認識は少しづつ広がってきていますが、まだまだ世界ではマイノリティな存在です。
そんなLGBTQIの多様性を尊重しよう! というパッションを訴えるために、毎年シドニーで開催されている世界最大級規模のゲイ・レズビアンの祭典「Sydney Gay and Lesbian Mardi Gras(シドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディ・グラ)」が、今年も大盛況のうちに幕を閉じました。
多様性を誇りに思おう! と呼びかけるゲイ・レズビアンの祭典1978年6月24日、ゲイであることの自由と権利を求めて行われたデモ行進がその始まりであるマルディ・グラ。
でも、いつの間にかゲイやレズビアン、人種、性別、宗教、カルチャーのどれにも関係なく、すべての人の多様性を認め合おう、という意味を持つようになりました。
とくに今年は、移民問題や女性差別などで不安視されているトランプ政権の影響を受けてか、例年よりもさらに「差別や偏見をなくして、多様性を誇りに思おう!」という雰囲気が強く表現されていたのが印象的。
華やかな衣装とパフォーマンスでストリートを闊歩するゲイもレズビアンも関係ない。人種や性別、年齢は問題じゃない。
そんな思いを込めて、マルディ・グラ期間中におこなわれる毎年恒例のパレード。華やかな衣装やパフォーマンスが見物です。
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こんな大きなハイヒールも登場。
それぞれが自由に自分を表現する衣装を身に着けて、シドニーのゲイのメッカ・Oxford Street(オックスフォード・ストリート)を練り歩きます。
「多様性」という言葉はもはやいらないほど、世界はカラフルな色であふれているSydney Mardi Grasさん(@sydneymardigras)がシェアした投稿 - 2017 3月 7 4:18午後 PST
マルディ・グラ開催時期と重なった、3月8日の国際女性デーを祝う場面も。
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こんな満面の笑顔を見ていると、肌の色やカルチャーなんて関係ないんだ、って強く思わされます。
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「We are all the same inside (私たちの中身はみんな同じ)」
「Love knows no limit(愛にリミットはない)」
こんなやさしいメッセ―ジが、街のいたる所で見られました。
レインボーカラーは、地球に存在する約70億人の多様性を表すシンボル。とはいえ、もはや「多様性」なんて言葉は必要ないほど、世界はカラフルな色であふれています。そんな、当たり前のことに改めて気づかせてくれた今年のマルディ・グラ。
さまざまなバックグラウンドを持つ移民で成り立つオーストラリアで、マルディ・グラが年を追うごとに盛り上がりを見せるのは、とても意味のあることのように思えます。
それぞれの違いを認めてリスペクトするイベントが広がっていけば、世界はもっと素敵な場所になりそうです。
写真/gettyimages
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