメリカ女子御用達ブランド「BEBE(べべ)」までもが今月で全店舗を閉店。

アメリカンブランド、どうしちゃったのか。

ヨーロッパブランドはカリフォルニアでは流行らない、なんてジンクスが消えた

Topshopさん(@topshop)がシェアした投稿 - 2017 4月 24 8:18午前 PDT

そんななか、サンフランシスコ女子の心をつかんでいるのが、ZARA。日本ではもうおなじみのスペイン発ブランドです。

アメリカの人気ファッションデパート「NORDSTROM(ノードストローム)」で働く友人・アシュリーによると、

「かつてはヨーロッパブランドは絶対に流行らないと言われていた」

のだそう。

その理由はアメリカ人の体型にあります。

国民の半数以上が大きめサイズの国。細身が主流のヨーロッパブランドは、そんなアメリカにとっては受け入れにくい存在だったのです。

それがどんどん変わってきたのは、アメリカのヘルシー志向

とくにカリフォルニアではサンフランシスコなどの都市部をはじめ、食生活を見直しヘルシーなライフスタイルを過ごすこと自体が主流になり、人々の服装へのこだわりも変わってきています。

「ゆるめで明るいコーディネートが好きだったサンフランシスコ女子たちが、最近はモノトーン系などトレンディな細身のコーディネートを求めているの」

とアシュリーが話すように、アメリカでは、NORDSTROMでしか取り扱っていないイギリスブランド『TOPSHOP(トップショップ)』が、いまやウィメンズ売場のメインを飾っています。

国内ではまだまだ店舗が少ないZARA。だからこそ人気

これだけアメリカで人気の出てきたZARAですが、じつは店舗はまだとても少なくて、全部で78店舗。日本では100店舗もあるのに対し、大国アメリカがそれ以下なんて意外です。

とはいえ、広いアメリカのほとんどは都市部ではないので、ZARAのようなトレンディで都会的なファッションは受け入れられにくい傾向がまだまだ多いよう。

そこでカリフォルニアでも都市部を中心にだけ出店し、ファッションに興味のある層にだけ的を絞ったマーケティングが成功しているのだと思います。

ZARA Officialさん(@zara)がシェアした投稿 - 2017 3月 10 5:01午前 PST

少ない店舗数ですが、どこのZARAに行ってもとにかくたくさんの人が入っています。セールの時期になれば人でごった返し。オンラインストアでも人気商品の売り切れが目立ちます。

国内ブランドの相次ぐ閉店で低迷気味なアメリカのファッション業界ですが、変わってきたサンフランシスコ女子のファッションはとても私好みです。

写真/shutterstock

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