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ロンドンの森に、夏の間だけ現れる幻想的な建築

2015/08/08 00:00 投稿

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Serpentine Gallery Pavilion 2013 Designed by Sou Fujimoto Photograph © 2013 Jim Stephenson

世界中にも多くのファンが存在する、毎年恒例のイベントをご存知ですか。それは、ロンドンのアートギャラリー「サーペンタイン・ギャラリー」に夏季限定で登場するパビリオン(展示館)です。

© 2007 John Offenbach

見たことのない、キラキラの魔法

緑が生い茂るケンジントン・ガーデン内のギャラリーにて開かれる、音楽・アート・ポエジーの祭典ともいえる「サーペンタイン・パビリオン」には、毎年大きな注目が集まります。パビリオンが意図するのは、世界的にも今までになかったような実験的な設計をした建築作品や、人々にインスピレーションを与えるような芸術家を発表すること。2013年には、日本人建築家・藤本壮介さんが最年少でパビリオンを任されたことも話題を呼びました。

Serpentine Pavilion 2015 designed by selgascano photograph © Iwan Baan

特に今年は15周年記念ということもあって、とかく素敵なものが登場しました。2015年のパビリオンを担当するのは、すでに世界的な賞も受賞している、有名なスペイン人建築家セルガス・カノ夫妻。表面はETFEという材料を使って二重構造となっており、ガウディばりにカラフルな様相は夜ライトアップされるとまたいっそう不思議な世界観を醸し出すのがとてもたのしいです。

Serpentine Pavilion 2015 designed by selgascano photograph © NAARO

(夫妻の、パビリオンを創るにあたり寄せられたコメント)

パビリオンを設計するにあたり、建築というものをシンプルな角度で人々に見てほしいと思いました。構造、光、透明感や影、明るさ、かたち、繊細さ、変化、驚き、色彩や材料などです

サーペインタイン・ギャラリー」HPより引用翻訳

Serpentine Pavilion 2015 designed by selgascano photograph © Iwan Baan

今年の開催期間は、6月25日から10月18日まで。なお紅茶の名店フォートナム・メイソンがこのパビリオン内でカフェを出店しており、芸術の中に居ながら、サラダ・サンドイッチなどの軽食といっしょにおいしい紅茶をいただくことができます。

オンライン上で若い先鋭建築家を発掘するため、パビリオン設計のコンペも行うなど、建築や芸術に意欲的なこのギャラリー。ロンドン観光に際には、ぜひ足を運びたいです。

[サーペンタイン・ギャラリー,サーペンタイン・パビリオン]

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