まずこれまでと違うのは、半世紀もの間親しまれてきた旧本店の外観を、まちに開かれたみち「GALLERIA」として再構築。銀座のまちとのつながりを強調したオープンな店舗になったこと。ビル全体がまさにギャラリーのような空間です。
最上階には、働くひとたちを身体の中からサポートするアメリカンスタイルのカフェレストラン「CAFE Stylo」がオープン。エッグベネディクトからステーキ、コーヒー、ワインなどメニューもいろいろ。しかも、ここで食べられる野菜の一部は、11階に併設された水耕栽培のFARMで採れたもの。無農薬で安心な、銀座産の野菜が食べられます。
また、デザイン性に優れ、時代に合わせたフレキシブルなオフィスを提案し続けているVitra社製の家具を採用した貸し会議室「HandShake Lounge」や、展覧会などのイベントを実施できる「Inspiration Hall」も。
ちなみに、ホールでは6月16日~7月5日まで第1回目のエキシビジョンとして「The Workbays Way beyond office space」を開催。未来のオフィス空間や、心地よく働くための優れた文房具を長年提供している伊東屋が考える、快適な仕事空間をイメージしています。デザインしたのは、注目のデザイナーRonan&Erwan Bouroullec。おしゃれで心地よいスペースづくりの参考になるはず。
「HOME」のフロアでは、暮らしを豊かにするグッズも伊東屋というと老舗文房具店のイメージが強いのですが、いわゆるビジネスのサポートとしての文房具だけでなく、広く「はたらくひと」をターゲットにしているところも今回のグランドオープンのポイントです。
充実した文房具だけでなく、「はたらく」をサポートするクリエイティブな観点から、6階は「HOME」のフロアに。家で働くひとのサポートにも目を向け、家事が楽しくなる、暮らしを豊かにするキッチン用品やバス用品、石鹸やコーヒーなど厳選された商品が並びます。
その場で手紙を書いたり、投函したりこれまで通り、紙やノート、ペンなどの文房具はもちろん充実していますが、その場で書くスペースや手紙を投函できるポストを設置したり、伊東屋オリジナルの切手が用意されているなど、魅力的な配慮もされています。
350円~オリジナルのノートが約5分でできる「Note Couture」もおすすめ。思わず誰かにプレゼントしたくなります。
手紙を書きたくなったり、誰かに贈り物をしたくなる空間は、仕事でどんなに疲れたときでも、ていねいに暮らす、心地よく暮らすことの大切さを思い出させてくれそうです。訪れるたびに、フロア全体から感じられる伊東屋の精神に触れられるはず。
[伊東屋]