陽のひかりを待ちわびて
イースターはドイツでは「オーステルン(Ostern)=復活祭」と呼ばれています。十字架にかけられていたイエス・キリストが三日目に復活したことを祝う、キリスト教徒にとっては一番大事なお祭り。今年2016年は3月27日から4月2日までとなっており、どの雑誌でも大特集が組まれています。
デコレーションや料理にとよく使われるシンボル的なものは、春らしい「チューリップ」「水仙」はもとより、「うさぎ」「ラム」「にわとり」「卵」。諸説ありますが、その昔13世紀頃、ものいみ(正教会における断食と、肉やアルコール類などのぜいたく品等食物品目の制限)の時期に卵を食べることが禁じられていたといいます。
イースターにぴったりなスイーツレシピ
そこで、ものいみ中に卵をカラフルにペイントし、明けたことをお祝いして卵を食べる習慣が昔からあったことから、卵はとくに「あたらしい生命」の象徴以上の大きな意味を持つようです。
そこでぜひ真似してみたいイースター・スイーツのアイディアを見つけたので紹介します。
目玉焼き型ふんわりケーキ
【材料】
・小麦粉250g
・片栗粉50g
・ベーキングパウダー小さじ2
・バター125g
・砂糖125g
・バニラエッセンス小さじ2分の1
・レモン半分の皮すりおろし
・卵2個
・塩ひとつまみ
フォンダン用の粉砂糖250g
【つくり方】
1.バター・砂糖・バニラエッセンスを混ぜる
2.塩を一つまみ加える。卵をひとつずつ混ぜて、レモンの皮のすりおろしを加える
3.ふるった小麦粉と片栗粉を混ぜる。あまりにもダマになるようなら牛乳を加える(固さはもったりするぐらいで、生地が落ちない程度)
4.直径5センチぐらいに丸めた生地を、160度で20分ほど焼く。
5.焼いているあいだに、フォンダンを用意。粉砂糖250gにレモン汁をすこしずつ混ぜていく。黄身のデコレーション用に少量とり、食紅(黄)を少々混ぜる。食紅を避けたい人は、アプリコット(半分)で代用可。
6.焼きあがったケーキをさまし台にのせてあら熱をとる。よく冷めたら平らなほうにフォンダンを塗って、「黄身」をのせてよく乾かしてできあがり。
このお菓子はドイツでは「Amerikaner(アメリカーナ―)」と呼ばれ、どこのパン屋さんでも置いてあるもの。チョコレートクリームなど上に塗るものは他にもバリエーションが多く、子どもも大人も大好きです。
イースターという習慣はまだまだ日本での認識はうすいようですが、春を迎えるワクワク気分はどの国も同じ。このお菓子を食べて、ちょっとしたイースター気分を味わってみるというのはいかがでしょうか。
image via Shutterstock